あいどるまいどる

二次元アイドルと三次元アイドルにぷかぷかする

拝啓、一年前、空の上で死んだ私へ。

 

 一年を通して、本当の意味で「なんでもない日」という日はない。私にとってなんでもない日である日は誰かにとっての記念日や誕生日であり、逆もまた然りだ。

 

 1月27日。

 この日は嵐のファンである私が死んで、嵐のファンである私が生まれた日だ。

 

 

 私は元々記憶力がいい方ではない。言おうとしていたことはものの数秒で忘れ、そのまま思い出せないこともある。思い出せたとしても、人の気持ちは流動的であることから、「その時」思っていたことが100%反映されたものではない。だからこそ、なるべく「その時」思っていたことを何らかの形で残しておこうと書き留めるのだが、……あの日のことは、本当に鮮明に覚えている。使い古された言い方を借りるなら、昨日のことのように思い出せる。

 

 1月27日。私は羽田空港の土産物屋にいた。東京での旅の終わりにお土産を選んでいる最中だった。お土産を買ってくるという友達を待っている間、何気なくTwitterを開いた。

 私がその時に眺めていたのは嵐のファンで構成されたTLではなく、学生時代からの友達や先輩後輩、別の趣味で繋がった人達が混ざっている、所謂「一般的な」情報の得られるTLだった。そこでは各々が自分の好きなことについて呟き、たまに大きなニュース等があると大勢が反応する。そんなTLで、文言が目に飛び込んできた。

 

 「嵐?!」

 

 嵐のファンでない人達もみんなが一斉に呟いている。それだけで何かただならぬ事があったことを察した。そしてすぐ、詳細を知ることになった。

 

 嵐が、2020年末で、活動休止。

 

 文字にすれば単純で明快な事実だ。だけどあの瞬間、まったく理解が追いつかなかった。震えながら近くの壁にもたれかかったが、そうでもしなければ膝から崩れ落ちてしまいそうだった。

 私はこの一ヶ月前、嵐と嵐が紡ぐ物語性について語ったばかりだった。そこでは「物語(=嵐)には終わりがある」と語っており、嵐は永遠でないことを提言していた。それなのに、いざその瞬間が訪れた日、事実を理解出来なかった。何が終わりがある、だ。そう宣っておきながら、どこかで永続的であることをやはり夢見ていた。

 

 取り急ぎ動画とテキストでメッセージを確認する。いつもにこにこと笑いながらファンに向けてメッセージを伝えてくれる彼らは、その日はピリッと張りつめたような表情で、言葉を選びながら想いを伝えてくれている。それをどこか夢を見ているような気持ちで確認していた。内容があまり入ってこず、ぐちゃぐちゃとした気持ちが、ぐるぐると頭の中で回っていた。

 

 なんで。

 どうして。

 

 多くの人もそうであるように、私の中にも、今目の前にいる彼らとは別に「嵐」の存在がある。この「嵐」という存在は彼らの元から離れた存在であるからこそ、美化され、自分だけの存在として心の中にいる。その時の私は、まさに今目の前にいる彼らがいるというのに、「嵐」に泣き縋りたい気持ちでいっぱいだった。

 

 たすけて。

 おねがい。

 嵐から言葉がほしい。

 

 20年も歩んできた彼らの年月の四分の一ほど、私が彼らを追っていた年月は数字にしてしまえばそんなものだ。

 しかし私は、私が思っていた以上に「嵐」のことが好きだったらしい。それを自覚出来ていなかったことも、そしてこのタイミングで自覚することも、我ながら滑稽に思えた。なんだ、私めちゃくちゃ嵐が好きだったんだな。今気づくのかそれを。

 

 あの瞬間、泣き喚いていたらまた違った未来を迎えていたのかもしれない。

 だが私はそうしなかった。空港のど真ん中で泣き喚くわけにはいかないという理性が働き、そしてその理性は私の感情を押し殺した。閉め忘れた蛇口から漏れる水のようにぽろぽろと数滴、涙がこぼれただけだった。ちゃんと泣くことも出来ないまま、飛行機に乗った。家に帰るという現実が待っていたから。

 

 ここで、敢えて過激な表現を使う。

 あの日、一度「私」は空の上で死んだ。

 

 着席して、離陸する。いつもそうするように、イヤホンをつけて音楽を聴き始めた。何も考えないままに選んだのは「きみのうた」。今思い返しても「そんなに死にたいのかよ」と言いたくなるチョイスだったが、本能的にあの曲を選んでいた。甘やかさと爽やかさをもった嵐の声が、優しくて綺麗な歌詞を紡ぐのを聴いて、また蛇口の栓が少し緩んだ。流れ落ちた涙が心臓へと染み込んでいく、穏やかで痛々しいスパイラル。その後も大好きな嵐の曲を聴きながら空の上にいた。

 

 今ここで死んだら、私はしあわせなままでいられるかもしれない。

 

 17時に第一報を出した嵐は、20時に記者会見をする、というのを離陸前に聞いた。嵐が記者会見をやっている時、私はちょうど空の上。地上に降りた時には、きっと全てが終わっている。それが分かった時、もう地上に降りたくない、ずっと空の上にいたいと願った。

 

 動画やテキストでは、嵐は自分たちの想いをまっすぐ伝えながらも、ファンのことを気遣うように努めていてくれていた。出来る限り痛みを和らげてくれようという配慮だ。そんな配慮があっても、私はダメージを大きく受けた。

 しかし記者会見では、様々な質問が飛び交い、恐らく傷口は剥き出しにされる。記者会見とはそういうものだ、と思っていた。そんな場面を見てまた死にたくなるくらい苦しい思いをするなら、もういっそこのまま、「嵐がすきだ」という気持ちをもったまま死んだ方がまだ楽ではないかと思い詰めた。結局はその選択をせず、今こうしてその時のことを書いている私がいるわけだが、あれは自己愛を突き詰めた一つの終着点だったように思う。自分を守るために自分を殺す。我ながら馬鹿みたいだと思うが、あの時は本気でそう考えていたというのだから、感情の暴走というのは恐ろしいものだ。思い詰め、人生で一番長い二時間を機内で過ごして、私は地上へと降り立った。

 

 そこからの数時間は、本当に嵐のようだった。

 手荷物を受け取るのもそこそこに見た、嵐の記者会見の模様は私の知っている「記者会見」とは雲泥の差だった。これ本当に、活動休止の記者会見で合ってるか?何か賞をいただいたとか、そういう類のものではなく?彼らが記者会見で発した言葉の数々、表情や姿勢、笑顔。「記者会見」の場において、「笑顔」が見れるなんて、数時間前の私にはまるで予想が出来なかった。そこには私の大好きだった「嵐」がいて、でもその「嵐」は、私の大好きだった「嵐」ともまた違う彼らだった。

 

 私、この人たちのことめちゃくちゃ好きだ。

 嵐のことが、大好きだ。

 

 何度も話し合いを重ね、一つの結論を出したという彼ら。ファンに感謝と誠意を伝える期間を設けるために今の発表に踏み切ったという彼ら。デビュー会見で語った目標をまだ叶えていないからその目標を諦めないという彼ら。……終始落ち着いた態度で説明し、投げかけられた質問に真摯に答え、時折冗談や断言を交えながらそこに立つ彼らを見て、飛び立つ前とは別の感情で震えた。

 あの記者会見は、嵐が今まで歩んできた成果がはっきりと出ていたと思う。彼らは親しみやすく、穏やかな「優等生」だという印象で語られやすい。まさしく、その印象でしかなかった。親しみやすさというのはイコール隙があるからというのもあるが、その「隙」があることさえ、隙を失くす要因になっているのだ。一度「隙」に付け入ろうと、嵐の穏やかさに甘んじようとすれば、それは違うときっぱりと線引きされる。パブリックに持たれるイメージを、嵐は強みとして持っていた。それを取り繕うまでもなくやり遂げられるのは、彼らが「仲良し」だからではない。「仲良くあろう」とした努力と遠慮と、そして尊敬と肯定をし続けた結果だ。嵐はずっと、嵐であろうとしている。その姿を見て、「好きだ」という感情以外、なくなった。なんでもどうしても、先に何かを考えるまでもなく、「好きだ」と思う。5年前に彼らを好きになった時と同じように、私は彼らを好きになった。嵐のファンである私が生まれた。

 

 

 発表後のこの一年、本当にいろいろなことがあった。発表があってから私が「こんなことしてくれたらいいな」と思っていたことも、まるでそんなこと考えてもいなかったようなことも、とにかくたくさんだ。あの発表から二、三年くらい経ったんじゃないかというほどの供給を受けたように思うが、今日で一年だ。非常に濃くて、あっという間の一年。年月を振り返る時には大体そういう感覚になるが、発表から一年経ってゆっくりと振り返っている自分がいることに、少し不思議な感覚を覚えている。

 

 嵐が好きだ。五年前に抱いたこの感情は紛れもなく本物だと言えるのだが、でも五年前の私より今の私の方が、嵐のことを好きなんじゃないかと思っている。

 それはもちろん、彼らを知って、追っている年月が長くなってきたからというのも要因としてあるのだが、過去を深堀りしたからこそではなく、今の彼らを見て、「好きだ」と日々実感しているからではないかと思う。日に日に、私は嵐を好きな理由を見つけていく。好きになっていく。この気持ちを伝えるべく、好きだよ、ありがとうと言い続けているわけだが、そのお返しのように嵐はまた大きなプレゼントをくれる。そんな彼らのことをまた、好きになる。

 これからの一年、そしてその先、私はまたどれだけ彼らのことを好きになっていくのだろうか。

 

 

 

 拝啓、一年前、空の上で死んだ私へ。

 

 今ものすごくつらいよな。死にたくなるくらい苦しくて、絶望しきってるよね。わかるよ。

 

 でも、「彼らのことなんて好きになるんじゃなかった」って思わなかったよね。うん。そこはものすごく偉いと思う。あの時拒絶してしまえば、今の私はなかった。つらくても、嵐を好きだという気持ちを否定しないでくれてありがとう。

 今の私はね、あなたが嵐を好きでいてくれたから、嵐を好きになれたよ。

 

 嵐を好きにさせてくれて、ありがとう。

 

 

 

 

何回でもラブレターを

 

 

 大野智くんを「自担」と呼ぶ理由について語りたい。

 

 

 そもそもの話、大野智くんと出会うまで、私の中には「自担」という概念がなかった。

 これはジャニーズが好きなオタク、所謂「ジャニオタ」の文化に私が触れてこなかったからであるが、ではその文化をまったく知らなかったか?と問われれば、そうではない。「ジャニオタ」、そして「自担」という概念はそこら中に散らばっていた。

 

 初めて「ジャニーズ」という存在を認識したのは十年以上前だ。

 クラスメイトのA子ちゃんが「最近カトゥーンにハマっているの」と話をしたところから始まる。カトゥーン。この表記に違和感を覚える方が大多数だと思うが、当時の私の最初の脳内変換をそのまま記している。その頃、テレビで見るものと言えばアニメとたまにドラマだった私は、「カトゥーン」と言われてパッと浮かんだものが「カートゥーンネットワーク」だったのである。月額で見れる配信チャンネルの一つだ。いやまあ、私も好きだし見てるけど。A子ちゃん、そういうキャラだっけ?何も反応出来ないでいる私に、A子ちゃんは「カトゥーン」がいかにカッコいいかを語ってくれた。話を聞いているうちに、「カトゥーン」が実在の人物であり、男性アイドルグループであることを知る。なるほど、そういう人たちがいるのか。そういう人たちのことを、「ジャニーズ」と言うのか。「カトゥーン」、もとい「KATーTUN」はA子ちゃんが熱弁していた通り、本当にカッコよかった。好きだと言う、気持ちも分かった。

 

 それからすぐに、「嵐」に触れるきっかけがくる。「花より男子」である。

 ドラマのストーリーもさることながら、私は道明寺司というキャラクターにのめり込んだ。ドラマを見てから原作の漫画を読んだが、漫画を読んだ後にドラマの道明寺司を見ると、もう本当にそこに「道明寺司」がいるとしか思えなくて、この「道明寺司」の人が好きだ、カッコいい、と初めて思った。

 松本潤くん。

 松本潤くんが所属するグループが、「嵐」

 十二年前に「嵐」の存在を知って、その頃から私は松本潤くんの顔が好きだった。否、今でも大好きだ。松本潤くんの顔がいかに好きかという話は、またの機会にしよう。

 私が「嵐」のメンバーの顔と名前を覚えるまでには、そう時間はかからなかった。「ジャニーズの中で好きなのは?」という問いに「嵐かな」と答えるのも、「嵐の曲で好きなものは?」という問いに何曲かすぐに挙げるのもだ。だがしかし、決定的に「ハマって」はいなかったと思う。「嵐」が好きではあったが、彼らのファンだと公言するようになったのは随分と後の話である。

 

 ここでもう白状しておきたいのだが、私は「魔王」落ちの大野担ではない。これは私がそもそもドラマを見るよりもアニメを見ることに時間を費やしていたからであり、他のメンバーのドラマや映画も見れていないものが多いのだが、殊更大野智くんに関しては、演技のイメージがあまりなかった。

 そしてここまで読んでいる方にはなんとなく察せられているかもしれないが、私は「嵐」を認知してから「大野智」を知っている。つまりは彼をきっかけをグループのファンになっているわけではなく、グループをきっかけに彼を好きになっている。この過程は今現在、私が「大野智」という存在をどう捉えているかという理由になっていく。

 

 

 さて、「嵐」の存在を知り、なんとなく彼らの存在を認知し、なんとなく彼らのことを好きだという状態が数年続いた私は、「嵐」のことを深く知るきっかけを得る。

 2015年1月、「嵐にしやがれ」内のことである。

 

003811.hatenablog.jp

 

 上記の記事は私が「アイドル」というジャンルにいかにハマり、そして「アイドル」の「嵐」にいかにハマったのかという経緯を書きなぐったものだ。長ったらしい経緯を要約するとこうなる。

 

 「嵐、かわいくね?」

 

 「かわいい」という形容詞、多くは女性もしくは幼年に使われるものであり、成人男性、三十も半ばを過ぎた男性に使用する形容詞ではない。という理屈よりも先に、「かわいくね?」が出た。理屈づけて考えるよりも出たその感情を、気持ちを、「好き」以外になんと表現すべきか。その答えは今も分からないままなので、私は彼らを「好き」だと言い続けるわけだが、あの瞬間の感情は忘れられない。

 

 

 「かわいくね?」と気づいた正月、私はもう一つ重要な事実に気づく。

 

 私、嵐のことなんも知らん。

 

 「嵐」の存在を知ってから約八年。彼らのことを「好き」だと思っていたが、蓋を開けてみれば何も知らなかった。顔と名前が一致する。曲が分かる。そうだけど、そうじゃない。「嵐」が何たるかを私は知らなかったのだ。愕然とした。とりあえず曲をちゃんと聴こう、話はそれからだ。そう思い立ち、CDをレンタルして改めて嵐の曲を聴いて、「嵐」と向き合って、驚いた。
 
  この声の人、誰だ?

 

 2010年は「嵐めっちゃ見るな~このあたりの曲好きだな~」と思うことの多い1年であったが(この時期ドラマメドレーしていたのだから当たり前っちゃ当たり前)、中でも一番好きだった「Monster」の入りを聴いて、えっ、となった。今の声、誰だ?もう一度頭から再生する。誰だ…松潤や翔くんはもっと低いし、相葉くんは声が分かりやすい。ニノも多分違う。え、じゃあ大野くん?この声、大野くん?にわかには信じられなかったが、もうどう考えてもそうだ。大野くん、こんな歌上手かったの?びっくりして、それから私の「好きだった」嵐の曲を聴いて、うわあ、と感動した。ぼんやりとしていた「嵐」が、ようやく輪郭を持った瞬間だった。

 

 私の知らなかった「大野くん」はめちゃくちゃに歌が上手くて、はちゃめちゃにダンスが上手くて、むちゃくちゃに絵が上手くて、どちゃくそに演技が上手かった。なんだこの人。なんで今まで私、逆にこの人を知らずに生きてきたんだ?これで字も上手かったらやべーなと思った次の日に字も上手いことを知って爆笑した。もう笑うしかない。

 よく、「オタクとしての自我が芽生えるとそれより前の記憶を失くす」と言われるが、今本当に、どう頑張っても、知らずにいた「大野くん」を思い出せない。他のメンバーはファンになってから「印象が変わった」部分があるのだが、「大野くん」は私の目の前に突然現れたと言ってもいい。そのくらいのギャップ、衝撃、世界の変わりようだった。

 

 「大野くん」に驚いているうちに、嵐のことを知る過程で自然と彼に目がいっている自分の存在に気づいた。これは間違いなくそうだ、「好き」だという感情だ。

 大野智くんが好きだ。

 「嵐」を認知して八年目、「嵐」を知って四日目で、私は大野智くんを「自担」だと公言することとなった。

 

 

 人が人を好きになるのに理由はいらない。どこぞの誰かが言った、誰にでも共通する言葉だ。

 私は大野智くんのどこが好きかと聞かれたら、ものすごく答えに困る。好きなところが思い当たらない。これは違う。好きなところがありすぎる。これはまあ、当たってるっちゃ当たっている。だがもう少し正確に言うなら、「『好き』が先行したから、理由は全て後に来る」のだ。

 大野智くんの伸びやかな歌声が好きだ。しなやかでキレのあるダンスが好きだ。繊細なタッチで創り上げる世界観が好きだ。美しく品のある字が好きだ。役に入り込んで人格までをも作る演技が好きだ。少し眠そうな顔、くしゃくしゃな泣き顔、張り詰めたような真剣な顔、そして幸せがいっぱい詰まった笑顔が好きだ。嵐のメンバーから愛されている大野智くんが好きで、ファンのことを大事にしてくれる大野智くんが好きだ。

 では、それらが理由となって大野智くんが好きなのか。今挙げたのは彼を構成するもので、どれも彼であり、やはりこれだけでは足りない。どれだけ挙げても、私が彼を「好き」だと思う理由には事足りないのだ。挙げた事柄、その全てを最初のスタートの時点で知ったわけじゃないし、知らないことがあっても彼が好きだった。そして、今もなお、「好き」は更新され続け、理由は全て後付けされている。

 

 私はこれから先も、大野智くんを好きな理由を答えられないままでいるのだろう。

 それでも私は、だからこそ私は、大野智くんを「好き」だと言い続ける。

 大野智くんは、「自担」です。

 

 

 

 私が「嵐」を知ってから、まもなく五年が過ぎようとしている。

 

 先日、ニ十周年を迎えた嵐。彼らを知って五年なんて、新参のしの字もクリアしてない。途中乗車と考えるなら、一駅目を通過したところだろうか。

 だけど私にとってはものすごく濃く、ものすごく楽しい時間だった。「大野くん」が目の前に現れてから毎日が楽しくて仕方がなかったし、嵐を好きである自分は今幸せだと胸を張って言える。そして「大野くん」に出会えたこと、それは紛れもなく、「嵐」という存在がそこにいたおかげだと思っている。

 

 アイドルである大野智くんが好きだ。アイドルっぽくないとよく言われているし彼も自らそう口にすることもあるが、私は大野智くんはアイドルだと思う。大野智くんが今もアイドルである理由に、「嵐」の存在は切って切り離せないものだと、そう思っている。

 

 

 大野智くん。

 本来なら交わることのなかったあなたの人生の一端を見ることが出来て、それを応援することが出来て、幸せを願うことが出来て、幸せです。「大野くん」に出会えたことを、誇りに思います。

 人生の半分以上もアイドルでいてくれて、「嵐」でいてくれて、本当にありがとう。

 

 理由の定められない「好き」。

 三十九歳のあなたにも変わらぬ「好き」を。

 

 

君にペンライトの花束を

 

 結論から先に書きます。

 

 私は嵐が大好きです。

 アイドルの二宮和也くんが大好きです。

 

 結論は以上です。この時点でもう合わねえなという方はここで読むのをやめていただいて大丈夫です。色々書き連ねていきますが、この結論に最終的に辿り着く独り言になっています。

 

 私はブログを書く時、結論ありきで書き始めます。そしてその結論に至るまでにある程度過程を自分の中で組み立ててから書いていくんですが、今回は「結論は決まっているけど過程が五里霧中」状態なので、自分の中で結論を見失わないために先に結論から申し上げました。

 なるべく結論にちゃんと辿り着けるように過程を書いていくつもりですが、何分パッションで生きているような人間なので…。ちょいちょい軌道修正しながら書いていきたいと思います。

 

 

 一報を聞いた時、ものすごい吐き気に見舞われたことを鮮明に覚えていきます。

 しかもその一報が週刊誌だったんですよね。これ後々にめちゃくちゃ後悔することになるんですけれども。

 

 SNSの海にいて、何も知らなかったとは言いません。記事が上がる度にお腹を痛めていましたし、それに対して吐き出す人たちを見てまた頭を痛めていました。

 人間の脳って自分の思い通りにいかなくて、嫌な記憶ってすごくこびりつくんですよね。同時に、都合よくもあるのでそれを忘れる瞬間もまたあるんですが。いやなもの 見たな…って落ち込んだ2秒後に姿を見て、やっぱり好きだな…ってなるんだから本当に都合よくてちょろいオタクです。

 

 そういうことを何回か繰り返していたんですが、今回は当日夕方に話題に出ているのを目にし、頭が真っ白になりました。

 そんなはずはない、と否定したかった。でも確定的な書かれ方をされている、胸騒ぎが止まらない、もうこれは…と考えている自分がいて、まあもうほんとに、ダメでしたね。1月にあんなに「本人たちの言葉以外は信じない」と胸に刻んだのに、こんなにもいとも簡単に。公式を見るまでのあの数時間、人生で2番目に長い数時間でした。1番目は、1月に経験しています。

 

 吐き気が止まらない中、公式で本人のメッセージを見て、そこで一度全てが止まりました。

 二宮さんが書いている。ああ、これは事実なのか。私の信じるべき言葉だ。

 全部が止まりました。吐き気もモヤモヤも何もかも。ここで全部が腑に落ちてすっきりした、のではないと思います。恐らく、完全な思考停止でした。一旦、脳や体が全ての活動が停止した。キャパオーバーですね。パンクして、そのあと、大きい疑問が2つ浮かびました。

 

 何で今だったんだろう。

 どうして本人から一番じゃなくて、他から先に出ちゃったんだろう。

 

 1点目については、多分もうどのタイミングでも同じ疑問が浮かんでいたでしょう。究極、今年の1月より前でもです。どのタイミングでも納得できなければ納得できないし、同じだと思ってしまえば同じ。そして、たられば論です。なので、この点については置いておきます。

 2点目に関しては…もう正直、怒りしかありません。これ書いてる今でも怒っています。

 「僕たちの言葉だけを信じてください」という言葉を信じました。そして信じていた通り、大事な発表は本人たちの言葉で一番初めに聞くことが出来ました。SNSも始まり、より言葉と存在を近くに感じていた。約1年をかけて築いてきたこの「僕たちの言葉だけを信じてください」を、打ち砕くような展開。本当に、本当にこれだけは許せなかった。

 何事も、本人たちの言葉で一番に聞きたい。伝えたいと思っていることを受け取りたい。たったこれだけのことが今の時世では難しい。その中で嵐は手を尽くして、それを実現させようとしてくれていましたし、実現できていたと思います。けれど、今回それが叶わなかった。要因は色々あるんでしょうが、どういう要因だったとしても結果は「本人の言葉より先に報道が出た」に帰着します。これはずっと変わらない。何年も何十年もここは変わらない。悔しい。めちゃくちゃに悔しいです。信頼が揺らぐことになるのが悔しくてたまらなくて、その日はとりあえずスーパーサイヤ人になっていました。

 

 

 怒りながら、もやもやを抱えながら、でも現実は待ってくれないからなんとか睡眠をとって体調最悪のまま朝を迎えましたが…いや、近年稀に見る大荒れを見ましたね。そりゃそうだろうなとは思いましたけど。朝の状況だけで行くと、1月の時の方がまだ良かったかなと思えるくらい。

 

 一夜明けて、各メディアが報じている様子をなるべく見ないようにしていたので、もうあれからどう報じられていたかは詳しくは知りません。ただ知ろうともしなくても情報が入ってきちゃうのがSNSですね。ほーーーんと思いながらサヨナラバイバイしていきました。好きに呟いても流してもいいというなら、それを遮断するのもまた勝手かなと思いまして。現実世界でその場で殴り飛ばせない分、せめてそれだけは許してほしい。今現在も私のようにサヨナラバイバイの手が止まらない方いるかもしれませんが、情報の取捨選択が出来るのがSNSの強みだと私は思ってますので、それも一つの手段かと。脱線してきたので戻りますね。

 いろんな方のいろんな呟きを見て、本当にいろんな考え方、応援の仕方があるなと改めて感じていたのですが、じゃあ自分はどうだろうと、見つめ直してみました。

 

 二宮さんが嫌いになったか?

 ――いいや、嫌いになっていない。疑問はまだあるし、彼の姿を見てどう思うか分からないけど、嫌悪感等はない。

 嵐のことを信じられなくなったか?

 ――そんなことはない。彼らからもらった言葉、パフォーマンスを通しての感情は全部本物だと信じて疑わない。

 

 じゃあ、この胸に残るこのもやもやは一体なんだというのか。

 これが答えられなかった。

 

 自問自答を繰り返して、二宮さん本人のこと、お相手のこと、一報から朝までの経緯、今回の件自体。ここに対してはもう負の感情はなく、ある程度自分の中で整理がついたと思った。

 だが、一向に体調は良くならない。寝不足だけが原因じゃない。どうしようもなく胸が苦しくなって、こみ上げる吐き気が止まらなかった。いっそ泣けたら良かったのに、なんで泣けないかも分からなくて、分からないことに泣いた。本末転倒すぎる。感情しっちゃかめっちゃかでした。

 

 当初は、言葉が欲しいんだろうと思っていたんですね。二宮さん本人から、ちゃんと説明が欲しいのだと。

 私は二宮和也くんが言葉を発する時がすごく好きで、同じタイプで言葉が好きという分類に櫻井翔くんも入ってくるんですけど、彼とはまた違う。完全なる理詰めと理屈で分かりやすくまっすぐな翔さんに対して、二宮さんが発するのは俯瞰的で、斜に構えて、比喩や言葉選びが独特な、感情論を織り交ぜた理屈。すごく人間じみていて、だけど人間じみているその姿すらある種の偶像なんだろうなと思う、その姿が大好きです。そんな二宮和也くんから言葉をもらえるなら、納得できるんだろうと思っていました。

 

 では、どういう言葉をもらえれば私は納得できたんでしょう。単なる報告なのか、感謝の言葉か、謝罪なのか。

 これもまたたられば論にはなりますが、どういう言葉をもらっても私は納得して、同時に重いものを引きずっていたと思います。これでいいんだ。これじゃなかった。きっとその両方を抱えていた。それをコンサートの場で、なんて一瞬でも考えていたのだから烏滸がましい。公演に足を運ばれた方がもしこれを見てくださっているなら、本当にすみません。コンサートの場はそこにいる人たちの楽しさや幸せが最優先されるべきで、私が納得する言葉をもらうための自己満足の場ではないです。

 二宮さんはファンクラブに入って応援してくれている人に向けてメッセージを出した。それ以上を求めたって、言葉をもらえばもらうほど、こうじゃないああじゃないってなっていくだけなんだろうな、と。あのメッセージには、私が事実を認識し、二宮さんがこれからどうしたいかを確認出来る内容が書いてありました。じゃあもう、私にはそれ以上彼に求めることはない。言葉を尽くしてほしい方もいるかと思いますが、私が二宮さんから言葉をもらいたいという気持ちは薄れました。

 

 

 しかし晴れないもやもや。

 ずっとつかえていたしこりは、「5×20+」が更新されたことをきっかけに、瓦解していきました。

 

 あの時の更新、本当に嬉しかったです。今までも嬉しかったんですが、本当に飛び上がるくらい嬉しかった。それから続けて、SNSの更新。更新を見に行く指がずっと震えていました。

 今までのツアー中の様子だったり、JET STORMでの様子だったり、「今」現在の嵐の様子ではないですが、そこには5人が映っている。そして、更新と共に感謝の言葉や意気込みをメンバーが書いてくれている。私が見ていた、私が思う「嵐」の姿がそこにありました。

 ずっと楽しみにしていたVSも、本当に楽しくて楽しくて仕方なかったです。テレビの前できゃあきゃあ言ったり笑い転げたりしてる自分がいて、後でそれを振り返って、ああこれだったのか、とそこでやっとちゃんと泣けました。

 

 バラエティを楽しんで楽しませてくれる嵐が好きで、5人だと言い続ける嵐が好きで、笑いあっている嵐が好きで、何よりもステージ上で歌って踊って、アイドルとしてパフォーマンスする嵐が大好きです。

 私は嵐が、今もなお嵐であるという証明が欲しかったのだと思います。

 

 彼らが今どういう気持ちなのか、どういった方向を向いているかは本当の意味では分かりません。彼らの言葉を超えたところの考えなんて、憶測で。何年も何十年も応援してきたという人、二宮担だという人、他のメンバー担当だという人。いろんな人の考えがあって、私もその中の一人にしか過ぎないのですが、でも私は嵐じゃない。本人じゃない限り、気持ちなんて分からなくて、推し量るものでしかない。いろんな人の考えに、呑まれすぎていたのかな、と思いました。

 嵐というものは変化しながらも一貫するところは一貫していて、私が「嵐はもう嵐じゃない」と思ったら、それは一貫しているところが大きく崩れるか、私の見方が変わってしまったかのどちらかです。現時点で前者でも後者でもなく、私は「私の大好きな嵐だ」と思いましたし、「私の大好きな二宮和也くんだ」と思っています。

 

 夢の世界を見せてくれる嵐、まだ見ぬ世界へ連れて行ってくれる嵐が大好きです。そんな嵐に二宮和也くんはいて、彼もまた嵐を構成する大きな要素であると思っています。

 これが崩れない限り、私はアイドルの二宮和也くんを応援し続けるし、嵐を大好きだと胸を張って言い続けると思います。二宮和也くんはずっと変わらないでいると言ってくれたので、私もアイドルの彼に、彼らに夢を見続けたい。

 

 

 私は二宮くんに感謝と幸せの願いを込めて、直接花束を渡すことは出来ません。ファンとしての私が今、アイドルの嵐、アイドルの二宮和也くんに出来ることといえば、その姿にペンライトを向け続けることだけです。

 ペンライトの花束を掲げ、大好きです、幸せにしてくれてありがとう、あなたたちも幸せになりますように、とそこに想いを託すことが唯一で、それが出来ることにまた幸せを感じています。

 

 二宮和也くん。アイドルという職業を選び続けてくれてありがとう。

 これからもいっぱいいっぱい、ペンライトを振らせてください。

 

 

 

 

 

 最後にいっこいいですか?

 隣にさみしいと言っている人がいるみたいなので、これからもうざがられるくらい構ってくれると嬉しいです。

 

 

 

きせきという言葉は本当によく出来ている

 

 嵐を旅した日 -はじめに

 

 9月14日。

 嵐を旅してきました。

 

 ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会

 

 このブログは展覧会に行った嵐のオタクがきったねえ自分のメモとしょっぼい自分の記憶を頼りに、展覧会の感想をただひたすらに書き連ねるブログです。

 私の目を通して見たものなので主観ばっかりですし、記憶違いなところも多分ありますし、まあ間違いなく「この続きは自分の目で確かめてみてくれ!」が一番だと思っているので、私もそれを前提にして書きます。つまり書きたい放題ってことだな! 

 

 ここから先はネタバレのオンパレードなので、ネタバレにアレルギーのある方は閲覧をお勧めいたしません。

 本格的に感想を書き連ねる前に、ネタバレにならない範囲でこれから行く方に向けてお伝え出来ることを申し上げるとすれば、

 

 <旅を楽しむにあたって>

  • 大江戸線麻布十番駅」のロッカーはキャリーが入る大きさのものはないので(メトロの方に行けばある)、遠征民はキャリーをどうするか考えてから行こう
  • キャリー引きずって行こうとすると展覧会へ続く道が遠征民を殺す坂になっているので身軽になって行こう
  • 最初に見る映像が機材トラブルの関係で見れないこともある(たまたまあたりました、詳細は後述)。振替券は同会場での使用ということだったので、帰り際に復旧していれば見て帰ろう
  • 記憶を残しておきたい人、小さくてもいいからメモを持ち歩こう(電子機器は×)
  • 館内飲食禁止なのでそのあたりは満たして行こう。トイレも行っておこう
  • 時間を確認したい時は腕時計をしていこう(館内にはない)
  • 滞在時間は集合時間まで含めて2時間程度を見ておこう
  • ショップはカードOK

 

 以上です。ネタバレなしで有益な情報だけ知りたい!という方はここまでご覧いただきありがとうございました。有益になるかどうかは分かりませんが、素敵な旅になりますように!

 

 そしてここからは展覧会の感想です。展覧会に行くまでの一日の流れ、会場の中の様子、そこで感じたことなどをもうただ書きなぐるだけ。何の変哲もない日記です。ちゃんとまともな構成にしても良かったんだろうけど、そんなこと考えている間にポンコツ脳内HDDは記憶の自動消去を始めるのでひたすら書き連ねます。ブログだしなこれ!

 書いていたらあんまり気軽に読める長さじゃなくなったので、目次をつけておきます。読みたいところだけ!という方は目次をご参照ください。

 ということでよろしくどうぞ(cv櫻井翔)。

 

 

 嵐を旅した日 -旅の覚え書き

【展覧会までの道程】

 9月14日。天気は晴れ…てはなかったかな、くもりでした。若干日光があるかな?という感じ。

 24時間Tシャツ着て100m先からでも「嵐のオタクだ!」と分かるような格好で行ったんですが、そのシャツ一枚で風がきもちいい~くらいの気温でした。でもって、そのシャツ一枚だと会場内はちょっと肌寒いかなあと感じる場面もあったので、各自調節できるものを持っていた方がいいかもしれません。

 

 13:45集合で、私が羽田に着いたのが11:45。そこから手荷物受け取ってほぼまっすぐ行って…だったんですが、会場に到着したのは13:25でした。

 なんでこんなに時間がかかったのかと言いますと、大江戸線麻布十番駅」にはキャリーを入れられる大きさのロッカーがないんですね…。ロッカー難民になって、メトロの方まで歩いて一か所たまたま空いていたところに入れられました。多分ここだけで時間をくった。なので、遠征で着いてすぐ会場行くよ!って人は荷物を預ける目処をしっかり立てておきましょう。預けずに行こうとすると、会場までの道程にある「遠征民を殺す坂」で無事に殺されると思います。

 

 なんとか13:25に着いて、ちょっと早かったかな…と思っていましたが、会場内にすぐに案内され、そこで並ぶことが出来ました。でもあんまり早く行きすぎると外で待つことになりますし、やりすぎると迷惑がかかると思うので、やるキッズになりすぎるのは抑えましょうね!

 会場入口にお水サーバーあって「はえ~配慮~~」と思いました。細やかな優しさがほんとにうれしい…SUKI…。

 

【会場入口~展示エリア入口】

 入口すぐ入ってすぐにですね、にのあいがですね、背中合わせで座っていたんですよね……。「ピエ…」て鳴いちゃったよ…。あの……オタク殺すの早すぎません?まだ3歩しか旅してない…。

 

 壁紙がキービジュアルの嵐さんが座っているんですよ!うわ!!顔がいい壁画!!!

 本人確認前のブースは入口側からにのあい、じゅんさと、さくらばと並んでいたんですがま~~~ほんとビジュアルがいい。潤くんが智くんにもたれているように座っててまたそこで「ピエ…」て鳴きました。

 でもって、本人確認後に通されるブースは入口の温かみのある色味とは対照的に、落ち着いてクールな色味でまたイケメン壁画になってて一人でぶるぶる震えてました。ちょうど扉のところが相葉さん、左手にのみ、右手におやま、潤くん…て並んでいたんですけど…やま~~~(やまびこ)!!!もたれているようないないような、絶妙な距離感でオタク死にました。ここって入る前にオタクを淘汰する場所だったんですかね?怖いなあ。

 

 渡されたグッズリストをにこにこ眺めて待ってたんですが、なんと機材トラブルが。最初に見る映像が機材トラブルで見れなくなった、ということで最初「ええ…!」てみなさんがっかりされた声を出されていたんですが、「振替券をお渡ししますので、休館日以外でしたらいつでも映像のみご覧にいただけます」との対応。ええ~~~!配慮~~~!!!こうなることもあらかじめ想定出来ていないと出来ない対応ですよね、これって…。ツイてない…!て思いかけましたが、逆にこれってレアで対応力の凄さも見れてラッキーだったのでは…?

 振替券ですが、「違う会場でも見れるんだろうか…」と疑問に思ってグッズ購入の際にスタッフさんに尋ねたら、「同会場で対応しています」「復旧しているので見て帰られますよ」とのことだったので、ショップを出た後に映像を見て帰りました! なので、映像部分は通常の方と見た順番が逆になってるのでちょっと感じ方が違うかもしれません。もしあたっちゃった方は、時間があるのなら見て帰るのがいいかと!

 

【ワークスクエアシアター】

 復旧して良かった~とにこにこしながらシアターの方へ行ったんですが、向かうまでの道程が薄暗い森の中を歩いているようなセットになっていて、「私はディズニーに来たのか…?」と錯覚しかけました。私このアトラクション乗ったことあるな。小鳥のさえずりも聞こえてきて、これは幻聴じゃありませんでした。妄想と現実の区別がつかなくなってきたな。

 

 シアター内に入って映像が始まると、展覧会のロゴがビリビリビリ~~ってなって、急にデジタルな映像に!「四方どこからでもご覧いただけます!」とのことだったので、デュアルモニター的なヤツか…?と思ったら違いました!四方向が繋がってる!すごい!

 目の前に現れた嵐が後ろに流れていく写真をバックに展覧会の説明をしてくれるんですけど、途中で「あっ、こっちにピカンチあるよ~!」とか言って瞬間移動とか始めたので「これがDIGITALIANちゃんですか…」て白目むきました。背景スターウォーズみがあったので、多分嵐はジェダイで宇宙を救ったんだと思います。

 

 いやあ…嵐かっこいいな…て呆けていたら、「5×20のPVの場所にご案内します」ってアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!でっか!!!!!!!!!!!!顔!!!!!!!!!!いい顔に、エッ!?!!?!?顔良!!!!!!!!!!

 いやあの、好きな顔が自分の5倍くらいのでかさになって目の前に現れて心臓止まらない人います???目の前が櫻井翔くんだったんですけどキャア!!!みたいな声でてそのまま死ぬかと思いました。オタクを囲んで(置いているカメラを囲んでいるのか恐らく)、嵐が砂浜に寝転がって話しかけてきてくれるんですよ…。夢……?

 混乱した状態で、あれ…天然ちゃんは…?て探したら遠い場所で二人でキャッチボールしてて平和すぎて泣きかけましたし、もう始まってるよ!て呼ばれて、わ~~!てスライディングしてきた天然ちゃんかわいすぎてほんとに泣きました。砂がモロに私達にも(ご褒美です!ありがとうございます!)他のメンバーにもかかって、砂ァ!て怒られてる天然ちゃんあまりにかわいすぎてもうですね……私、墓場はこの砂浜にしようと思います。ジェイストームさん、お金なら出すのでこの映像を売ってください。お願いします。

 あらち…かわいい…て泣いてたら、「次は楽屋の風景だよ~」て案内されます(私は後から映像だけの人だったのでここで帰りました)。やだ~はずかしい~て言ってるの女子の会話で、それを見て翔さんげらげら笑っていて、マジでずっとこんなことやってんだな…て超幸せな気分になりました。

 機材トラブル起こる映像てなに…?と思いましたが、これは仕方ない。復旧作業に努めてくださったスタッフさんありがとうございました。お歳暮送ります。

 

【定点観測】

 嵐が「はずかしい~」って案内してくれた先にあるのが、楽屋の風景を写真におさめてくれた『定点観測』。最初この部屋に入った時、「わ!」と思わず声を上げました。

 お写真が壁にびっしり~~~!2009年~2019年まで、楽屋での嵐さんの様子がこれでもかってくらい見れるわけですね。しかもこれ、個人・コンビ・トリオ・5人…全てが入り乱れている!ウォーリーを探せか?まかせろ!と1枚ずつじっくり見ていったんですけど、よく考えたら全員がウォーリーでした。アッこれもそれもみ~んな好きな顔しかいね~~~かわいい~~~

 スイーツ部、マッスル部、ステージ上でのおめでとう写真に髪のセット、ストレッチ…とにかくゆるくて楽しそうで時折どきっとするくらいかっこよくて、そしてやっぱり笑顔に溢れていて、1枚1枚見ていくごとに自分も自然と笑顔になりました。

 ない組み合わせないんじゃないかってくらいほんと各方面に優しい仕様だったんですけど…やっぱりおーみや多いですかね?!(贔屓目)何してるのかよく分からん写真もあって、あらし幼稚園今日も平和だなとにこにこしてました。ところでなんでこの写真買えないんですかね?

 

 お写真の向かい側の壁には2009年~2019年の各ツアーの日程が記載されていまして、「これだけやってきたんだな…」としみじみしました。自分が入った公演日とか見つけるとちょっと嬉しくなりますね。夢じゃなかったんだあれ。嵐が現実に存在するから、現実ってすごいですね。

 

【衣装部屋】

 楽屋お写真の部屋を抜けていくと、お次は衣装展示のお部屋!ちょうど正面に5×10のオープニング・フライングの衣装!その下を抜けて次のお部屋に行くような作りになっていて、衣装の床は透けていて…アッ!?!?これ、ムビステか?!!?!ということはここはステージ!??!とめっちゃテンションあがりました。ムービングステージを考案した松本潤くんにそろそろノーベル賞をお願いします。

 

 お部屋に入って右手前から上にぽぷこん、下にスケスケ、奥がハワイ、左手前は上にあゆはぴ、下に5×20、奥にじゃぽ、そして正面に先ほども記載した通り5×10。全てオープニングの衣装でした。チョイスがいいな~~~。オープニングってやっぱりテンションぶちあがるところですし、そのツアーの印象が強く残るところだと思います。衣装の後ろに映像をさりげなく流して、それで答え合わせできる仕様でした。これを着てコンサートやったんだ、って実感が出来る。メンバーも名前表記ではなく、足元にカラー表記。衣装が目立つように展示されてるんですね。100億点。

 ここから見てねってラインがあるだけで、ケースに入れられているわけでもなかったのでじっくりじっくり見たんですが、ジャケット一つとっても丈の長さやシルエットが違って、衣装さんのこだわりを感じました。スケスケはさすがに一緒だったかな!スケスケ、作りが意外としっかりしててちょっと笑いました。世界一丈夫なレインコートだな。

 そして、嵐大きいなと思いました。いやまあ、私の身長(148cm)から見たらそりゃそうなんですけど!いつもはちっちゃい~~かわいいね~~て愛でてるおーみやですら私の視線より上の位置に肩とかがきてるんですね。男性だ…。個人的なときめきポイントでした。

 

ピカンチ

 ムビステを通り抜けていくと、『ピカンチ』の部屋に入ります。壁に1枚1枚写真が飾られてあって、若かりし頃の嵐を美術館の展示品のように見ていけます。嵐って美術品だしな。わかるわ。

 正面、写真の上には当時の写真を撮ってくださった岡本健一さんのコメントが記載されていました。勉強不足で申し訳ないんですが、このコメントは写真集の時に書かれたものだったんでしょうか…?私は初見かつ展示会場でしか拝見していないので、健一さんのコメントで思い出せるところ、印象に残ったところを以下に載せておきます。ほぼほぼ意訳ですがお許しください。

 

 「ブレイクしたい~~~!!!」と言っている嵐。「ブレイクってどういうこと?」と聞くと、「ブレイクはすごいんだよ!!!」と言う。

 潤くんは「誰よりも好奇心が強く、自分の好きなものを分かっている」。「早く大人になりたがっている」。

 にのみは「負けん気が強いのに、それを表を出さずに飄々としている」。

 相葉さんは「努力が空回りすることが多い」けど、「それを笑い話にしてしまう」。

 翔さんは「リーゼントをキメて、『誰にも負ける気しねぇっす!』」なんて言うのに、「勉強グッズを持ち歩いてずっと勉強をしている」。

 智くんは「誰よりも長けた部分を持っているが、おくびに出さない」。

 もう傍から見ればブレイクしているのに、「ブレイクしたい!」と言っている、彼らはまだブレイクしていないと思っているのか、それとも彼らの言う「ブレイク」とはもっとすごいものなのか。

 異常に仲が良く、仲の良さがあるこの状況が異常。

 彼らの巻き起こす嵐に巻き込まれるのは心地いい。

 

 1人1人に対してのコメントにも、5人に対してのコメントにも泣きそうになりました。

 だって…すごくないですか?『ピカンチ』からはもう10年、いや15年以上も前で、彼らは成長し、当時から状況はがらっと変わっているはずなのに、「ああ、わかるな」と思うんですよ。当時はそうだったんだな、じゃなくて、今でもそうだと思えるところが多い。それは彼らが当時から何も変わらずに止まっているのではなく、変わらないものを抱きつつも歩いてきた証拠なんです。

 とにかく嵐は努力を続けてきて、横には常に同じように頑張っているメンバーがいる状況が、昔も今も彼らにとっては当たり前なんですね。あと、嵐のあの仲のよさって普通じゃないんだ、と改めて知り、私たちが当たり前のように感じている「嵐」の偉大さ・異常さを噛みしめました。異常気象を冠しているグループなんだな、彼らは。

 

【路地裏ギャラリー】

 さて、『ピカンチ』の部屋を抜けると『路地裏ギャラリー』に辿り着きます。ここは入口から入って三面にそれぞれテーマの違う展示品が壁に飾られています。順路はありませんが、私は左手から見て行ったので左手より順に記載していきます。

 

 入ってすぐ左手。嵐ミッキーの原画。

 グッズ詳細出た瞬間に笑い転げて、これよくディズニー許してくれたな?!とビビり散らしたんですが、「許してくれたんで飾りま~す」とばかりにミッキー鎮座してて声出して笑いそうになりました。グッズみたいに背景色があるわけじゃなく、ほんとに原画のままなので筆圧もわかります!手前からamnos順に並んでいました。

  • 相葉さん→鉛筆の跡がうっすらと見える…!ちゃんと見ながら描いてくれたんだろうな…努力の跡が見えて好き!ってなりました。線がざかざかしていて、一番原画感がある。
  • 潤くん→グッズ見た時から追ってましたけど、眉毛寄せましたよね?ガシガシって、眉毛太くしましたよね???このミッキー、低音で「やあこんにちは」って言ってきそうなのほんと好き。
  • にのみ→「nino」←サインのこの字がかわいすぎ~~~!!!線がゆるっとしていて、にのみのあのゆるっとだるっとした感じが伝わってきました。本人がラジオで言ってましたけど、見ずに描いたな!ってのがすぐ分かる。でもよく見たら指の本数はちゃんとあってて、めっちゃ笑いました。どういう記憶力?
  • 智くん→君も見て描こうね!ね!!!しかしまあこのミッキー全体のバランスはいいというか、ミッキーじゃないんだけどキャラクターとしては完成してるんですよね…アメコミとかにいるやつ…。サインも絵の線も丸くてかわいい。
  • 画伯→画伯の新作なんなら一番楽しみにしてたんですけど、「Mickey Mouse!!(字を丸で大きく囲む)」←これズル過ぎません?腹筋おかしくなるかと思ったよ。書いとけば分かる?ミッキーだよ!って声が聞こえてきそうでほんとズルい。嵐ミッキー全体的にパチモン感すごいけど、画伯のミッキーが一番中国にいそう(偏見)。

 

 進んで右手(入口より正面)。嵐さんが実写ドラマ主演を務めた漫画の、原作者様が描いてくださった嵐さん!うれしい~~~!!!嵐はやっぱり二次元なんですよね~~~

  • にのみ(鉄コン筋クリート)→すごく柔らかい色合いで温かくて、ちょっぴり儚くて…きゅんときました。にのみって絶対そこにいるのに、そこにいる確証がないというか、現実味のないところあるんですよね…わかる…。
  • 翔さん(ハチクロ)→この前に立った時、「恋…」て思ったの私だけじゃないですよね?嵐のリア恋枠は相葉さんだと思ってるんですが、翔さんが恋をしている姿を見ると胸が苦しくなるんですね…。一生懸命さ…。
  • 潤くん(花男)→いるわ。私松本潤くんが花男に出てた回見たことあるもん。花男の時の潤くんは道明寺を体現してましたが、“松本潤”が花男の世界に来ると道明寺とはまた違う人になる。ちょっと近づきがたいような、強そうな、でも優しそうな…松本潤くんは少女マンガですねやっぱり。
  • 相葉さん(バーテンダー)→うわ!!!リアコだ!!!!!私相葉さんが漫画に出てきたら推しじゃないけど好きって言ってると思うな。なんていうか…みんなにある「好き」を集めた存在なんですよね。ドンピシャになる人はまた選ばれるけど、みんなが好き…そういう存在…。
  • 智くん(怪物くん)→みんなに囲まれている~~~!かわいい~~~!!!ちょっと人間味を削られているというか、“大野智”としてあの世界にいそうだなと思いました。大野智くんと怪物太郎さんがカレー食べるそのカレースプーンになりたいよマジで。

 

 進んで右手(入口より右手)。ア!!!!!大野智の肖像の原画やないか!!!!!

 まさかここにあるとは思わなくて、思いっきり声を上げそうになったのをなんとか堪えました。これ、智くんの2回目の個展の時に他のメンバーが智くんの写真を見ながら描いてくれたやつなんですよね…あのミッキーを描いた人たちとは思えないですね。メンバーが描いてくれた智くんに囲まれている智くん、という図がだいすきだったのでまたここで見れて本当に嬉しかったです。

 原画の下の壁に原画と同じような絵があって、転写…?と思ったのですが、こちらはメンバーが描いてくれた自分を智くんがまたそれを見ながら描いたもの、とのこと。よく見ると確かに違う…?でもそのくらい見ないと分からないレベルで、大野智…と大の字になりそうでした(迷惑行為なのでやめましょう)。サインペンで細かく描いてくれているのがゆっくり見れて、眼福でした。

 

【LA~旅で手に入れたたからもの】

 ギャラリーを抜けたあたりでみなさん立ち止まっていたのでどうしたのかな…と思ったら、LAでの撮影のメイキング映像にお出迎えされて後退りしました。おい!!!言ってくれや!!!…と思って壁をよく見たらちゃんと案内が書いてありました。ごめん、オタクそういうところある。

 こちらはLAでのお写真、そして『旅で手に入れたたからもの』と題して写真や作ったものなど、「ザ・嵐」をいっぱいに感じることが出来るエリアです。ここだけで多幸感がすごかった。

 

 入ってすぐ、LAメイキング映像。

 音はなくて映像だけだったんですが、すっごく楽しそ~~~な声が聞こえてきた気がして、何度も「音流れてる…?」と耳を澄ませたくらい、楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

 各ショットからの5ショットのメイキング映像で、ま~~~ほんとに、各ショットでの嵐さんほんとかっこよすぎですし、特に翔潤なんて彫刻が動いてて「美…」てそのまま後ろに倒れるかと思いました。なのに5ショットになったらその彫刻が人間になってはちゃめちゃに笑ってるからも~~~ラブしかないよマジで……。どこをどう切り取っても好きしかなかったんですが、特に一番好きだったのはサングラスかけているところです。嵐みんなでサングラスかけてると、なんかふふってなりません?イェア!!!パリピ!!!!!ってなるのめっちゃめちゃに好き。

 

 進んで左手。LAでのお写真が壁一面に。ここもうほんと…1枚1枚があまりに美しすぎて絵画?ってなりましたし、これ額縁に入れておうちに飾りたいよ~~~ってぴえぴえしてたらショップで売っててガッツポーズしました。分かっとるやないか!!!ええぞええぞ

 絵画の中に正面から撮った動画(胸から上、5~6秒くらい?)が5人紛れ込んでいるんですが。この紛れ込み方もまた良くて、「ハリポタ???」ってなりました。あの…絵画が動くあれですね…もう絶対伝わらんなこれ。嬉しくてわ~って動画の嵐さんに手を振ったんですけど、振り返されませんでした(あたりまえ体操)。

 

 進んで右手、LAでのオフショット!6段くらいで紐に写真が挟んでぶら下げてあって、これオタクが好きなやつだ~~~!

 嵐めっちゃLA満喫しててスーパーニコニコマンになったんですが、ま~~~おーみやはほんとにぴったりですね!?3枚もある!(すぐに数えるオタク)この子達がLAとかいうシャレオツな街でフツーのラーメン食べて高いね…て落ち込んだの、世界平和が過ぎないか?ありがとう世界。

 

 さらに進んで右手、『旅で手に入れたたからもの』…ですって。

 今までのツアー、5人でのドラマ・映画の写真が年代順に壁に並んでいて、ポストカードを展示するくるくる回るやつにも並べてあって(おさわり禁止だったので自分がくるくる回った)、すごい枚数あって……20年って長くて重くて多くていっぱいなんだな…ってしみじみ。そしたら最後の方には5×20、箱根のお写真があってワー!てテンションが上がりました!ゲーセンでプリ撮ったよ~~~ニノがぬいぐるみとったよ~~~ってしてるのほんとかわいすぎて泣けてきた……あらちかわいいね……。

 進んで奥には作ってきたものの実物が展示されています。スノードームにぬいぐるみ、箱根リベンジ絵皿にヘリコプターと気球の模型、サインやプリ(LA、箱根)……あれもこれも、知ってるやつだ~~~!嵐を知れば知るほど、これは…!となるやつが多くて、「ファンのみんななら分かるかな!」っていう遊び心を感じます。箱根のプリですが、めっちゃ笑いました。盛れとるやないか!!!おじさん達ぎゅうぎゅうになっているのに盛れるポーズちゃんと取ってて、アイドル~~~!ってなりました。くっ…負けた……。

 

 たからものの反対側、エリアの出口ではみんなだいすきやりすぎちゃってる家族がハワイ満喫してる姿で見送ってくれるんですが、ここ、知らないと不意打ち食らって絶対に笑います。私はモロに食らってしばらく腹筋の痙攣がおさまりませんでした。

 アクスタがアクスタの形状のまま等身大になってて、笑わない人います???そもそもアクスタって「二次元のキャラを三次元(立体)にしよう!」という目的で出来たもので、最近はそれを三次元側が逆輸入してると思うんですけど、それを等身大にしてしまったらアクスタの定義問われません?嵐(三次元(二次元(三次元)))になってるよ…。

 さすがにみなさんどういう反応をしたらいいのか分からなかったのか、おみ足を遠目に眺めながら「あし…きれいだね…」って言ってたのを見てまた笑ってました。置いてけぼりにしてるわよ!!!嵐、そういうとこある。

 

【5×20歌詞通路】

 次のエリアに行くにあたって通路を通っていくんですが、この通路が薄暗くて、でもほんのりと明るい…光が差してる?と壁の方を見てみたら、壁に『5×20』の歌詞が。この歌詞の描かれ方がまた素敵で、夜空から光の雨が降り注いでいるみたいになっているんですね。きらきらと光っていて、斜めに連なっていて。

 嵐と雨って切っても切り離せない関係だと思うんです。自身のお名前にしてもそうですけど、「嵐がコンサートをすると雨が降る」と言われるくらい嵐(物理)を呼ぶグループじゃないかと。

 一般的に雨ってあまりいいイメージをもたないものだと思うんですが、この歌詞の描かれ方を見ていると、嵐にとって雨って悪いだけのものじゃないのかな、と感じました。雨のように降り注ぐ歌詞を見ているとすごく穏やかな気持ちになって、ああ、雨もまた嵐の思い出の一部なんだな、と思いました。晴れの日ばかりじゃないもんな、長い旅路は。

 

 この次のエリアから各メンバープロデュースのお部屋なんですが、自担がトップバッターだと分かって心臓止まりかけました。呼吸を整えて進みましたが…ご来場される皆様方に置かれましては突然心臓が止まるオタクがいてもそっと見守っていただきますようお願い申し上げます(アナウンス)。

 

【OHNO ROOM ー“アート”と“ダンス”】

 はい。

 各メンバープロデュースの部屋はそのメンバーがファンに見せたいもの、見たいだろうなと思っているものを考えて展示品を置いてくれているようですが……テーマを見た瞬間、「好きだ…」って頭を抱えました。

 智くんて自分の才能を才能だと言わない一方で、自分の才能をファンの子は見たいと思っている、一見すると相反する考え方を持ち合わせているような人なので「黙って才能を表現する人」になり得たのかなと思ってるいんですが、彼が「喜んでくれるかな?」と思っているものがあまりにもファンが見たいものと一致しているんですね…。ぴったりの正解なんです。ぴったりの正解を目の前に出されて、どうしようもなく泣き出しそうになるのをやっと堪えるのが精一杯でした。

 

 使っていた画材と、それから個展でも出してくれた自画像と、ダンスのリハ映像。そこに全部を詰めてくれていました。

 画材は決して綺麗とは言えなくて(誤解を生みそうなので注釈をいれておきますが、乱暴に扱っていると感じたわけではありません。大切だからこそ使い込んでいるんだろうなという印象でした)、でもその画材を使って生み出されるのはあまりにも綺麗な自画像。ちょうど頭――脳にあたる部分に5色を使っていて、「大野智は5色で形成されているんだ」と噛みしめたそれです。嵐の展覧会だからこれを選んでくれたんだろうな、と思って本当に愛しくなりました。個展の作品でも5色は至るところに使われていたのですが、「自画像」に「5色」を持ってきていたあの作品が一番好きで、彼が選んでくれたのもそれだった、その事実が何よりも嬉しかった。久しぶりに見た自画像、綺麗であたたかみがありました。

 

 ダンスのリハ映像は、一人で振付を考えたり踊ったりしている映像でした。Tシャツで汗だくで無精ひげも生えて、華やかとは言い難い映像です。けれどあまりに繊細で美しくて同じ世界に住んでいる人間とは思えなくて、しばらくの間見惚れていました。

 大野智くんて「天才」と言われることが多くて、もちろん生まれ持った才能もあるのですが、それをここまで伸ばしたのは並々ならぬ彼の努力の賜物だと思っています。努力をしている姿なんて見せることはほとんどないから「天才」と称されるんだと思いますし、見せようとしない姿もまた好きなんですが、でもファンは大野智くんがどうやって練習しているか見たいし、大野智くんのダンスが生まれるところを見たい。そういうファンの気持ちに応えて、普段なら見せない部分も見せてくれる。そういうことを言葉では全部言ってくれないかもしれないけど、行動の端々に感じるから大野智くんにファンとして愛されているんだって思えて、彼のことをまた愛したくなるんですね。

 

 ……重い!すみません。要約すると、智くん好きで好きで好きしかねえよ~~~って部屋でした。うん。これからも胸を張って大野智くんだいすきですと言っていこうと思います。

 

【SAKURAI ROOM ー“言葉”と“それが生まれる空間”】

 お次のエリアが赤いのを見た瞬間に「年齢順か…」と察したのですが、いやあそれにしてもこの順番ってなかなかにえぐいですね(多分どの順番でも同じことを言っている)。

 翔さんのお部屋は“言葉”と“それが生まれる空間”とのことで、翔さんが実際にラップ詞を書いているリビングの壁の再現と、『5×20』のラップ詞を綴っている映像が翔さんのデモと共に流れていました。翔さん本当にごっそり物を置きに来たみたいで、「自宅のリビングの壁はがら空き」だそうです。櫻井翔くん…すきです…。

 

 壁にショーケースが埋め込まれるような形で、その中にスノードームや夜会でのお写真など、翔さんが好きなものかつ思い出としているものを飾ってあり、真ん中のテレビの中で翔さんがラップ詞を推敲している映像が。テレビの横にはディフューザーが置いてあり、櫻井翔くんを体感できるというシステムになってました。

 この時点でやべ~~~ってなっていたんですが、テレビが一瞬暗くなるタイミングで背後の壁に何かが映し出されているな?というのに気がついたんですね。壁に映し出された文字、全ては書き留められなかったのですが、メモ出来た範囲でこちらの言葉が。

 

 あの日から急転 → 明日からcruising?

 想い出たちは降り注ぐいつも → 想い出たちはどしゃ降りいつも

 少しの傷と沢山のkissを → 少しの傷も沢山のkissを

 横に並んで繋いだ手と手 → 横に並んで掴んだ手と手

 

 『5×20』の推敲前のラップ詞と、それを二重線で消し、新たに書いて今の形になったラップ詞が映し出されていました。

 櫻井翔くんは言葉を本当に大切にしている人だと思っていたのですが、こんなにも深く考えられているのか、と愕然としました。「急転」というマイナスイメージの言葉を「cruising」という前向きで嵐を連想しやすい言葉に、「降り注ぐ」を「どしゃ降り」とこれまた嵐により身近な言葉に、「傷と」を「傷も」に変えることでそれすらも愛し、「繋いだ」どころではなく「掴んだ」と強い意志を乗せてくる。元の詞も十分素敵なのですが、彼はそれをさらに研ぎ澄まし、自分が曲に乗せる想いを寸分の狂いなくファンに届けてくれるのだと、そう感じました。

 

  “5” is our treasure number

→ “5” is my treasure number

 

 元の詞、「our」だったんですね…。それを「my」に書き換えた時、どんな気持ちだったんだろう、って考えただけで胸が苦しくなりました。

 言葉の持つ影響力を分かっているからこそ、それを大切にして、意図を間違えないようにする人。そうして、想いを強く持っている人。

 ラップ詞が映し出されるのは気づきにくいところではありますが、そこも含めて櫻井翔くんらしさを感じたのでぜひとも見ていただきたい部分です。

 

【AIBA ROOM ー“20年のたからもの”】

 翔さんの部屋をふらふらしながら出て行ったのですが、この相葉さんの部屋、入った瞬間にめっちゃめちゃに元気になりました。

 だって入ってすぐ目の前に伝説の3人があげぽよしている、あのショウサクライがそれを着て銀行に行ったという伝説のTシャツがあるんですよ!思わず「わ~!」って言いながら部屋に入っちゃいましたよ。ありがとう!すごい!ショウサクライほんとにこれ着て銀行行ったんですか?鋼のメンタル?

 

 バズりのTシャツ以外にも、神楽坂でのTシャツやマナブでのキャップ、智くんがしやがれでプレゼントしたジーンズも!

 今まで関わったドラマやバラエティ、プレゼントされたもの、ってだけじゃなく、Tシャツやジーンズといった「服」に統一しているのが相葉さんらしいというか、相葉雅紀くんといえばオシャレさん!服を着こなすモデルさん!な印象があるので、それが上手くマッチしてるな~~~と思いました。そしてオシャレさんの称号である「ベストジーニスト」の記念の盾も飾ってありました。この方そういえば殿堂入りしたんでしたね…。オシャレさんとか言ってる場合じゃねえ…。

 

 あとは子どもの時のお写真(黒目があまりに大きすぎて完全にうさぎさんだった、おちりがかわいい)、バイクのお写真も。

 バイクについて、実物飾りたかったようですが、「倒れたらみんなじゃ持ち上げられないから」という彼ぴみたいなコメント書いてあって、私の彼ぴ今日もかっこいいな~って照れました。幻覚が強くなってきましたかね。

 

 お部屋の奥には「絆のペダル」の台本が展示されてあって、エッ!て声を上げました。そんな…最新のものを……いいんですか?

 「相葉くんは台本を曲げて少しずつズラしながらセリフを覚える」という某S・Sさんの証言通り、よれよれになった台本が置いてあってほっこりしました。相葉さんの、努力の跡がしっかりと見える部分が大好きですし、すっごく応援したくなります。スーパー忙しい中で頑張ってくれてありがとう相葉さん!素敵なドラマでした。

 

【NINOMIYA ROOM ー“映画”と“ゲーム”】

 踏み入れてすぐ、にのみやさんだ~~~!!!!!って思いました。壁紙がゲーム仕様!めっちゃかわいい!!かわいい~~~にのみ~~~ってきゃぴきゃぴしながらショーケース覗いたら二宮和也さんが受賞された賞状やトロフィーの数々が展示されてあってにのみやさん……て一気に地面に足着きました。ほんとそういうとこだよ!!!にのみ!!!すき!!!

 これ今までのメンバーもそうだったんですけど、部屋の入口に部屋のコンセプトとメッセージが案内として書いてあるんですね。もちろん全員見てほしいんですが、二宮さんのコメント、「我々の好きな二宮和也」感しかなかったのでせひ見てください。私は完全に日曜の22時に一人で喋っている二宮さんの声で再生されました。このままガチャ回しそうだな。

 

 「映画作品で受賞した賞状やトロフィー」ということで、今までのものが展示されているわけですが、はえ~多い……となったところでもう一回、「映画で…?」て慄きました。そうなんですよね。壁一面に賞状やトロフィーが飾ってあるわけですが、映画作品、だけなんですよ。

 二宮さんって「演技派の戦士」で、まあほんとに数々の映像作品に出られてるんですが、今回展示してくれた「映画作品」で「受賞したもの」に絞っても、壁一面を埋めちゃうんですよね。彼が今まで出た映像作品全て挙げたらその年表で壁一周するのでは?と真面目に考えてしまうほどでした。末恐ろしい。

 

 部屋の奥にはスタッフのお姉さんが立ってて、その横にトロフィーが鎮座してるんですが、そのトロフィーに「LOOK!」「TOUCH!」って壁から矢印出ています。……触っていいってことか!?!?!は!?!?トロフィーを!?!?!?

 二宮の和也くんさん、なんと「みんなと分かち合いたい」とのことで、あの「第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(呪文詠唱)」のトロフィーを展示し、それを自由にさわってもいいよ、と置いてくれていました。固定されているわけでもなく、持ち上げていいんです。本人曰く「お地蔵さんじゃないんだから!笑」と。なにいってんの?え……なに?試されてる……?ぷるぷる震えてたら隣のおねえさんは「ご自由にどうぞ~」と笑顔で言ってくれるし、壁には「TOUCH!」って書いてあるし…いや、そんなノリで触っていいのか???正気???めっちゃ悩みましたが、こんな機会もないし……と触らせていただきました。私の後の人、汗でべたべたになってたらすみません。

 

 重い。重かったです、トロフィー。高さは500mlのペットボトルくらい、太さは片手で握ればそれで全部掴めてしまうくらいだったんですが、そろっと片手で持ち上げようとしたら持ち上げられなかったくらい、重かった。両手でしっかりと持たないといけなかった。

 こんなに重みのあるものを、にのみはあんな笑顔で、後からはネタにしちゃって……。重みを一番分かっているのに、分かっているからこそ、彼なりの気丈の表れなんでしょうか。改めて、にのみすごいな…と実感しました。

 

 あと出て行くときに気づいたんですが、『ゲーム』要素、内装だけでした。はーーーあ!すきだな。

 

【MATSUMOTO ROOM ー“嵐のライブにおける、演出の一片”】

 嵐のライブ演出ってみんな好きじゃないですか(オタク特有のクソデカ主語)。アリーナからドーム天井、あらゆる角度で全てが計算し尽くされているあの嵐のステージ、ライブの空間がだいすきでだいすきで、常日頃から「嵐のライブ演出で道行く人を殴りたいよ~~~」と言ってるようなオタクなんですが、松本潤くん、それを「見たいだろうと思うもの」として提示してくれるんですね…。じゅん…らぶ……。

 潤くんがこれまでのツアーのリハで書き留めた「リクエストメモ(リハで気づいたこと、改善点・疑問点などを全曲分書いたメモ)」の展示と、その向かい側の壁にはメモを引き延ばして重ね合わせて壁紙のようにしてあり、中央の映像ではメモをとる潤くんの姿が映し出されていました。

 

 客席からステージを見つめる潤くんの顔は真剣そのもので、彼がどれだけ真面目にひたむきに嵐そしてステージの演出に向き合っていたかが映像だけでも伝わってくるのですが、メモもまたすごい。モニターの映像、光、特攻、踊り、曲のかけ方、移動、装置……全て込みで、「演出」であって、潤くんはそのすべてに対して目を向けて、感じたことや気づいたことを事細かに書いている。書いたメモの上から線を引いてそれを消していて、「ひとつひとつ疑問や改善点を潰していったんだろうな」という跡まで分かります。

 全曲なので、5人曲だけじゃなくて各メンバーのソロ曲まで。スッピンデジかなにかで「ソロの光を変えた~」「曲の長さを~」と話していた場面がありましたが、こういったメモから変更・改善が生まれていくんですね。それをまた全部メモとして残しておくのが潤くんだなあ、と思いました。

 「暗いところで書いてるから汚い」とメッセージにありましたけど、字が丸くてかわいいです(激甘)。というか、あんな暗いとこで書いててこんなに細かくちゃんと書けるものなの?って逆にびっくりしたほどです。ステージ上しか明かりがないから、手元なんて真っ暗ですよ…。それでもしっかり読めるレベルのメモでした。ステージを見ながら、あんなメモを残せるなんて、彼のキャパはどうなっているんだろうか…。

 

 ステージ上に立つ人でありながら、裏方の仕事をとことんやり尽くせる人。私たちが「この曲はこういうところが最高だったな~」と思っているところが、まさにそのままメモに書いてあって、客観視の鬼だなと震えました。わかる…イン・ザ・ルームね、うん、えろかったです…。

 潤くんが向き合ってくれた嵐の最高のステージを潤くんにも見てほしいんですが、それが見せられないのが本人としてもファンとしてもジレンマですね。潤くんを嵐のライブに連れて行きてえ~~~。

 

【シアタールーム~展示エリア出口】

 潤くんの部屋を出て行くと旅も大詰め。正面、展示エリア出口の頭上と思われるところには5人のサインが見えてて……ヤダ~~~!もう旅が終わっちゃうよ~~~!駄々をこねたいところでしたが、迷惑すぎるので大人しく最後のエリアに向かいました。

 最後は20年間の映像を音楽と共に楽しむ、「A・RA・SHI SUPER EDITION」。なるほど。ここで成仏していけということなんでしょうね。今までの映像付きエリアはいつからでもどこからでも楽しめるようになったましたが、このエリアは映像が主なので、人数で分けられてシアタールーム内で鑑賞する、という形式でした。映像は約3分半。1回しか見れないみたいだし、とにかく目を皿にして見よう、と勢い込んで入りました。

 

 ……正直、あまり覚えていないです。私の記憶力がポンコツすぎるというのもあるんですが、それ以上に、あまりに情報量が多すぎました。

 20年ですよ。それを3分半て。濃縮還元何倍?って話じゃないですか。デビューのクルーザーの風景から、コンサートの映像、アジアだ、国立だ、10周年だ……目まぐるしくモニターの彼らが変わっていって、でもそのくらいのスピードじゃないと全部入らないんですよ。

 全部入ってました。隙間産業もいるんですよちゃんと。君たち…許してもらえたのか……。あんなくだんないことでも彼らにとっては想い出で、嵐の一つとして残してもらってる。ソロの映像のチョイスも良くて、「Yabai-Yabai-Yabai」「虹」「T.A.B.O.O」「Magical Song」「Rain」…映る度に「わあ…!」という歓声があがって、本当によく分かっているなあ、と。ファンが好き~!て言ってるものが嵐にはちゃんと届いてて、その「好き」を形としてこうやってまた返してくれる。驕りでもなんでもなく、嵐は嵐の価値をちゃんと分かってるし、ファンに好きだって言ってもらえてるのを理解しているんですね。還元と昇華がなされている。

 

 映像の最後は「and more to come」と締めくくられていました。英語出来ないマンなので(日本語が出来ているとは言っていない)後から調べましたが、意訳すると「もっといいことがあるよ」。

 ……こんなにも幸せにしてもらってるのに、そういうことを言ってくれるんですよね、嵐さん。ファンとしてめちゃくちゃ幸せにしてもらってるなと既に感じているのに、さらにその先を示してくれる。その先の未来も明るいことを期待してしまうし、明るかったことを知っているから、今ここで時を止めずに彼らと歩んでいこうと思うんですよね…。

 

 出口では、嵐さんがそれぞれサインとメッセージでお見送りしてくれました。

  • 「だいすき♡(智くん)」←かわいすぎ…いっぱいちゅきだよ…
  • 「We've all the traveled together all the way.(翔さん)」←一生ついていきます!お名前の横の「with love」も愛しいです!!
  • 「嵐最高(相葉さん)」←ウッ…そうだね…最高……
  • 「帰るまでがEXHIBITIONだよ~。(にのみ)」←うん!!きをつけてかえるね!!!
  • 「いつもありがとう。これからもよろしく。(潤くん)」←こちらこそ!!!

 

 最後の最後まで、本当に素敵な旅でした。

 旅をさせてくれてありがとう、嵐。

 

【ショップ・フォトスペース】

 ……とまあしみじみ感傷に浸ろうとしていたら、グッズの山が目に飛び込んできて一気に覚醒します。そうだ!!!グッズ!!!我々オタクってなんでグッズを目の前にすると急に戦闘力上がるんでしょうね。オタクだからか。

 

 ショップですが、やばいです。頭がバカになります。 

 テレビでちらっとショップの様子が映った時に「デパート?」と思ったんですが、違いました。テーマパーク内にショップがありますよね?お土産を売っている。あれに近い感じです。同じ商品が無尽蔵に置いてあって、ディスプレイが凝ってて…なるほど!嵐ってディズニーランドだったんだな!ミッキーも売ってるし、あながち間違いじゃないな!(明らかな間違い)

 ショップ内は結構人がいましたが混んでる!買えない!とまではなく、賑わってるな~~という程度でした。商品もほんとにいっぱい置いてあるので争いなんて起きるはずもなく、平和そのものです。

 ただ、気づいたら自分の持ってるカゴが溢れかえる現象だけには気を付けてください。私は荷物の関係で「これ以上買ったら帰れない」と自分に釘を刺していたのでなんとか留めましたが、買える状況なら想定の倍は買っていたと思います。ショップの作り方まで上手い…。マーケティングの天才かよ…。

 

 ショップを出るとフォトスペースへ行くことが出来ます。その名の通り、こちらは撮影OK!しかもフォトスペースの前にお手洗いに行けるという女の子には嬉しいシステム。すげえ!嵐って紳士なのか!?紳士か。

 

 私はこの後、前述した通り機材トラブルで見れなかった映像を見て帰りましたが(こちらもスタッフさんがきちんと案内してくれました、本当にありがとうございます)、順路はこちらで終わりになります。帰るまでがEXHIBITIONなので、旅の思い出に浸りながらもちゃんとおうちに帰りましょう!

 ちなみに私は浸りすぎて駅とは逆方向に歩いて行って、交差点に出てようやく気付いたので展覧会会場をまた横目にすることになりました。みなさんはちゃんと帰り道も意識を保ってください。

 

 

 嵐を旅した日 -おわりに

 今回嵐を旅するにあたって、迷いました。情報を知ってからいくべきか。何も知らずに行くべきか。

 情報を知ってから行った人は「知ってたから見逃さなかった!よかった!」と言うと思いますし、知らずに行った人は「フラットな状態で楽しめた!よかった!」と言うと思います。どちらが正解なんていうものはないでしょうし、どちらでもいいように、嵐さんは展覧会の情報を「文字」として残すことに関しては何も言及しませんでした。私たちが選べるようにしてくれたのかな、と思います。知りたい人は知ってからいけるように。知りたくない人は知らずに行けるように。一度きりの旅を、その人が一番楽しめるように、選択肢を与えてくれたのだと思います。

 

 私は嵐の旅を「何も情報をいれずに楽しんで」、「自分が見たものを出来るだけ文字として残しておく」選択肢をとりました。

 とにかく、嵐から発信されるものをどうしても全て自分の感情として受け止めたかった、というのがまずありました。文字情報はなるだけ客観的にしようとしても、どうしても人の思考回路を通すのでそこに感情が入ってしまいます。人の感情を通して見たものを情報として持ってしまうと、全部を自分の感情として受け止められないのではないかと思ったのです。なので、みなさんが残してくださってるレポをこれを書いている今でもまだ見れていない状況です!すみません!書き終わったらゆっくり読ませていただきます。

 そして、自分が見たものを出来るだけ文字として残しておくために、汚いながらもメモに書き留め、それを一度覚え書きとして起こした上でこうしてレポにしました。私情感情挟みまくりでものすごく読みにくかったと思います。それでも、会場で見たこと、感じたことを絶対に忘れたくないと思い、思い出せる範囲で全て書き残しました。ここまで読んでくださってる方、本当にありがとうございます。記憶が曖昧だったり間違っていたりする部分も多々あると思いますので、これを読んで旅をされる方がいましたら「違うじゃ~ん!」というところも楽しんでいただけたらと思います。

 

 「嵐を旅する展覧会」。どういう意味だろうと旅に出る前に考え、どういう意味だったんだろうと旅を終えた後にも考えていたのですが、今回の展覧会、嵐の「軌跡」を辿る旅だったのかなと自分の中で結論付けました。

 嵐というグループは今現在、奇跡のようなグループだと称されることも少なくないですが、彼らがそう評価されるには非常に長い年月の積み重ねがありました。最初から完成されていたわけではなく、期待値が低く見積もられていた時期もあります。嵐の渡航は順風満帆とは言い難いものです。

 しかし、では今の彼らがそんな不遇の時代を嫌なものだったと表現するかといえば、確かにそういう時代があったが、その時代の経験があったからこそ、とむしろ大切にしている印象があります。楽しいばかりじゃなく、苦しかったり悲しかったり辛かったりするのもまた旅路で、そんな軌跡があったからこそ嵐は奇跡となり得た。展覧会で展示されていたものはどれも輝石のようにきらきらと眩しく、20年間で彼らが手に入れたたからものはとても多かったです。今回彼らの軌跡を旅することが出来て、幸せでした。

 

 嵐を旅して、思うことはみなさんそれぞれあると思います。このレポに共感してくれる方がいらっしゃれば、それはもちろん有難く嬉しいことなのですが、どうか自分の感じたこと、思ったことも大事にしていただければ。そう願います。

 旅の終わりには、思い出話を。たくさんの花が咲き乱れることを願っております。

 

 

 

 

 嵐を旅した日 -おまけに

 展覧会では写真類(ポストカード・アートカードなど)を中心に購入したのですが、家に着いてから中身を確認したんですね。

 いや~~~どれも最高。アートカード思ってた大きさの3倍くらいでかいし(ポストカードの大きさを想定してたらまあまあな大きさのパネルで笑いました)、ビジュアルいいし、ポストカードはかわいいしで最高だぜ~~~とにこにこしていたら、ふと1枚の写真で手が止まりました。

 智くんの、第二弾のお写真だったかな。笑っている横顔で、すごく自然な笑顔で、その隣で誰か見切れてる…。衣装で確認したら、にのみでした。おーみやだ~~かわいい~~てにこにこしていたはずなのに、なぜか気づけばぼろぼろ泣いてました。

 

 隣に、にのみがいるだけ。距離感バカと言われているおーみやならありえることというか、「ま~たおーみやか~~~」って言われるような、ただそれだけの写真だったんですが、隣に、当たり前のように、智くんの隣に、にのみがいる。その事実が分かった途端、こみ上げるものがありました。

 物理的に近くにいて、似ているねなんて言われて、精神的にも近くにいる人。必要以上にきゃいきゃいして、ファンが喜ぶものが分かっている2人だから必要以上なところもあるんでしょうけど、ごく自然に隣にいる。にのみの表情はもちろん見えませんでしたが、楽しそうに嬉しそうに笑っている智くんがいる。それだけで十分でした。

 

 智くんの今の気持ちなんて、彼にしか分からないし、彼にも未来の自分の気持ちなんて分かりません。彼の気持ちを推し量って知ったようなことを言うのは簡単だけど、その気持ちは宙ぶらりんに浮いたままのものです。

 智くんの幸せは自分で決めてほしいと、ファンはそう願うばかりですが、彼の気持ちを尊重してくれた人たちが近くにいる。彼はその人たちの中で笑っている。そればかりは事実で、それだけでも救われたような気持になりました。

 

 当たり前のように隣にいて、優しく笑いあえるその関係性を見ることが出来て幸せです。

 彼らの旅路が幸せに満ちていることをずっと願っています。

 

 

 

我々はアンジュルムの読者である

 

そして幕開け第二章

 

 このワンフレーズに反応できる人はどれほどいるのだろうか。

 

 「そして幕開け第二章」と言われた次の瞬間にラップバトルを始められるのが嵐のオタクだ。

 この「第二章」という単語で端的に「嵐は物語である」という定義と「今までは第一章だった」という提示と「これから新たな物語が始まる」という提唱を行っているのが櫻井翔くんが書くラップ詞の醍醐味であり、醍醐味に気づいた時には嵐という物語の読者としての自我が芽生えるわけだが、つい二週間ほど前に、「第二章の幕開け」を自らの口で宣言したアイドルグループがある。

 それが、アンジュルムである。 

 

 

 6月18日の武道館公演を以て、アンジュルム前リーダー、あやちょこと和田彩花は卒業した。

 ジャニーズにおける「脱退」とは意味合いが異なり、女性アイドルグループには「卒業」制度がある。花開く前にアイドルの道へ踏み入れた彼女たちがアイドルの花道を走り抜け、そしてその先にさらなる華々しい未来があることを願い、「卒業」と位置付けているのである。

 私はアンジュルムと出会うまで「卒業」制度に立ち会ったことがなかった。まあ、そりゃそうだ。初めての三次元の推しがジャニーズで、そんでもって嵐である。「嵐なので」で全部が説明つけられるこの事の偉大さについてはもはや説明するまでもないが、故に、「推していたアイドルが卒業していく姿を見る」という現象にまるで耐性が無かった。

 

 あやちょの卒業の日、私は泣いた。卒業します、と発表があってから1年以上も時間があったにもかかわらず。推しではないんでしょ?そういうことではない。違うわ!お黙りください!!アンジュルムを語るにあたって、彼女は心の臓だった。推しだ推しじゃないとかそういうクソどうでもいい議論はこの場には必要ない。

 要は、「和田彩花のいないアンジュルムを許容できるか」ということなのだ。

 

 結論から言うと、許容できた。

 許容、という日本語に「お前何様だよ」とクレームがつくであろうことを想定して先に言っておくが、「和田彩花のいないアンジュルムを許せるか」ということではない。「和田彩花のいないアンジュルムを応援する自分を許せるか」、それを自分の胸に問いかけ続けたのだ。

 あやちょのいないアンジュルムを応援することで、彼女がいなくてもいいという裏付けにはならないか。いつしか、あやちょのいたアンジュルムを忘れていくのではないか。その自分に失望しやしないか。……そこまで言うか?と思われるかもしれないが、「私の好きだったアンジュルム」を否定しない為には、そこまで考えておく必要があった。これからのアンジュルムを愛せるかどうかは分からないが、今までのアンジュルムを愛していたという事実を嘘にしたくない。これも全部ひっくるめて単なるエゴな自問自答であるが、問いかけ続ける私に、あやちょは言葉を残してくれた。

 

 

「私がいたアンジュルムは、いわば第一章です。第一章、物語の始めですよ?」

「これから第二章が始まりますので」

 

 

 ……第二章かァ~~~

 

 

 女性アイドルグループには「卒業」制度があり、メンバーが入れ替われど「グループ」としては存在し続ける…というのが定石で、そういった意味ではここからここまでを第一章、ここからを第二章、と定義づけることは出来るかもしれないけれど、それはあくまで外部からの定義づけで、形式的なものでしかない。

 しかしあやちょは自らの口で「第一章の終わり」を提示し、「第二章の始まり」を宣言した。内部から物語を作り、それを外部にも分かる形で提唱したのである。これが、本当に重要で重大で、そして救いになった。

 

 私たちはアイドルを応援するにあたって彼ら/彼女らの生き様を消費する立場であるわけだが、一口に「消費者」といっても様々な形があると思う。歌が好きな人。ダンスが好きな人。演技が好きな人。言葉が好きな人。みんな違って、みんないい。

 その中で、嵐の櫻井翔くんとアンジュルム和田彩花さんは自分たちを「物語」と形容することで、消費者であるファンを「読者」と位置づけ、自分たちの歩み、発信、生き様全てを抽象化し、それでいて具体的な形として残していけるようにしたのだ。

 もちろん、この位置づけもあくまで一面であり、「読者」になることを強要しているわけではない。だが「読者」になることを、彼ら/彼女らは許容してくれている。あやちょの言葉を聞き、そして他のメンバーが「第二章」を歩いていくと口々に言ってくれている姿を見て、私は「和田彩花のいないアンジュルムを応援する私」を許容しようと思った。アンジュルムの言う「物語」の読者に、私はなりたいと思ったのだ。

 

 

 さて先日、6月30日に福岡ヤフオクドームで音楽フェスが開催された。「FUKUOKA MUSIC FES」、ヤフオクドーム初の音楽フェスとのことだ。その音楽フェスに、アンジュルムは出演した。

 発表を見た時、目を疑った。ヤフオクドームって、私の知ってるヤフオクドームか?確か4月終わりに行ったよ。なんでかって?嵐のグッズ買うためにだよ!そこにアンジュルム来るのか?マジで言ってる?

 

 私が初めてアンジュルムを見たのはハロコンだった。その時はハロプロといえば娘。という認識が強く、まだ彼女たちを「個」として認識していなかった。

 それから福岡の「陸の孤島」の名高いショッピングモールのイベント会場でリリースイベントでアンジュルムを見た。歌が上手くてかわいくて、ジャニーズみたいな顔の子がいた(驚くべきことに、ジャニーズではない)。パフォーマンスが熱くてめちゃくちゃ楽しかった。 

 ライブハウスやホール、様々な場所でアンジュルムを見てきた。どこに立ってもアンジュルムは最高のパフォーマンスを見せてくれたが、やはり「大きなステージに立ってほしい」という思いが強かった。彼女たちも同じような思いを口にすることがあり、次第に近くで彼女たちを見ることよりも、大きなステージに立つアンジュルムを応援したいと思うようになっていた。

 

 私の幻覚でも幻聴でもなく、アンジュルムは6月30日、ヤフオクドームに来た。ショッピングモールイベント会場じゃない、ライブハウスじゃない、ホールじゃない。ドーム。「ドームに立つアンジュルム見たいよ~~!!!エ~~~ン!!!!!」聞き分けのないこどものようにしばしば泣いていたが、実現してしまった。「ドームに立つアンジュルム見れるよ~~~エ~~~ン!!!!!」と泣いた。聞き分けが無さすぎる。

 

 初の試みの音楽フェスで、自身初のドーム公演で、トップバッターを任されて、そしてあやちょ卒業後初めてパフォーマンスをするアンジュルム。不安はなかった。期待しかしてなかった。どんなところでも彼女たちは「今」最高のパフォーマンスを見せてくれてきていた。「第二章」を幕開けをこの目で見る。

 

 

 大器晩成。

 

 11人のアンジュルムは、堂々としていた。年端のいかぬ少女達はそこにはいない。自ら歩き、戦い、ステージに立つことを選んだ乙女達がそこにいた。

 

 次々続々。

 

 立っている。

 嵐が依然として第二章だと不敵に笑ったあのステージに、第二章を迎えたアンジュルムが立っている。

 

 赤いイヤホン。

 

 ドームのステージで、恐らくファン以外には分からないであろう、そして12人でしかやっていないアルバム曲を、11人のアンジュルムは何の恐れも戸惑いもなく、ただ強さを持って歌い上げている。

 

 マナーモード。

 

 彼女たちはあまりに女の子だ。儚く、可愛らしく、美しく、だけれど強い。しかしながら、美しく、可愛らしく、儚い。大多数の女の子と変わらぬ女の子であるのに、女の子のアンジュルムはステージに立つ。

 

 泣けないぜ…共感詐欺。

 

 アンジュルムは自己を持つ。

 アンジュルムは自我を持つ。

 アンジュルムには自分がある。

 アンジュルムには自信がある。

 

 46億年LOVE。

 

 その姿は、紛うことなきアイドル。

 愛を与え、愛に満ちて、愛を伝える、愛のあるアイドル。

 

 

 「第二章」の幕開けは瞬く間に終わった。 

 渇望した、「ドームに立つアンジュルム」の姿は、想像よりもずっとずっと夢のようで、現実じみていた。

 

 大きい会場だった、と彼女たちは言った。いつかこんな大きい会場を埋めてみたい、と彼女たちは言った。

 なんなんだ、アンジュルムは。最高じゃないか。「第二章」を迎えたアンジュルムは今までのハングリー精神を失っていないどころか、さらに前を向いている。終わらない。彼女たちの「物語」は、始まったばっかりだったのかもしれない。

 

 

いま居合わせる 君幸せ

この歴史を後世に語れるだろう?

 

 一緒に語り継いでいきたい。

 彼ら/彼女らの「物語」を。

 

 

私はアンジュルムの夢を見る

 

今終わった。アンジュルム武道館、今終わった。

 

泣きすぎて頭痛い。もう途中からどこに涙腺が反応してるか分からなかったよ。眼鏡に涙が飛んで視界ぼやけてきちゃうし!!!なんかそれ抜いても視界悪い気がする。泣きすぎて網膜おかしくなったの?そんなことある?今日がど平日で明日も普通に仕事に行かなきゃいけないんだけど、マジで言ってる?ソッコーで寝ないと回復しないのでは?

あーでも違うんだ、書かなきゃいけない。

だって忘れちゃうもん。私忘れたくない。私は記憶力良くないんだよ。だから書き留めないと覚えてらんないし、絶対に今日のことを忘れたくない。書く。校正なんてやってられるか。考えてる間に記憶は死ぬんだよ。

 

これは私が忘れたくないための殴り書きだから何の参考にもならないです。セトリもメンバーも喋ってることも、きっと記憶力のいい誰かが綺麗に書いてくれる。私は私の思ったことを忘れたくない。だから私の思ったことだけ書く。

 

 

日程が発表されてから今まで長く感じたよ、始まる前までは。あやちょが卒業発表してからなんなら数年は経ってるよ。

でももう今は終わってる。

あやちょの卒コン、このまま来ないんじゃないかと思ってた。

そんなわけねえじゃん。なんでそんなこと思えたの?今日朝起きて、ああ、あやちょの卒業の日だ、ってなって。まあ仕事だから仕事行くんだけど。

 

正直言うと、今日朝起きて今日はあやちょ卒コンで武道館行くんだって人にめちゃくちゃ嫉妬した。

いや羨ましいわ。たった一回しかない卒コンを生で見て、たった一人しかいないあやちょにありがとーとか大好きーって直接伝えられるわけでしょ?羨ましくないわけあるか?そんなこと言っても仕方ないから仕事終わってからライビュに走ったよ。間に合わねえかと思ったわ。なんであやちょ卒業する日に仕事とかしてんだ。

映画館入った瞬間、武道館の映像が映ってて泣きそうになった。なにあれ。私もあの中の一人になりたかった。赤い光になりたかったよ。今わめいてもどうしようもないから大人しく座ってペンライト振る。立って、がんがんに飛び跳ねて、あやちょーって言いたかったなあ。

 

 

始まった。

赤いイヤホン本当に大好き。みんな好きだと思うけど、私マウントを取りたいくらいこの曲が好き。画面越しだから大丈夫だと思ってたけどやっぱり泣いちゃった。

かっこいい。アンジュルムかっこいい。ねえ最強にかっこいいよアンジュルム。今のアンジュルムを見てない人間の方が多いなんて信じられない。こんなにかっこよくて最強なアンジュルム見てないの?ほんと今すぐにでも見て。みんなみんな綺麗でかっこよくて可愛くて美人で目が足りない。ライビュのカメラが追いついてなくてほら、だよねってなった。どこ切り取ってもやばいんだもん。

 

そういえばオープニング映像を途中に挟んでたよね。ないな?と思ったらそこかよ。そしてそんな名前をさあ、くっつけるとかさあ、やめよ?

今のアンジュルムは12人だけど、今までにアンジュルムスマイレージにいた子達がいるから今のアンジュルムがあるんだよね。わかってたよ。でもそれを形として表されたら泣いちゃう。

 

わりと序盤の方からホールコンとセトリが違ったからこれガラッと変わってんのかなと構えたら、いやーなに?ずるくない?ユニット、ずるくない?

選曲も歌割もなに?これ考えた人天才すぎるしアンジュルムのこと分かりすぎだし好きすぎでは?えもいとかいう日本語で終わらせたくないんだけどえもい以外の日本語出てこないな。私分かりすぎて泣いたの初めてだわ。膝叩いて笑いながら泣いちゃったよ。

好き。全部好き。途中までホールコンとの違いを比べようと思ってたけどこのへんからもうわかんなくなってんな。交差点でわけ分かんなくなるくらい泣いたわ。すげえな。アンジュルムってアンジュルムのイメソンしか歌ってないのでは?ってくらいアンジュルムを歌ってる。

 

そんでさ、後半でドンデンまできてマナモ共感詐欺って、は????????これセトリ考えたの私だったか?????いやこんないいやつ思いつかんから違うなごめん。

いやさ、遡ってんなと思ってたのに急にそこくる???なに???戦闘民族が女の子でめっちゃかわいくて気がおかしくなりそうだよマジで。かわいい、なに?死ぬのでは?

 

と思ってたら大器晩成きてもうさあ、大器晩成嫌いなオタクいる???アンジュルム自分達のこと分かりすぎでは???自分達のかわいさと強さと魅力と全部わかってるアンジュルム大好きだよ。はーれいも半年しか経ってないのに分かりすぎだよ。すごい。中学生の女の子がこんなにも自分のことわかってること、ある?

そしたらもうあやちょはさ、神様なの。神様かってくらい、わかってる。あやちょめっちゃ綺麗で美人でかっこよくて、もうすごかった。ライビュなのにあやちょの存在感で吹っ飛ばされるかと思った。吹っ飛ばされてる場合じゃないなと思ってもはやペンライトに縋るくらいの勢いでしがみつきながら見てたんだけど無理だわ。

 

なんであやちょ、明日からいないんだろう。だっているじゃん。今いるじゃん。なんでこの今はずっと続かないわけ?

メンバー一生懸命あやちょへの感謝や大好きを伝えてて、みんなすごいなと思ったよ。偉くない?嫌だーー!!ってわんわん泣いてもいいじゃん、だって。実感ないとか見守っててとか言ってる子はいたけど、みんな頑張って堪えて想いを伝えてた。

ああそうか、うん、今しかないからそりゃ言いたいこと頑張って言うよね。嫌だーー!!って言ってもいいけど、それで終わりたくないよね。そうか。うん。すごいな。自分がこの子達くらいの時、こんなんだったか?みんなあやちょからいっぱい愛をもらってるからすっごい成長してんだな。愛だな。アンジュルムってやっぱり愛で出来てるんだ。

 

アンコールとかもう多幸感に溢れすぎてもう、なに?幸せで大好きで嬉しくて楽しくてめちゃくちゃに泣いちゃったよ。この最高なアンジュルム見れてすげえ幸せだなと思ったし、なんで終わるんだとまた喚きたくなっちゃった。でも終わっちゃうんだよな。

 

 

ああ、アンジュルム、終わっちゃった。

今もう家。あやちょに言われたからごはんもちゃんと食べたよ。お風呂もこれから入る。これ書いたら入って、ベッドに行くよ。ちゃんと寝るよ。

 

でも寝たら終わっちゃうよ。今日が終わっちゃう。寝なくても今日は終わるけど、なんかもうやだよ、明日来てほしくない。

でも明日からは新しいアンジュルム。たけが引っ張って、かわむとかななんが支えて、りなぷがラスボスで、むろとりかこがわあわあやって、かみこがぴょんぴょんして、かっさーが走り回って、ふなっきーがキューティー振りまいて、はーれいはにこにこしながら一生懸命ついていく。

すごい、そんなアンジュルム見たいよ。今日の11時59分まではあやちょのいるアンジュルムだけど、12時になったらもう新しいアンジュルムになってるんだ。見たいな。新しいアンジュルム見たい。新しいアンジュルム見たいから、今日を終わらせなきゃいけない。今はずっと続かないんだね。

 

 

ありがとうあやちょ。あやちょがそれを教えてくれたから、明日を迎えられそうだ。

アイドルに永遠はないけれど、永遠がないからこそアイドルは輝いてるよね。あやちょ、輝いてたよ。

 

アイドルのあやちょが大好き。アンジュルムのあやちょが大好きでした。

あやちょが大好きなアンジュルム、もっともっと強くなるよ。なってほしいじゃなくて、なる。私もそれを見届ける。応援する。

あやちょがいるアンジュルムに出会えてよかった。あやちょがいないアンジュルムだって、きっと大好きだ。

 

だから今日くらいは、あやちょがいるアンジュルムの夢を見させてね。

 

 

今この瞬間を、最高だと定義しよう

 

 アンジュルムのコンサート最高だったな!!!!!!!!!

 ブログ書くわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 座間公演(4/6・4/7昼)、福岡公演(5/19昼夜)入ってきました。

 はーれい加入後のアンジュルムをまだハロコンでしか浴びれていなかったので、「アンジュルム浴びてえ~~~!!!」って初日公演チャレンジしたのですが、いやほんと…入ることが出来て良かったです。顔を顔から浴びまくりました。最高。アンジュルム合法ドラッグ

 

 アンジュルムのコンサート最高だったな!!!!!!!ブログ書くわ!!!!!!!ってすぐ思ったんですが、なかなか言語化出来ず、ここまできました。

 既にいろんな方がレポを書いてくださってますし、公演から日にちの経ったレポなんて需要ないと思いますが、これは自分用の備忘録だから許して!!!いろんなところポンコツ記憶だけど許して!!!!!

 セトリとか各公演の様子とかは記憶力のいい方に任せます。言語化するの諦めたわ!!!あくまでもアンジュルムを浴びたそのままの感情の記録です!!!よろしくな!!!!!

 

 

● introduction

 まずステージのセットを見た第一印象。

 

パルテノン神殿…?」

 

 おいこの柱知ってるぞ。見たことあるわ。

 ツアータイトルが「輪廻転生」だったから、アンジュルムの歴史を辿るつもりなんだと解釈しました。神殿があるということは、神話の時代から。アンジュルムは神話だもんな!わかるわ~~~

 

 OP映像もやっぱり歴史で神話。各メンバーの名前と加入年が順に表示されるところでもう涙ぐみ始めている私(早い)。

 アンジュルムの歴史は常に更新されていくんですねえ。と、しみじみしていたら12人の美少女戦士が現れて悲鳴上げました。

 えっやばい…強い……もう優勝……。

 

 

2.赤いイヤホン

 初日公演入る前、連番した友達と

「1曲目何かな~?」

「アルバム曲やるっぽいし、アルバム曲かな~?」

「そんなわけ~!」

 って笑いあってたんですけど、フラグでした。

 なんだお前?1級フラグ建築士か?

 

 イントロかかった瞬間、「ア゙ッ!!!」と絶命したのを記憶しています。知らねえ曲だ~~~~!!!!なんだこれ~~~?!?!?なに、まって、心の準備、ウワーーーー!!!!!!(踊り始める美少女戦士達)

 

 私、アンジュルムの公演に入る前にブログを書いていたんですよね。 

003811.hatenablog.jp

 「強いアンジュルムが好き!女の子の強さを持っているアンジュルム︎が大好き!」という内容でした。

 赤いイヤホン、まさにそういう曲でした。

 

Wirelessの時代でしょ?
言わずもがな 人間の感情もね
男なんかのわがままに
女はもう縛られない

 

 めっちゃわかるわ!!!!!なに?!?!??!アンジュルムのイメソン?!?!?!(すぐにイメソン認定するオタク)

 

 媚びない、強さと自分達らしさを持ってステージに立つアンジュルムが本当に大好きなんですが、1曲目にもってこられたのでガン泣きしてました。なんなら4公演とも泣いている。

 赤いレーザー光線と赤い衣装が曲と最高にマッチしていて、これはホール映えする曲だな~!と思いましたし、ホール1曲目にもってくるアンジュルムが最高です。「今のアンジュルムはこうだ」という、我々に対する宣言だと受け取りました。

 1曲目って、めちゃくちゃ大事。

 

 

2.愛さえあればなんにもいらない

 赤いイヤホンで「男に縛られない」でも「運命の存在を夢見ている」女の子像を歌った後の愛さえあれば、ってずるいですよね。ここの流れ、メッセージ性を感じてしまう。

愛さえあればなんにもいらない
恐れないで踏み出そう
誰かに何て言われてもいい
愛を持って強く強く生きるんだ

 よく語られる女の子像として、「恋愛をしたら弱くなる」というものがあると思うんですが、「愛があるから私は強い!!!!!ラブ is パワー!!!!!」なの、すげえ推せるなと思ってるんです。そうそう。恋をしたら女の子ってかわいくなるもんね。それは紛れもなく、女の子の強さ。

 

 

3.出過ぎた杭は打たれない

 「愛があるから強いんだよ~!女の子って強いから~!!」って主張した2曲の後にマジのマジで「パワー is パワー」な曲がきて笑っちゃいました(笑いどころではない)。

 この曲はとにかくファンがガンガンに盛り上がれる曲なのでライブハウス向きだと思ってるんですが、ホールコンでも勢いそのままですよね。

 座間2公演目は結構天井近かったんですが、それでも熱気が伝わってくるというか、下にいた時と変わらないくらいの勢いを感じました。アンジュルムの戦闘力って何キロ離れたら衰えるんですかね?地球5周分くらい?

 

 

4.キソクタダシクウツクシク

 この曲、毎回イントロがかかる度「ヒッ」て背筋伸びるんですが、そういうオタク他にもいます?私だけ?キソクタダシクウツクシク病?

 

 なんで背筋が伸びちゃうのかなって考えてたんですけど、この曲、アンジュルムの強さの圧がそのままありながら、物語性が強く感じられるな、と。

 あのストーリー仕立てのPVの印象も強いんでしょうけど、特にやっぱりセンターはってる2期&ふなちゃんの表情の作りこみ・歌い方で呑まれる。グリム童話だな、っていつも思ってます。そして、グリム童話の大概の結末を肌で知ってるから、背筋伸びちゃうんでしょうね。

 

 福岡昼の時に「なんの曲か忘れたけど、かななんのパートでもないところでかななんのアップで殺された…でもなんの曲か覚えてない…殺された事実だけ覚えてる…」と狐につままれた人みたいな譫言つぶやいてたんですけど、全然思い出せなくて、夜公演でこの曲の途中まで来た瞬間に「ここやん!!!!!あと2秒後に死ぬわ!!!!!!」って急に思い出して2秒後に死にました。中西慈悲がない香菜さん。

 

 

・ あやちょ詩

 あやちょによる、詩朗読パート。

 ブログを読んでいていつも思うんですが、あやちょの言葉ってどこまでも美しくて、綺麗で、儚くて、優しくて、そして芯がありますよね。今の想いを、自分の言葉でしたためて、自ら読み上げる。あやちょは確固たる自分を持つ、アイドル生まれアイドル育ちのアイドルだと思っています。

 アンジュルムメンバーを「星」に例えるところが本当に好きだなあと思いましたし、たくさんの星たちをまぶしそうに見つめるあやちょが愛しくて仕方ない。

 

 

5.「良い奴」

 あやちょの「次はこのメンバーで」という言葉、そしてイントロかかった瞬間に「スマ曲ゾーンや!!!」って身構えたんですけど、「でも『良い奴』!?誰だ!?」ってオロオロしていたらメンツでひっくり返りそうになりました。オイオイオイ死んだわアイツ(私)

 

 「十人十色+」の時のあやりかこの「良い奴」大好きすぎて定期的に再生しては「ジャニーズだァ~~~~~!!!!!」って狂喜乱舞しているオタクなんですが、4期~7期の「良い奴」はまた全然印象違いますね~!あやりかこの時は強強&強なイメージでしたが、4期~7期は少女性が前面に出てる印象を受けました。

 大サビ前の「今と一緒くらい愛せるって証明できる?」をかわむーにあてたの天才すぎません?あと30回くらいウォウォウォウォ~~~~聴きてえ。

 

 

6.地球は今日も愛を育む

 

 ア゙ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!(生命の終わりを迎える音)

 

 いや、あの……お恥ずかしながら私、3年ほど前にアンジュルムハマったドドド新規なので、スマ曲を全然履修しきれてなく、これを初めて聴いた「電光石火」で「なにこの私得な曲!?!?!?」ってビビり散らしたくらいなんですが、まさかまたやってくれると思わなくて……。ありがとう…前世で徳を積んだ私……。

 

 4期~7期が最初に出た時から「もう次は死ゾ」と覚悟を決めていたんですけど…いや……この曲、ものすごく6スマの印象強いですが、あのメンツに違和感なく入る3期すごくないですか?もはや貫禄すらある。

 この曲に限ったことではないですが、特にあやちょのパートが印象強い楽曲なので「また違う形になっていくんだ…」と噛みしめていました。誰が引き継いでも、この曲のあやたけシンメは不滅。

 

 

7.ミステリーナイト!

 神に感謝(ボボボーボ・ボーボボファン投票のポーズ)。

 これはみんな大好きなんだろうなと思います。初日歓声上がりました。私も大好きだよ!!ありがとう!!!

 

 千手観音ダンスがめちゃめちゃのめちゃに好きなんですけど、やっぱり12人は多いですね~~~。すごい狭そうだからもっと広い会場の方がいいと思うよ!どうかな!(関係者各位へ熱い視線を送る)

 

 

8.夢見る 15歳

 あ~~なるほど!そう来たか!と唸った1曲。

 「夢見た 15年」はセトリ入り確定だろうと思っていたんですが、なるほどこっちも入れるのね~スマ曲ゾーン最後にふさわしい曲だな!と思いました。オタク心理をつくなあ。

 

 この曲、オタクのコールが熱くて好きなんですが、「ひとりきり」「イヤフォンで」のところ、会場揺れるんじゃねえかってレベルで熱い。大器晩成合唱といい勝負じゃないか?

 そして今打ってて気がついたんですけど、「赤いイヤホン」…なるほど…。ここで「夢見る 15歳」を入れたことで、「夢見た 15歳」への伏線にもなるわけですし、スマ曲の終わりがセトリ1曲目に繋がっていくことで、ここで既に「輪廻転生」が行われるわけですね…。

 

 

9.恋はアッチャアッチャ

 

 転生先がインド!!!!!!!!!

 

 この曲初めて聴いた時に「なんでこのタイミング!?」と目ん玉ひんむいた記憶があります。いやいや、曲はいいよ?すごい好きだよ?エッでもこれと「夢見た 15年」が両A面!?って首傾げすぎて世界が90度になりかけてました。

 けどこの曲、噛めば噛むほど味が出てくるというか、色々考察する余地のある曲だなと思います。PVの演出然り、歌割然り。はーれいの対比がとってもいいですし、あやちょからのかっさーは胸を打つものがありますね。フリも歌割も細かいのに、次々入れ替わりながら歌い舞うアンジュルムの姿は、まさに今のこの12人という人数を存分に活かしてるなあ~と感心するなど。

 そしてここで前半ブロック終わって後半に切り替わることを考えると、最新シングルなのに原点に立ち返るようなこの曲は、シメにピッタリだと思います。

 

 

・ たけ書道映像

 これ初日見た時にあまりに嬉しすぎて泣いたな…いや全然感動する映像ではないんですけども。

 たけの書道は武道館公演で題字に採用されたり、今回のグッズに採用されたりと目にすることが多くなってきてすごく嬉しい限りだったんですが、まさか書いている姿を映像とはいえコンサートで見れるとは思っていなくて……。歌やダンスの時とはまた違う、「竹内朱莉」として書に向かっている姿が本当にかっこよくて、こんな姿を見せてもらえて幸せの一言に尽きます。たぶん私、前世で一国救ってるな。

 

 初日だったかな?MCで「映像に使ってもらいました~!」って嬉しそうに話して、「結構大変だったんだよ!」って明るくおどけた調子でしたが、本当に大変だっただろうし、あの映像で伝わってきた何十倍も、緊張していたんじゃないかと思います。これもオタクの妄想の域を超えませんが。

 死ぬほど努力しているのにその努力を表には出さず、結果として出してくれる竹内朱莉ちゃんが大好きです。なんかもう終わりみたいな雰囲気になりましたがまだ半分もいっていない。助けてくれ。

 

 

10.泣けないぜ・・・共感詐欺

 

  ア゙ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!(二回目の昇天)(輪廻転生)

 

 パルテノン神殿がなんか現代的なセットに変わったとのを見て「お、最近の曲くるのかな…?」と思ってたら一発目がこれか~~~~~そっか~~~~

 マナモと共感詐欺大好き芸人してますが、この2曲はアンジュルム史におけるターニングポイントとなっている曲だと思っていて、このちょうどセトリのターニングポイントとなるタイミングで持ってこられたの、ほんと解釈の一致でしかないんですよね…。

 

 アンジュルム初期の頃「強さ」を象徴する曲って、ギターが強かったり歌声が力強かったり純粋な「強さ」に溢れてるんですけど、「赤いイヤホン」や「泣けないぜ・・・共感詐欺」はギターギュインギュインなわけでも、ぐいぐい歌声ってわけでもない。でも確かに強くて、その「強さ」はアンジュルムがここまで歩いてきて見つけた「強さ」つまりは「個性」だと思っています。ネイルの拳で剣や槍ではなく、リップやマスカラを握っている。そういうイメージが如実に表れている曲で、最高にかっこいいし、憧れる。

 かっけ~~~~~ママ~~~~~アンジュルムになりたいよ~~~~~

 

 

11.Uraha=Lover

 先ほどの「泣けないぜ・・・共感詐欺」が「強さ」前面の曲であるとするなら、こちらは「切なさ」前面の曲だと思っています。「弱さ」とはまた違うのかな。

 ギターが結構強いのに、どこか脆さや弱さを感じさせるんですよね。それは歌詞もそうですし、彼女たちの表情も。そういうところが切なく感じる要因なのかな。

 めちゃくちゃ個人的なことを言うと(今までも言っていた)、前の曲が終わった瞬間に後ろを向いた一瞬で髪をささっと整えて表情を作りこんできた佐々木莉佳子ちゃんほんとやべえなと思ったし、かわいくてかわいい。アンジュルムの未来が明るすぎる。

 

 

12.君だけじゃないさ…friends

 

 この曲はダメだって~~~~~~~~~

 

 いやあこれ…すっごく個人的な思い入れがありまして。聴くと必ず、「電光石火」ホールツアー初日のことを思い出します。

 突然「新メンバー加入します!」と発表があって、正直、「なんで今なの…?」と落ち込んでいました。今のアンジュルムの体制のまま、あやちょを送り出してほしいという勝手な思いがあったので。当日まで、「新しいアンジュルムを受け入れられるんだろうか…」と不安を抱えたままでした。

 お披露目の時、はーちゃんと伊勢ちゃんを迎えるアンジュルムはとってもあたたかったですし、二人も頑張ろうという気持ちが伝わってきました。それでもそれを笑顔で受け入れられるかって、これはもうファン個人個人によりますよね。どう思うかは、誰にも強制できないと思います。

 もやもやした思いを和らげてくれたのが、この「君だけじゃないさ…friends」でした。花のような笑顔で歌って、想いを届けてくれるアンジュルムがとても眩しく、輝いて見えました。その笑顔を見た時に、「この子達も不安でいっぱいだけど、笑ってくれるんだな」と感じ、ストン、と胸のつかえがとれました。この子達と一緒に未来を見ていきたい、と改めて思わせてくれた曲です。

 

 なんかえらい自分語りが多くなりましたが、そういう思いもあるので、これを聴くと涙腺スイッチバグっちゃうんですよね…。

 今回はあやちょ卒がひかえているということもあり、またそちらの方へも想いを馳せたりしてべっしょべっしょに泣きながら腕振ってたので、私の記憶では4公演とも全部光が乱反射しています。絶対違うと思うので早く円盤出してください。

 

 

13.夢見た 15年

 

 まだ涙腺バグらせる気か?????

 いやいや、なんとなく流れ感じてたけども!慈悲がない!

 

 メンバー全員と一緒になって歌うあやちょが本当に嬉しそうで楽しそうで、そしてまたメンバーも幸せそうなんですね。どこまでも前向きでまっすぐで、だからこそ「ああもうこれで、最後なんだ」とまざまざと感じてしまう。何度も「いやだ…いかないで…」って泣いていました。あやちょが見れなくわけじゃないんだろうけど、でもアンジュルムにいるあやちょはこれが最後だ、って強く感じて、涙腺にくるんでしょうね。

 何度も覚悟したんだけどなあ。今のアンジュルムが最高だと思う反動で、今のアンジュルムじゃなくなることに寂しさを覚えるのかもしれません。

 

 これでもう大団円!おしまい!!感がすごかったんですけど、アンジュルムのコンサート、これで終わりじゃなかった。

 

 

14.もう一歩

 

 終わってない!!!!!!

 アンジュルムまた始まった!!!!!!!!!

 

 MCを挟んでラストスパートブロック。

 お着換えして出てきた彼女達が「戦闘民族です」みたいな衣装で出てきたので、「エッまだあるの…」って恐れ戦く私。いやそうだよな…アレもアレもまだやってないし…さあどれだ…ってキンブレ構えてたら、知らん曲流れてきて「ア゙ッ!!!」って絶命しました。こいつすぐ絶命すんな。

 

 どっからどう見ても戦闘服で純粋な強さに溢れている歌詞。まさしく初期のアンジュルムへ「輪廻転生」した姿でした。ただ回帰するのではなく、あの時よりも進化・成長した姿で「もう一歩」と歌い上げるアンジュルム。あまりにも信頼できますし、あまりにも推せる。アンジュルム常に始まってる~~~~~!!!!!!!

 

 「もう一歩」に関してはアルバム音源よりもライブ音源の方がいいんじゃないか???と思っています。魂を削って、魂を輝かせて歌っているのがもう、ガンガンに響いてくる。高音のフェイクも最高で、フェイク組に絶大な信頼しかないです。

 でも「トロピカルロードピーナッツパン」の呪いにかかっているから該当箇所はもうそれにしか聴こえない。室田瑞希ィ……。

 

 

15.次々続々

 「もう一歩」がラストスパートへの助走だとしたらもうアレかアレかアレだろ~~~と思っていたらアレの方がきました。やっぱりな~~~~~~!!!!!

 「変わらぬままそこにある真理」を歌い続けてきたあやちょがまた最後に歌ってくれるのが、熱い曲ながらグッときますし、かみこをセンターに次世代がバリバリに出てくる次々続々、何回聞いてもいい。何回でもキメられる。アンジュルム合法ドラッグ……。

 

 

16.ドンデンガエシ

 この曲については会場の振りコピも合わせて演出になっているなあと思ってて、これだけに関して言うと後ろの座席の方がむしろ楽しいのでは!?前の方でアンジュルムとガンガンやり合うのもいいんですけど、後ろに行った時に会場が半分に分かれて対決みたいになってるのクッソ燃えるんだよなァ~~~

 アンジュルム曲、「萌え」じゃなくて「燃え」がふんだんに入ってるのが好きですし、「アンジュルムのライブ楽しい!」って初めての人にも言ってもらえるの、こういうところかな、と思っています。メンバーもめっちゃ煽ってくれるしね!初心者に優しい戦闘民族。RPGチュートリアルじゃん。

 

 「もう一歩」→「次々続々」→「ドンデンガエシ」と遡っているのがここで分かったので、いやもう最後はアレしかねえな!

 

 

17.大器晩成

 

 はい!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 アンジュルムの原点ってやっぱりこれですよね。「アンジュルム」として「輪廻転生」した彼女たちが一番初めに歌ったのがこの曲って、改めてかっこいいなあと思うんです。

 もちろん歌詞や振付もかっこいいんですけど!あの最初のタイミングで「大器晩成」を歌うことに意味があったと思ってます。ほぼ毎回と言っても過言ではないくらいこの曲を歌い続けること、それはもちろんアンジュルムとしてのブランドイメージを保ち続けることと同義ですし、そして何より、「宣言」なんだと思っています。ここまでやるぞ、もっとやるぞ、という宣言。会場が大きくなって、客席が埋まって、そしてファンの前で「大器晩成」を宣言するアンジュルム。ここに回帰すると共に、新しいアンジュルムとして「輪廻転生」する、コンサートラストでした。

 

 

18.夏将軍

 

 だから終わってないやん…………。

 

 アンコールやってないんだからそらそうだろと言われてしまえばそれまでなんですけど、「大器晩成」でシメるのがあまりに綺麗すぎて、もう終わったわ!!!!!感がすごかったんです。この時点で満身創痍だったし。

 でもアンコール「夏将軍」歌うアンジュルムはサイコーに元気だったし、終わってなかったし、終わる気配なかった。俺たちの夏はこれからだ!!!!!!!!!

 

 「夏将軍」、夏!!!!!!サイコー!!!!!!って感じではじけまくっているんですが、時折切ないメロディーがあって、そしてその切なささえもまるっと含めて夏なんですよね。

 歌詞のイメージがあやちょだな~~~と思っていた曲だったので、アンコールでこれこられてなんかめっちゃ泣き笑いしてた。あーーーーもうさみしい!!!!!やだ!!!!!!卒業やだ!!!!!!!エ~~~~ン!!!!!!!分かってるから、泣くことくらいは許して……

 

 

19.46億年LOVE

 

 泣いてる場合じゃねえ!!!!!!!!!!!!!!

 LOVEだ!!!!!!!!!!!!!!!!全てはLOVE!!!!!!!!!!!!!!

 

 あやちょの「次はラブに溢れてる~」という前フリでもうこれしかねえわ!!!!!ってなりましたけど、何回聞いてもぶち上がるイントロですよね~~

 アンコールで着て来た衣装がみんな個性爆発しててアンジュルム渋滞してんぜ~~~と思ってたらこれだよ!!みんな暴れまわりすぎてステージしっちゃかめっちゃかなってました。だからステージ小さすぎるんだって~~~~~!!!!もっと広い会場で暴れさせてあげて~~~~~

 

 「輪廻転生」したアンジュルムはLOVEに溢れてるし、LOVEで全部を解決する美少女戦士だったわけですね。なるほど~~~~知ってた~~~~!!!!!

 マジで脳をバカにしてくる曲で、こういう底抜けに明るいのに主張の強い曲が定番曲になってくれたことが嬉しいし、アンジュルム最高だからみんな見て~~~って言いたくなるんですよね。いやーーーアンジュルム最高だからみんな見て。頼む。

 

 

 

 ってなわけで全19曲。本当にあっという間でした。最後に「46億年LOVE」を流されたことにより体感2秒。アンジュルムのコンサート2秒で終わっちゃったよ~~~

 12人全員がきらきらに輝いていて、女の子たちが星となり、輪廻転生していく。アンジュルムの「今」をめいいっぱいに感じました。

 

 さて、12人体制のアンジュルム

 武道館公演が現地で見れないため、私がアンジュルムを感じたのは5月19日の福岡でラストでした。

 

 あやちょが1年かけて後輩たちに伝えていったこと。ファンに伝えていったこと。彼女はどこまでも真摯に向き合ってくれたし、あやちょが時間をくれたからそれぞれ考え、悩み、前を向けているんだと思います。

 本音を言うと、まだ怖い。あやちょがいなくなったアンジュルムはどうなるんだろう、って想像がついていないです。

 あやちょがいなくなっても彼女たちはやっていってくれると信じているけれど、単純にあやちょがいないアンジュルムがまだ想像出来ていなくて、そして今が最高だと思えば思うほど、今じゃない未来を考えるのが難しくなる。

 

 アンジュルムは常に最新が最強で、今が最高だと思っています。過去に比べて、というわけではありません。どの時点でも、その時最高に輝いていて、その輝きが線となって、今のアンジュルムに繋がっている。恐らく未来の私も、「今のアンジュルムは最高だ」と言っていると思います。そこには自信がある。

 「今」を「今」として最高の状態で享受させてくれるアンジュルム。こうやってホールで福岡に来てくれるのも簡単なことではなく、それを埋めきるのなんて本当に難しいことです。でも実際彼女たちは来てくれて、今の彼女たちを見届けようと、たくさんファンが見に来てくれる。今までの積み重ねがこの結果を生んで、そして今回生まれた結果は、きっと未来に繋がっていく。そう信じています。

 

 

 本日5月24日はなんでもない日。平日の金曜日。

 でもアンジュルムのファンの私にとっては、今の彼女たちの魅力をたくさんに閉じ込めてくれた「アンジュルムック」の発売日で、この日がとても待ち遠しかったです。

 

 あやちょが卒業する前に、とアーティストブックを手掛けてくださったことは本当に感謝しかないし、それだけ今の彼女たちには魅力があるんだ、と誇らしくなりました。

 アンジュルムは今をハッピーにしてくれる最高のアイドルで、その「今」は、継続されていくんだと思っています。

 

 

 長々書いちゃいましたけど、もう最後に言えるのは一つだけ。

 アンジュルムのファンになって、よかった。

 

 

 アンジュルムックが待っているので、今日はこのあたりで!!!!

 アミーゴ!!!!!!!