物語構成から見る嵐のいろはにほへと
平成最後の四月。
平成最後の春の嵐。
先日、四月だというのに雪が降るという、まさに記録に残るような不思議な現象も起こり、冬と春を行ったり来たりな平成最後ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は絶賛風邪を引いています。さむいね!
さて、年号が変わるまでにはまだ半月ほどあるわけですが、嵐ファンにとってはもうすぐ大きなイベントが待っています。
「5×20」ツアー後半戦ですね。本日、グッズのプレ販売も行われ、嵐のこだわりと愛と感謝がたくさんつまったグッズが世に出て行く運びとなりました。いやーーすごい。なにあれ。全部買っちゃうよ。
ツアー始まるなあ、今までいろんなところで嵐へパッション飛ばしてきたなあ、と記事を読み返していたんですけれども、ふと一つ記事が目に留まりました。
「物語構成から見る嵐のいろはにほへと」
「みんな自分の布教したいジャンルを布教しよう!」という、所謂『オタクプレゼン』でのプレゼン資料として走り書きしたものでした。
去年12月に書いたものだったんですが、なんだか安心するというか、今このタイミングで見てみると、「自分って変わらないなあ」と改めて感じる内容でした。
ネットの隅で細々と書いてる、そして嵐ファンとしてはまだまだ若葉マークのオタクが書いた文章ですが、嵐を知らない人が少しでも興味を持ってくれたらいいな!とパッションだけは詰めています。よーしパパ載せちゃうぞ~!
以下、プレゼン全文をちょちょっと加筆修正したものになります。
ちょっぴり長いですが、ゆっくりしていってね。
【物語構成から見る嵐のいろはにほへと】
はじめまして。山風研究所、解読班のもちおりと申します。
本日は私どもの研究題材である「嵐」にご興味のある方も、そうでない方も、このような場にお集まりいただき、貴重な時間を頂戴致しまして、大変嬉しく思います。解読班として皆様に少しでも「嵐」について理解を深めていただけたら、幸いでございます。至らぬ点は多々あると思いますが、最後までどうぞよろしくお願い致します。
さて、今回ご紹介させていただきますのは、ジャニーズ事務所のアイドルグループ、「嵐」でございます。
「嵐」、一度は目にしたり耳にしたりあることのある、という認識にて、グループの説明は簡単にさせていただきます。
「嵐」は1999年にデビューをし、今年で満19周年、現在「5×20」という20周年目突入を祝う五大ドームツアーを行っており、多くの男性アイドルグループを有するジャニーズ事務所の中でも、所謂「中堅」の立ち位置を担っております。
「嵐」は相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔のメンバー5人で構成されております。リーダーを務めるは、最年長大野智でございます。今の紹介を聞いて、先程の読み上げ順に疑問を持たれた方も中にはいらっしゃったかもしれません。もちろん順番にも意味がございます。後ほどご説明差し上げます。
言い忘れておりました。
私が本日皆様にお話し申し上げる内容については、全て後に繋がるものしかお話致しません。
お聞き逃しのないよう、ご注意くださいませ。
閑話休題、話を戻しましょう。
20年ほどアイドルをやってきている「嵐」については、その活躍の幅から様々な影響が及ぼされており、私の所属する山風研究所におきましては日々「嵐」の活動内容についての研究を行っているわけですが、その中でも解読班は嵐の楽曲の歌詞についての研究が盛んに行われております。
「嵐」の楽曲、と聞くと皆様は何を思い浮かべますでしょうか。走り出して明日を迎えに行くものか、はたまた百年先も愛を誓うものか。やはり一番有名なものはグループ名にもなっております、デビュー曲「A・RA・SHI」ではないでしょうか。
サビの振付であったり、スケスケの衣装であったりが印象としては強いのではないかと思いますが、それらと並んで、曲の冒頭から流れます櫻井翔のラップのイメージ、皆様お持ちではないでしょうか。
デビュー曲「A・RA・SHI」に始まり、櫻井翔は「嵐」の楽曲におけるラップを担当しています。そしてラップの歌唱を担当すると同時に、彼自身もラップ詞を書き、自身のソロ曲、あるいはグループの楽曲へと華を添えております。
他のアーティストについてもこれは言えることですが、楽曲における歌詞とは、その楽曲の世界観、あるいはメッセージを伝えるものとしてしたためられることが多いでしょう。そして櫻井翔の書くラップ詞もまた、メッセージ性、ひいては「嵐」という物語を書き綴っているものとなっています。
「嵐」の物語とは何か。アイドルの物語とは何なのか。物語とするからには、櫻井翔のラップ詞は物語構成の体を保っていなければなりません。たかがアイドルが物語を果たしてどう語るのか。
前置きが長くなりましたが、本日は「物語構成から見る嵐のいろはにほへと」と題しまして、「嵐」の歩む物語を櫻井翔がどう描いているのか、そのさわりだけでも皆様にお届け出来たらと思います。
さて一口に物語と申しましても、昨今多様な物語に溢れておりますが、物語を始めるにあたって、何はともあれ初めに必要なもの、皆様何だと思いますか?
プロット。大事です。私はあまり書いたことがありませんが。
アイデア。これも大事です。私もいつも探し求めているものです。
執筆環境。大事でしょうね。それでいくと私のPC周りはゴミだらけという最悪な環境ですが、そのどれも関係のないことですね。
今挙げたものはどれも重要なものでありますが、物語を始めるにあたっては、最も重要なものが挙げられていません。なんでしょう。それは「書き出し」です。
物語の「書き出し」。これは作者が読み手に対する、初めましての挨拶です。これによって物語は始まり、物語の方向性が決まると言っても過言ではございません。私が先程皆様の前で最初になんとご挨拶したか、覚えていらっしゃいますか?
…「はじめまして、山風研究所解読班のもちおりと申します」。
どれほどの方が今の挨拶を覚えていたでしょうか。当たり障りのない挨拶。これは自己紹介としては及第点かもしれませんが、物語の書き出しとしてみると、まったく印象を与えることが出来ない、零点の書き出しです。ここから膨らませること、ましてや強烈な印象を与える事なんて出来ないでしょう。物語の「書き出し」、まさに物語の生命線とも言えるワードとなりうるものです。
では、「嵐」の物語の書き出しはなんだったのでしょうか。
櫻井翔はデビュー曲「A・RA・SHI」よりラップを担当していると申し上げましたが、彼がラップ詞を書き始めたのはこのデビュー曲からではなく、嵐2作目となるアルバム「HERE WE GO!」より、「ALL or NOTHING Ver.1.02」です。こちらは嵐のコンサートツアータイトルにもなりました。
ほぼ全編ラップ詞のこちらの楽曲、書き出しがなんだったのかと申しますと、
ジャニーズ代表 嵐 is in da house yo
ちょっとパンチが強すぎる自己紹介ですよね。私の「初めましてもちおりです」と比較すると5億倍くらいパンチがあると思います。
「is in da house yo」はヒップホップで使われるスラングで、「〇〇参上!」の意です。「ヨォ!ジャニーズ代表嵐参上だぜ!イェア!」で始まる物語、想像つきますか?正直何言ってんだ、という感想になるかと思いますし、実際「何言ってんだ」という見方が強かったのではないかと思います。
華々しいデビューをし、今でこそ皆様の目に留まったことのある嵐ですが、デビューをしてから数年、いえ7~8年ほどは燻ぶっていました。ドームツアーなんて夢のまた夢。彼らが最初のドーム公演を行うのはここからさらに5年かかります。そんな彼らが「ジャニーズ代表」。大口を叩くにも程があります。
しかし、どうでしょうか。今現在この「ジャニーズ代表」という書き出しを改めて見ると、今この現状になることを予定していたかのようなフレーズです。嵐が物語上での存在であり、現状を中心に置いて遡って書き出しに持ってくるフレーズとしては有り得る範囲でしょう。しかし嵐という物語は現在進行形で綴られるものであり、ほぼまっさらなページの上に、櫻井翔は最初にこれを書いたわけですね。パンチが強い、これに尽きると思います。
同年、「HERE WE GO!」収録の「Theme of ARASHI」にはこのようなフレーズもあります。
so so partyで騒ぎ出す人も
とうとう 周りの輪を乱す程に
嵐 探し shout out しっぱなし
ただし辺り ガラ―ッとするはなし太陽光に被る雲
毎十秒近づくスロー
“確かな駆け出し”果てなき雨降らし
そして奏でる 五人囃子それは雨よけワイパー壊すぐらいだ
地団駄踏んで 皆リタイヤ
世紀ミレニアム 股にかけ
長い夜明けて 朝になれそうさ 確かに 青二才
しかし 五人と共に さらおう時代
小さい予報士達も去ってすぐ(yell it out)
俺ら嵐がやってくる
彼らのグループ名は「嵐」、これは一般的な意味では天候を表す言葉であり、櫻井翔のラップでは嵐というグループを天候になぞらえることが多々あります。その走りがこの楽曲にちりばめられています。
デビュー時のインタビューで相葉雅紀は「世界中に嵐を巻き起こします」と、嵐のグループ名の持つ意味を答えています。嵐とは、どうしようもなく人々を巻き込んで、どうしようもなく過ぎ去っていくもの。そう宣言するにはあまりに早く、しかしながら物語序盤とすれば非常に印象深いものです。
さて少し飛びまして2004年、嵐は5周年を迎えます。「いざッ、NOW」ツアーではその5周年を迎えることを祝しておりましたが、こちらでは「La tormenta 2004」、未音源となってます櫻井翔ソロ「UNTI UNTI」をご紹介させていただきます。
「La tormenta 2004」はメンバー紹介曲となっており、次に出てくるメンバーの紹介をメンバーがラップで歌うという構図になっており、5人分の紹介に加え、グループの紹介もされております。
嵐が山が上 下に置く風
A・M・N・O・S神風
確かな駆け出し 果てなき雨降らし
冒頭、相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔のメンバー5人で構成されているとご紹介申し上げましたが、こちらの順番で紹介させていただいております。この順番、少し面白いのが、AMNOSとアルファベット表記なのにも関わらず、日本人らしく苗字で並べられています。しかしそれは次の「神風」で答えを出しており、日本の男性アイドルグループが世界中に嵐を巻き起こしていく、それを簡潔かつ的確に表現しているのかと推測しています。
また「確かな駆け出し 果てなき雨降らし」というフレーズは「Theme of ARASHI」にも使用されています。こういったフレーズの繰り返し、引用、言い換えは櫻井翔のラップで度々登場します。そしてこれらのフレーズの配置はもちろん、意図を持ったものであり、私どもはこれらを「伏線」として位置づけております。
さらに、同年の櫻井翔ソロ「UNTI UNTI」では、櫻井翔はこのように綴っています。
また階段登る 鳥がはばたくように
川の流れさからう 人ごみかきわけ
この末期症状 花咲かす きちんと
一輪の
真っ白のキャンバスに描く
さらにでかく
まだ回る地球は 周り変わりゆく街なみ
もう止まらず(最速で奪い取る)
空高く(アイドルがどれほどか見せてやるよ)
アイドルとして売れる、アイドルとしてトップになる、数値としては基準がいくつかありますが、逆にいくつもあることで、これと定義するのは困難かと思います。けれど「奪い取る」ものとして櫻井翔が見つめていたその先には、目指すべき上があったのだと思います。
あーもういい外野黙ってな
そこの飲み屋でIZM語ってな
まるで足んねーな 立てるアンテナ
君ら見てるの
それはあさってだってんだ
How many girls did you get?
俺はこんだけ人数いるぜ
たかがアイドル風情がタイトル奪い取る
最速で奪い取る
アイドルなんてと鼻で笑われ、燻ぶった状態であった嵐がバカにされたことも少なくありませんでした。たかがアイドルが物語を語る。その行為自体が笑われていたのです。笑って見ている群衆を櫻井翔は「外野」と位置づけし、黙ってろ、今に見ておけと言っていたわけですね。この反骨精神も今となっては彼自身が「若気の至り」としていますが、若気の至りを尽くす嵐は徐々に徐々にではありますが、伸びを見せることとなります。
怒涛の勢いを見せたのが2006年~2008年にかけて。
2006年はアジアツアーを行い、ツアーファイナルでは初の東京ドーム公演を行いました。また、2008年もアジアツアーを行っており、その皮切りに国立競技場での公演を行っております。
楽曲のセールスも飛躍的に伸び、嵐という名が世に知れ渡っていったこの2年での大きな伏線として2006年「COOL&SOUL」、2008年「Re(mark)able」、同年櫻井翔ソロ「Hip Pop Boogie」を続けてご紹介させていただきます。
2006年、アジアツアー発表時に嵐は記者会見を行っておりますが、「COOL&SOUL」はその記者会見風景を再現した演出となっており、マイクを通した宣言としてファンに向けて語ってきます。
五人で奏でるのは HIP HOP
じゃなく真似し難い様な HIPなPOP right?
そして幕開け第二章 似せてみようならそれは第二号
そう未開拓地 意外にも 未完の大器を再起動
物語として二章を迎えたことをはっきりと宣言しており、嵐はこの時点で未完成です。ここはゴールではないこと、あくまで中間地点、物語としてはまだまだでした。
俺らにまず付いてきな 風たちがこっち向いてきた
頬に気づくとほら水滴が 強い風が背から吹いてきた
水滴じゃなくなってくぞ 想定しな最悪のケースを
手組もうが吹き飛ばす程の強風
(未知との遭遇)(君との暴風雨)
だから俺にしがみつきなさい 守り通すヤツらだと曰く付き
“嵐探し辺り騒がしい その凄まじい騒ぎまさに嵐”
自信に満ち溢れているように感じる歌詞ですが、それだけのことをやってきた自信が既に彼らの中にはあり、これからさらに勢いづいていく、そういう未来が見える、その物語が出来てくると語ってくれています。
“嵐探し辺り騒がしい その凄まじい騒ぎまさに嵐”につきまして、
山風合わせ 巻き起こると皆大慌て
いま居合わせる 君幸せ
この歴史を後世に語れるだろう?
アマテラスの頃から 俺らは地上の遥か外側
下界に向けて吐き出す言霊
もう止まない雨が 長く続いたこの世が明けた
君が忘れがちなのであれば いちいち記憶に残る種蒔く
そう俺らがあくまでタイトなパイオニアya so cute 二番煎じ
記憶に残る種とは伏線のことであり、この伏線を回収するということすなわち、行動・結果としてそれは回収されていることを意味します。着実に物語は進み、嵐の作る歴史は語り継がれるものとなっています。
“記憶に残る種”をその時に居合わせたどれほどの人が気づいたのか、それは推測しうる範囲ではありませんが、伏線であると明言したことで、嵐の物語性を確固たるものとしました。
2008年、国立で披露された「Re(mark)able」。
初披露が国立だったこともあり、場所になぞらえつつ、アジアツアーへと再び旅立つ意気込みと宣言を行っています。
とんでもなく甘い気象予報 曰く俺らは異常気象
「Re(mark)able」におけるラップ詞の冒頭ですが、キレのある歌詞だと解釈しています。
それまで横文字が多かった先輩グループを見てきた自分たちに与えられたものが漢字一文字だったのを知った時の思春期の少年の心境たるや、たまったものではなかっただろうと思いますが、よりにもよって「嵐」です。天の災害と書いて天災です。そんな大層な名前を、と思いがあったでしょうが、もうこの時点では、そんな大層な名前をいただいていいんですか?という一種の煽りのようなものを感じます。なんせ、彼らはもう「嵐」となっているのですから。
「Re(mark)able」において最も印象的なのが、櫻井翔がセリフのように残す
研いだ爪隠し牙をむく
能ある鷹は爪を隠すというのは非常に有名な話ではございますが、有名なため、鷹が研いで鋭くなったその爪を隠しているのは周知の事実になっています。だから研いだ爪に対しての対策など、既に考えられているわけです。
ですが鷹が牙を隠し持っていたなど、誰が予想出来ましょうか。嵐がじわじわと力をつけていたことは見えていたことかもしれませんが、数年で急激な勢いを見せることは予想し得ませんでした。歯を見せて笑うことの多いアイドルが「牙をむく」というのは、なかなかに皮肉のこもったラップ詞で、それでいて清々しさすら覚えるほどの事実上の勝利宣言でした。
さて「宣言」が続く2曲をご紹介しましたが、「Re(mark)able」と同年の櫻井翔ソロ「Hip Pop Boogie」、こちらは第二章を綴る櫻井翔ラップ詞の、集大成となっております。
Hey!Hey!俺ら山風の登場
高嶺の方向 向けてまた攻防
結果残しつつ未だまだ放蕩息子奏でる"あなた方"孝行
ここまで櫻井翔の綴るラップ詞に短時間で触れてくださった皆様方には、引用部分、オマージュ部分、大方予想がつきやすいかと思います。今まで物語を読んでくれている読者、つまりファンに向けたものであると表現しているのが「放蕩息子奏でる"あなた方"孝行」なのですが、飛躍的に知名度が上がった2008年の状況をもってしても、櫻井翔にとっては支えてくれたファンには返し切れていないとしている、一見穏やかながらも野心を残す詞が印象的です。
Jazz band,Hip Hop取り込んでいく
是こそご存知のHipなPop
"音と言葉つむぎ描く芸術"
いままでこれからもこのメンツです
このメンツで 届けるぜ
歴史のページをいまめくれ
時代 is mine
未来 is mine
アマテラス照らす sunshine
大卒のアイドルがタイトルを奪い取る
マイク持ちペン持ちタイトルを奪い取る
hip-pop beat yo
ステージ上終身雇用
アイドルなんてと鼻で笑われ、燻ぶった状態であった嵐をバカにされ、たかがアイドル風情に何が出来るのだと言われ続けてきた櫻井翔、ひいては嵐は常に「アイドルとはなんたるか」「アイドルとはどうあるべきか」について向き合ってきました。
「ステージ上終身雇用」と綴っていますが、アイドルに終身雇用など、物語に永遠など存在するのでしょうか。書き始めたからには、物語は終わりに向かって進むもの。その物語に読者はどう向かうべきなのでしょうか。
温室の雑草がマイク持つRAP SONG
"MY LIFE IS MY MESSAGE"
娯楽として消費される対象にはありとあらゆるものがありますが、「アイドル」を消費する私たちはその「生き様」を消費しています。その業の深さをどう受け止めるかは人それぞれだと思いますが、「生き様こそがメッセージ」なのだと櫻井翔というアイドルは答えを返してくれています。
物語には必ず終わりはございますが、終わるために物語はあるわけではないと、そう声を大にして主張したいと思います。
さてここまでお話させていただきましたが、初めに申し上げました通り、紹介しました嵐の物語はほんのさわりに過ぎません。今回紹介させていただいた後の年にも櫻井翔は伏線を残し、そして回収を続けております。
2006年での「COOL&SOUL」で「第二章」が幕開けたと宣言されておりますが、実はまだ「第三章」の幕開けは宣言されていないという事実から、私どもも嵐の物語が今現在どの位置まで来ているのか、推測しきれていないのです。
見えない未来。
先の読めないページ。
今からでも遅くありません。嵐という物語の新たな読者を、私どもは常に歓迎いたします。
ご清聴ありがとうございました。
……という内容でした。
嵐ファンの方々にとっては今さらじゃ~ん!って言いたくなる内容だったかと思います。
そうです。外部向けに書いてるだけであって、ファンにとっては今さらで、そして当たり前のように嵐ファンは「嵐」を物語として消費しています。
アイドル嵐を応援しておきながら「アイドルとは永遠ではない」と言ってしまっていて、実際自分のこの発言は約一か月後に自分に向かってブーメランのごとく刺さってくる。
……わけですが、もう一つ。ブーメランは言葉を乗っけてきてくれていました。
「第三章の幕開けは宣言されていない」
活動休止の発表があったあの日、全ての時が止まったように感じました。今でも漠然とした不安や寂しさに襲われて、泣きたくなる時があります。
でも「一旦休むだけ」であって、「第三章の幕開けは宣言されていない」んですよね。「嵐」という物語は幕を閉じるどころか、幕を開けていない章があるんです。彼らは、一度歩みを止めただけ。櫻井翔くんは、一度ペンを置くだけ。再びペンを執ると、そう信じています。
「嵐」という物語の読者で在り続けたい。
いろはにほへとの先には言葉が続くと、夢を見ています。
アンジュルムって、何で出来ている?
What are little girls made of, made of?
What are little girls made of?
Sugar and spice
And all things nice,
That's what little girls are made of.
マザーグースの有名な 詩です。和訳は「女の子って、何で出来ている?」。この詩によると、女の子は『お砂糖とスパイス』『それから素敵なもの全部』で出来ているらしい。なるほど。
……そうか???
かの有名な童謡を真っ向から否定するつもりはないんですけど、現代の女の子ってお砂糖とかスパイスで出来ているって実感、あまりなくないですか?もちろん、この場合の『お砂糖』と『スパイス』は比喩である、というのは分かった上での話です。甘くて優しい一面と、ピリッとした厳しい一面。わかる。わかるよ。でもね、女の子達は今、大半は別のもので出来ているんじゃないかと思うんです。
さて、女の子って何で出来ているんでしょう。
『共感』
実はさっきから何度も言ってました。わかる、って。
これじゃないかと思うんです。共感。
2010年代。先日新元号も発表され、2020年もすぐそこ。TwitterやInstagramなどのSNSが人々の生活に根付いた、大SNS時代でした。
TwitterもInstagramもやってるよ、という女の子は非常に多いと思うし、その他にもSNSを利用している、なんて子も少なくないと思う。友達や芸能人の投稿を見て、RTやいいね!を押しますよね。自分が投稿したものにRTやいいね!をもらうと嬉しいよね。そこには何が生まれているか。「共感」だと思うんです。
この「共感」はSNSが発達したから生まれたものではなく、随分と前からありました。友達の相談に乗ってあげる時、「そうなんだ~」って頷くだけで解決しちゃうこと、ありません?女の子が誰かに何かを話す時、「話す」という行為が重要視されていることがあります。悩みや愚痴を口に出して言う。そして、「共感」を得る。具体的な解決方法を明示されなくても、話すだけでスッキリした!って経験、あるんじゃないかな。
友達と話すことで得られていた「共感」は、SNSを通して友達の友達、さらには顔の知らない第三者にまで広がることになりました。自分の投稿がRTいっぱいされて、いいね!いっぱいつくと嬉し~~~い!!わかる~~~~!!!!「共感」することは女の子だけの特権ではないですが、女の子のみなさんにはより分かってもらえるんじゃないかと思います。だって、「共感」してくれるから。
「共感」を得て満足し、「共感」によって繋がる女の子。
その「共感」に、言及した曲があります。
いつからなの 共感なんて言葉で詐欺られて 震わす涙腺世の中じゃない? まさか捻くれ私の視線の方かもね
2009年4月 Hello! Projectの研修生メンバー(当時の「ハロプロエッグ」)から結成。グループ名は、スマイルとエイジ(世代)を合体させた造語で「スマイレージ」。
2014年10月 3期メンバーの加入とグループ名変更を発表し、「アンジュルム(ANGERME)」となる。
「フランス語のange(天使)とlarme(涙)を組み合わせた造語」
「天使のような優しい心で、色んな涙を一緒に流していこう。」
という意味が込められている。
『アンジュルム』って聞いたことないな、って人でも『スマイレージ』というグループ名なら聞いたことあるんじゃないでしょうか。スマイレージが改名し、今はアンジュルムというグループになっています。
メンバーは12名(2019年4月現在)。一番上は25歳、一番下は15歳という脅威の歳の差です。大家族かな?(そうです)
ところでプロフィール見てもらったら分かると思うんですけど、みんなめちゃくちゃにかわいくないですか???え?見てない?とりあえず見てください。見て!!!美!!!美だから!!!
ハロプロの女の子たちってちょっと癖のある顔立ちというか、所謂「今風」から少し外れたところにいるな~という印象なんですけど、アンジュルムの子たちもまさにそんな感じです。顔からもう強い。優勝。個性が溢れてる!あとビビるぐらい大人びてる。生まれ年見て「は???」ってなりません?なんだこれ…アンジュルムだけ時空バグってんのかな…。こんな中高生知らない…。
まあ顔の話はこれくらいにしておいて、アイドルの本業の歌とパフォーマンスの話をさせていただきたいんですけど、何はともあれまずはこちらをご覧ください。
強!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
紹介した『泣けないぜ・・・共感詐欺』をOP曲とした『アンジュルム コンサートツアー 2018春 十人十色 + ファイナル』武道館公演の映像です。見てるとアドレナリンドバドバでませんか?一時期毎晩これ見てたせいでアドレナリンドバドバで眠れませんでした。寝る前に見るものではない。
女性アイドルのイメージって、お揃いのかわいい衣装着て、かわいい曲をかわいいダンスで…っていう、男性が守りたくなるような女性像だったんですが、真逆です。それぞれ個性爆発してる衣装着て、バチバチにかっこいい曲をガンガンに踊ってる。歌い方一つ、笑い方一つとってもパフォーマンスが異なっていて、こういう言い方があってるか分からないんですが、目移りしちゃいます。全員が主役なのに、統率がとれまくってる。顔面ストレート。
強!!!!!って思うんですけど、これまたすごく不思議で、この強さに対して、「男っぽい!」「女の子じゃないみたい!」とは思わないんですよね。紛れもなく女の子。とっても強い、女の子。キメキメの服着て、キメキメのメイクして、ネイルバッチリな手にはマイクを持っている。アンジュルムの曲に「ネイルの拳に希望掴みたい」という歌詞があるんですが、まさにそれを体現しているんです。
女の子だけど強い、んじゃない。女の子でも強い、んじゃない。
女の子だから強くって、女の子の強さがあるんです。
そんな、とっても強いアンジュルム。アンジュルムの良さはメンバー一人ひとりにもあるし、全員にも共通してるし、歌もダンスも…って挙げ始めるとキリがありません。
かと言って「アンジュルムは最強!以上!みんなよろしくな!」だと何にも伝わらないまま終わっちゃうので、ここ最近の曲かつ私の大好きな曲である『マナーモード』『泣けないぜ・・・共感詐欺』『46億年LOVE』の曲紹介と絡めて、アンジュルムは強い!という話をしていこうと思います。
【女の子から言わせんなよ~~~!!!!! -『マナーモード』】
『マナーモード』という曲名から察せられる通り、携帯電話をテーマにした曲です。携帯電話がマナーモードになっている曲。ではない。そうだけどそうじゃない。
気になる異性に、あるいは恋人に伝えたいことがある。こうしてほしい、ああしてほしいのに、って思うことがあります。でもそれを自分から言うのはなんか違うというか、恥ずかしいというか……いやだからさ!察して!言ってきて!「こうしてほしい」って言ったらもう負けな気がする!!そんな、「言いたいけど言えずに秘めている、でも心の中はこうしてほしいボンバー」な曲です。
くちびる凍る マナーモード
気づいてよ Oh Oh Oh
抱きしめてほしい 迷惑かけられない
くちびる凍る マナーモード
恋しいよ Oh Oh Oh
泣けるものなら 泣き明かすのに
あなたに いま逢いたい
あなたに いま逢いたい
ため息だけ喚いてる
これが「言いたいけど言えないの…」ってしおらしく歌う曲なら「男性が守りたくなる女性像」だったのかもしれませんが、バッキバキに踊りながら訴えてきます。言えませんけど!!!!!とばかりに。歌詞にもところどころ表れています。「ため息だけ喚いてる」って歌詞すごいな。相反する日本語のくせしてシチュエーションにピッタリはまる。
サムネのセンターでこの曲のメインの1人になっている佐々木莉佳子ちゃん、どう見てもジャニーズにいる顔してるのに現役JKらしい。どういうこったよ。彼氏でしょ。
【「共感」させてくんなや~~~!!!!! -『泣けないぜ・・・共感詐欺』】
既に少し話をさせてもらっていますけど、『泣けないぜ・・・共感詐欺』は女の子たちのコミュニティでは欠かすことの出来ない「共感」について、正面から疑問をぶつけています。火の玉ストレート勝負。
この曲を初めて聴いた時にまず衝撃を受けました。女性アイドルがそれ歌っちゃう!?女性の「共感」について、コミュニティの内側かつ女性の「偶像」であるアイドルが歌うのっていいの?というか、マジか~~~ってなりました。
[全米、感動、号泣]ヒロイン重ねて
[全然、颯爽、蒼穹]お決まりのエンド
[全米、感動、号泣]誰か私の目 熱くして
豪速球すぎる。
映画広告でよく見る『全米号泣!!』のチラシにパンチで穴開けにいってますよね。感動する、号泣する、って人間それぞれの感情のはずなのに、そうすることを押し付けないでよ、っていう主張。
強引なシンパシー ノれないと損らしい
ひとりひとつの人生に ひとりひとつの感情
テレパシー? 誰もわかんないし
押し売りに負けないのって 素直に言えたなら 勝利
感情が「共感」されるのって、本来ありえないはずなんですよね。人間はみんな違う。あなたはあなたで、私は私。わずかに触れ合う、重なり合う部分で「共感」出来てきたはずなのに、「共感」することが当たり前って、んなの分かるか~~~~~!!!!!ほんまそれな。
サムネの上國料萌衣ちゃん、どこからどう見てもSexy Zoneの佐藤勝利くんなのに二人に血縁関係はなく、上國料萌衣ちゃんはジャニーズじゃないらしい。なんで?(素直な疑問)
ちなみに『マナーモード』と『泣けないぜ・・・共感詐欺』の振付担当は同じ方とのこと。バキバキダンスなのに女性らしさすごく出ていて、女の子ならではの強さをより際立たせてくれていると思います。
【結局はラブでしょ!!!!! -『46億年LOVE』】
この曲についてはまずPVから。
情報量が多い。
サムネの時点でひとしきり爆笑した曲です。なにこれ。
スフィンクスと自由の女神と人工衛星と衛星惑星そしてアイドルが映っている映像って宇宙規模で探してもこれしかないだろ?極めつけに「5000兆円欲しい!!!!!」みたいなフォントで「46億年」ですよ。風邪引いて熱に浮かされたときに見る夢でももうちょっと落ち着いてると思う。
そして再生してもらったら映ったと思いますが、サビではスフィンクスがビート刻んだり、トーテムポールがビート刻んだりしてるんですよね。比喩でも誇張表現でもなくそのままをお伝えしています。字面だけ見ると狂気しかない。
そんなトンチキ臭がハンパないPVの『46億年LOVE』ですが、曲も歌詞もめちゃくちゃ愛と女の子の強さに溢れています。
「一生守る」とすぐに誓うけど
あなたの一生って何度目?
すみません!!!!!!!!!!!!!!
一番のAメロの一行目という冒頭も冒頭の歌詞なんですけど、こんなこと女の子に言われたらちびりません?スミマセン…って目をそらしたくなりませんか?さっきからジャニーズにいる顔だってうるさく言ってますが、ジャニーズに代表されるキラキラ王子様曲に真っ向からグーパンチかますような歌詞。アンジュルムってジャニーズじゃないんだ……。
もしも争いのない未来 誰かが堪えてたら意味ない
夢に見てた自分じゃなくても 真っ当に暮らしていく今どき
女性が進出する社会になって、働く女の子もすごく多くなったんじゃないかなと思います。
「将来はおはなやさんになるの~!」って明るい未来に夢見ていた時期は、もう昔になってしまったかもしれない。こんなことしたかったのかな…って悩む女の子もきっといると思います。
悩んで、立ち止まって、弱くなる時があっても、前を向こうって思えることは本当にすごい。「強く生きている」って胸張って言ってもいいんだよ、って肯定されているように感じます。
来てよ!優しい愛の時代
女も男もみな人類
歴史に名を残す前に
アツい電話くれなきゃ
無理 無理I say ノってこう
結局はラブでしょ
地球回る 宇宙もDance Dance
ノってこう
大きなラブでしょ
愛は超える 46億年
結局はラブなんだな!!!!!!!!!!!!
そっか!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだかんだ、「共感」だの強く生きるだのどうのこうの言ってきましたが、結局はラブです。間違いねえ。最後に勝つのは愛だしな。
いろいろこねくり回しちゃうし考えちゃうし、う~~~ん難しいよ~~~エ~~~ンってなること多いですけど、エンエンなっちゃったらこれです。結局はラブなんです。ラブ。嫌なことあったらダンスダンス!!!!!!ハッピーならダンスダンス!!!!!!ヒュウ!!!!!!!!
ハッとさせられるような歌詞なのに、ものすごく多幸感に溢れていて、元気になれる曲です。最高。
さて、アンジュルムの魅力・強さについて、ざっとではありますがお話させていただきました。
これ以外にもアンジュルムにはいっぱい良い曲があって、その多くが女の子の強さに溢れています。アンジュルム強い。最強。
紹介させていただいたのはアンジュルムが今の体制になる前にリリースされた曲なので、現在の12人体制では、また歌割や立ち位置など、パフォーマンスが変更されています。
そして、12人体制のパフォーマンスが見られるのは明日から始まる「アンジュルム コンサートツアー 2019春 〜輪廻転生〜」にてラストとなります。
ちょうど1年前の今日、アンジュルムのリーダーである和田彩花さんの卒業発表がありました。
和田彩花さんはアンジュルムの前身、スマイレージ結成時からの初期メンバーであり、彼女が卒業することにより、スマイレージ時代のオリジナルメンバーはいなくなります。
アンジュルムのリーダーで、誰よりも長く、誰よりもお姉さんでグループを引っ張ってきた和田彩花さん。ハロプロのリーダーでもある彼女のグループ、そしてハロプロへの貢献度は非常に高く、一つの時代が終わるのだと感じています。
アンジュルムはリーダーの卒業を迎えることとなるわけですが、和田彩花さんが卒業することに対して、寂しさはあれど、不安は感じていません。自分でも驚くほどに。
和田彩花さんはアンジュルムに対していっぱい愛を与えてくれました。愛情を持って後輩たちを育ててくれました。それは間違いなく、ラブです。和田彩花さんのラブはアンジュルムのメンバーに受け継がれ、アンジュルムはこれからもアンジュルムとして強く、ラブをもって成長してくれると確信しています。
明日から始まる、最初で最後の12人のツアー。
輪廻転生するアンジュルムを、この目で見届けたいと思います。
――――アンジュルムって、何で出来ている?
――――とびっきりの強さと、大きなラブ。
円盤を明日にでも発売してください~「untitled」コン福岡備忘録~
恋をすれば女の子は綺麗になると言うけれど、同様のことがオタクにも言えると思う。
「コンサートキメたら体調がよくなりました!!(20代・女性)」
記憶がフロッピーディスク並にポンコツ(多分この喩えすらもう古い気がする)なもんだから、このようにブログ形式で長々とレポを書くことはそもそも不可能じゃないかと躊躇っていたのだが、コンサート始まるMJD5秒前まで吐き気と腹痛を訴えていた死にかけオタクが3時間で奇跡の復活を遂げるという現代医療もびっくりな体験をしてきたので、この奇跡体験アンビリバボーを共有する使命があると思い、今ここにしたためている。
見ての通り見苦しい文章かつ主観しかない記憶の断片集なので、チラ裏程度に見てもらえたら嬉しいです。
コンサートの様子を綴る前に少し、今回のアルバム「untitled」について語らせてほしい。
既に各所で語られているように、嵐18年目のアルバム「untitled」は攻めたアルバムだったと思う。
結成して18年経つグループが「untitled」という、象られていない・名前がないと宣言するようなアルバムタイトルを引っさげてくるのにも驚いたし、そのアルバムの中心となる曲は「未完」だ。
嵐は、完成していないのか?
「untitled」、そして「未完」というタイトルと内容を豪速球でぶつけられたおかげで、深読み大好き拗らせオタクの皆々様は見事に地に倒れふすことになったわけだ。
「未完」だからこそ終わらない、「未完」だけどここまで来ている。「完成している」とは何ぞやと、改めて日本語の意味を考えさせられた。そして多分それこそが彼らが今回ぶつけたかったものだと思う。すげえ痛い。楽しい。大好き。
ちなみにこの「未完」「完成」問題については嵐さんそれぞれコンサートパンフレットで回答しているので、パンフレットを持っているよいこのみんなは見よう。
さて、アルバムの曲についてはコンサート内容と同時に語っていくこととして、まずはオープニングアクトから。
会場に入った時に真っ先に思ったのが、
「メンステ、近くない…?」
それもそのはずで、今回のメインステージ、驚くほどに何も無い。
今までのコンサートだったら、正面スクリーンとサイドスクリーンの間にそれぞれのツアーを象徴するようなシンボル(垂幕だったり機材だったり)が置かれていたと思うのだが、それが一切ない。巨大なスクリーンがドン、と真ん中にある。それだけだ。そこに映像が映しだされていた。
ステージから客席までの距離は変わっていなかったのだろうが、スクリーンにでかでかと映像が映し出されていたために「近い」と錯覚したのだ。そしてこの錯覚は数分後に惨たらしい殺戮をもたらすのだが、知らないこの頃は非常に幸せであった。ある意味無知って幸せだ。
スクリーンに映し出されていた映像の内容としては、額縁が点在しており、そこに様々な風景が切り取られているものだった。それが開演時間が近づくにつれ、少しずつ動き出す。時限爆弾か?(語弊です)
開演時間ピッタリに時計の音が鳴り、点在していた額縁は数を増やし、まとまっていく。
正直このあたりから泣き始めていて視界が滲んでいたので、円盤には滲んでいない映像がしっかりと収録されることを望んでいる。
1.Green Light
1曲目から鈍器。
アルバムの曲順でも1曲目に設定されているこの曲、もうどう聞いても「はいコンサート始まりま~~す!!」としか聞こえなかったので、こいつは絶対1曲目だと構えていたけどやっぱり1曲目で倒れた。
曲名に合わせてペンライトが緑に輝いてキャッキャッとしているのも束の間、すぐに彼らに殺された。
ちッッッか!!!
顔ちッッッか!!!!!
巨大スクリーンのせいで、嵐さんの顔が10000000倍くらいになって映し出されていた。テレビを部屋を暗くして画面から離れず見てね状態とでも言えばいいのか。体感目の前である。イケメンの暴力に耐えきれず思わず仰け反った。心臓によろしくない。
そんなわけでGreen Lightは「顔がよかった」という記憶しか残っていない。私が入った公演のことだけいえば、みんな爆裂にビジュアルがよかった。顔がいい。同じことしか言えなくなってきたので次に進む。
2.I'll be there
確かあれは去年の3月だったか。FNSで突如披露されたこの曲を聴いて堅く決意したのを今でも覚えている。
「人を殺してでもコンサートに行きたい」
結果的に無事にチケットがご用意されたので修羅の道は進まずに済んだのだが、流れ始めた瞬間嬉しすぎて泣いた。2曲目でもう2回泣いている。ペースが早すぎる。
まあそんな私情はさておき、またこれもスタイリッシュでカッコよかった。
Green Lightの時に顔の衝撃が強すぎて確認出来ていなかったが、よく見なくても衣装もカッコいい。ちょっと貴族風かな?私は嵐さんの歩いている床になりたい選手権に毎年エントリーしているので、あの衣装着た嵐さんにI'll be thereのサビのステップで踏まれたい。
サビといえばみんなポケットを手を突っ込んだり、腰に手を当てポケットに突っ込むフリをするのに、大野智くんは手をひらひらとさせてリズムとっててバリクソにイケメてました。ぼかあ大野智くんがリズムをとる仕草が大好きだ。
映像も「貴族探偵」のあのシャレオツED風編集で見ていて楽しかった。これから何十回も言うはめになるけど、Jストくんは後ろの映像込で収録してくれよな~頼むぜ~~。
3.風雲
なんだこの助走つけて殴り倒してくるセトリ???
アルバムの曲順も前半あまりに勢いがありすぎて「何これ(困惑)」となっていたが、顔の暴力にやられて好きな曲と衣装にやられていたために既に「やめて(懇願)」となっていた。「イエーイ!嵐だよ!死ね!!」くらいの勢いがある。かかってこいと言いながらムビステで後ろに来るから、いやお前が来るんかい!!!と動揺した。(そういえば動きを事前に確認していなかったことをここで思い出す)
すっごい煽ってくるので楽しいです。自分も戦闘民族になれたような気がします。多分本気出せば金髪になれた。
4.Attack it!
死体蹴りやんけ!!
「風雲」を聞いた時に、あの曲の勢いと歌詞の雰囲気から「Attack it!っぽいなあ~。嵐さんAttack it!のこと思い出してくれてセトリに入ってたら嬉しいけど…まあないよな~~」と盛大にフラグを立てていたので、札幌初日のセトリを見た時に五度見くらいした。
覚えてたの?
思い出してくれたの??
それをなんで連続で入れてくるの???
正直明確な殺意しか感じなかった。
申告するのも恥ずかしいほどの新参者なのでAttack it!が出た頃はまだファンではなかったし、後から円盤で見て10周年で攻めの姿勢見せてくる嵐さん好きだなと思っていたけれど、それを18年目でまたやってくれるとは思わなかったので嬉しかった、というより惚れ直しました。
嵐すごい。18年目でも外野の言葉をシカトして突き進んでいる。かっこいい。
久しぶりのAttack it!でも定番のパフォーマンスは健在でした。
翔さんのあの変顔も生変顔だ~~!!と興奮したのですが、何よりも興奮したのがにのあい高速かけあいパートでの「笑顔に紛れた大怪獣」さん。34歳の大怪獣マジあざとい。許さない。かわいい。許す。
Attack it!終わり頃に挨拶が挟まるんですが、大宮が挨拶聞かずに暗闇でこそこそくすくすしていたので、そういうとこ変わんないな!とキレながら愛でていました。34歳と37歳のおじさんふたりいつまでもかわいい。
5.Happiness
やっといつもの曲が来て安心した…。
トロッコで移動しながら客席を煽る嵐さん可愛かったというのが総評なんですが、翔さんが最後の「YEAH YEAH YEAH」で煽ったあとにレスポンスを耳に手を当てて聞いてくれて、嬉しそうな笑顔でグーサイン出してくれたもんだから、株式会社櫻井翔に就職したら向こう100年くらいは働けるなと思いました。
翔さんに褒められたい人生だった。
この後ナレーションのインターバルを挟んでユニット曲ゾーンに入ります。
嵐さんのナレーションの声良すぎて24時間365日聞いていられるからNHKさんあたりは軽率に嵐さんにナレーションのオファー出してください。
6.UB
圧倒的にのあい。
圧倒的に にのあい。
事前にレポを読んでいた時から恐ろしすぎて悲鳴を上げていたのだが、実際に目の当たりにしても悲鳴を上げた。
お揃いのセーター着ていたとか表情がとかまあそのへんも相乗効果になっているんだろうけど、本当に歌詞通りに「一つもの」であって、「二つ」になることで互いを別のものとして認識している、謂わば一卵性双生児ほどの同一性を感じたんですよね。
背丈だけであれだけ差異があるのにそう感じさせるほどぴったりとしていて、そしてズレがないように見えました。練習の賜物なんだろうなあと感動しましたね。
そしてそのすごいものを見たあとに、フェードアウトするまで二人が笑顔で手を振りあっている様子を見て、今日も世界は平和だなと思いました。
にのあいフォーエバー。
7.Come back
結婚して!!!!!
あまりのカッコよさにやられると単体だろうが複数だろうが結婚して!と叫ぶ悪癖があるのだが(決して本当に結婚してほしいわけではなくただの昂り)、出てきた瞬間叫んだ。
翔潤 is 最強
各所で本人達が言ってる通り、この曲はまさしくこの二人のことを歌い上げている曲であり、この二人でしか歌えないものとして君臨している。
荒削りの期間を越えた30後半の男性がスカジャン着てゴリゴリ踊りながら挑発的な目して確かな存在証明してるんですよ……むり……すき……みんな見て……最強の二人を見て……。
かけあいが多い曲だからこそ1人が際立ちながら互いを際立たせていたし、もう一人が歌っているのを腕組みしながら見ているのエモくてその場でのたうち回りたくなった。迷惑行為だからよいこのみんなは真似しないでください。
8.夜の影
既に申し上げている通り私は大野担であり、大野智くんのその類まれな才能と才能を持ち合わせた彼という存在全てが好きなのだが、「夜の影」は大野智くんのどんなところが好きかを再確認せざるを得なかった。
自担って最高の生き物だ。
「夜の影」は大野智くん振付の楽曲であり、大野・松本・二宮の3人のダンスナンバーである。
この楽曲を大野智くんが振り付けると聞き、そしてその発案が松本大先生だったと聞いてから松本大先生を拝み倒す日々が続いていたが、実際に大野智くんの振付を見てさらに感謝したくなった。
大野智くんの振付は非常に独特で、曲調や音に合わせるのが最大の特徴と言われているが、私はそれ以上に「特性を活かす」ところが好きだ。その振付を踊る者の特性を最大に活かす。5人楽曲の時にそれを感じることが多かったが、本人もやるのは初めてという3人楽曲、正直ワクワクしかなかった。
「嵐」がどう動けば一番映えるかを彼は理解している。5人揃った時にそれは発揮されるのかと思っていたが、彼は個人の特性をも把握していた。滑らかな動きが得意な松本・二宮のことを理解し、自分もそちらにハメていくことで、1人1人が際立ち、さらには互いをも際立たせるという相乗効果を生み出していた。
有体に言おう。
めちゃくちゃえろくてかっこよくて最高だった。ありがとう。
「夜の影」でもカメラワークが凝っていて、後ろにわらわらいるJr.が持っているスマホで映した映像がそのままスクリーンに流れる(風?)演出になっていて、頼むからマルチアングルで収録してくれと切実に願った。ほんと頼むぜマジで。
9.バズりNIGHT
なんだこのおじさんたち?????
我らが絶大な信頼を置く多田慎也さん作曲のこの楽曲を聞いたオタクは初見で間違いなくズッコケたと思うし、「こんなんパフォーマンス絶対やばいやつだろ…」と戦慄していただろう。そして流れてくるレポが軒並み、
「キモオタの格好してオタ芸していた」
「女装して真顔でパラパラ踊っていた」
「驚くほど意味が分からない」
というものばかりで現場から何もお伝え出来ていないように思うが、私からも弁明させてほしい。
まったく意味が分からなかった。
起こったことをそのまま説明するなら、「キモオタコスをした大野・櫻井・相葉の3人(以下バズり組と呼ぶ)が伝説の3人と称されるヤマンバギャル(バズり組女装)のコンサートに行くためにアキバへと繰り出し曲の途中で自らが女装(びっくりするほど似合っていない)してセンステで真顔でパラパラを踊る」というパフォーマンスだったのだが、これを理解できるように説明しろと言われてもこれ以上の説明しようがない。「夜の影」の余韻もぶち壊して謎のパフォーマンスばかりが記憶に焼きついた。集団記憶喪失楽曲として後世へと語り継がれることだろう。
どうでもいいけど自担の女装顔はちょっとかわいくてアリだなと思ってしまったので非常に悔しかった。君は定期的に女装して満更でもなさそうな顔をするのをそろそろやめてくれ。
この後でミニMCが入って女装を散々いじられた後に、またナレーションのインターバル。ここだけでも温度差で風邪ひきそうになるけれど、大野担は重度の風邪を引くはめになるので構えてください。
10.つなぐ
映画「忍びの国」の主題歌として発表されたこの「つなぐ」、自担のセンター曲であり、そして大野智くん振付ということで2017年私に二度目の「人を殺してでもコンサートに行きたい」決意を固めさせたシングルであるが、私はこの「つなぐ」が始まる前のアクセントダンスからの曲のパフォーマンスを全世界に見ていただきたい。
自担って最高の生き物だ!!!
「つなぐ」が始まる前に大野智くんソロのアクセントダンスがある。これは「マリオネットのように糸で操られた大野智くんが最初は糸に操られたような動きを見せるが、徐々に自分の意思で動き、最後は自ら糸を断つ」というストーリー性を持ったアクセントダンスである。
そのアクセントダンスの美しいこと。糸に引っ張られた時に発生する反動やしなり、ブレなどをダンスという形で見事に表現していた。大野智くんを操る糸は映像でしかないが、彼は間違いなくあの瞬間、糸を断ち切ってみせた。そして揺るぎない自分として、嵐のリーダーとしてセンターに立って率いていた。日本刀のような風格と切れ味を感じた。
誰この人……さっき女装してたさんじゅうななちゃいどこ…。
衣装も軍服チックで抜群にカッコよかった。この1曲だけで脱いでしまったのがもったいなく感じたが、逆に言えば1曲のためだけにあつらえたとも言える。特別感。
ステージに落ちた5人の影をモニターに映し出し、それをパフォーマンスしている5人をシルエット状に見せるという表現がクッソ好きだったのでモニターも込みで収録してくださいお願いします。
11.抱擁
みんな~~!
みんなの大好きな大人余裕溢れる嵐さんのターンだよ~~!!!
三十代も半ばになって嵐はこういうしっとりとした、落ち着いたBARのような雰囲気を持つ楽曲が本当に似合うようになったなあと思う。シルク地のゆったりめのシャツを着て余裕たっぷりに軽く踊り上げる姿がかっこいい。本当は見ているほど軽く踊り上げているわけではないのだろうけど、それを「軽く踊り上げている」と錯覚させるのが、嵐がこの年になってきて身に着けたテクニックなのだろう。
全体的にしっとりなのにラップのターンのなった途端にちょっとアップテンポになってシャカリキに出てくる翔さんが大好き。ラップ一節で4万人を抱擁するショウサクライ爆イケ。
12.お気に召すまま
かわいい!これは可愛かった。
わちゃわちゃ楽曲じゃないけど「かわいい」と感じる楽曲はいくつかあると思う。近年で言うと「Bittersweet」「Love Wonderland」あたりだろうか。ちょっと女性アイドルを彷彿させるような可愛らしい振付が入ったりして、歌詞は恋する男子そのものなのに、「かわいい」と表現したくなる。花ゆめ長期連載感というのが一番近いだろうか。(これで伝わるかどうかは度外視する)
衣装はさっきの「抱擁」と同じままなのに、パフォーマンスだけでここまで違って見えるものかと驚いた。さっきはBARで妖艶に微笑む三十路素敵☆年上だったのに、今はカフェテリアでにこにこ笑顔のかわいい☆年下である。1曲で干支一周してる。末恐ろしい。
13.GUTS!
確かこの曲だったと思うのだが、センステから移動するときに通路を通っていく際に、ちょうど相葉さんが通るルートと二宮さんが通るルートに挟まれたブロックにいたもんだから、「こっちからは相葉くん!こっちからは二宮くんが!?イケメン二人に挟まれて私選べない!どうなっちゃうの~~!?」と今時少女漫画でも激寒な環境を疑似体験できたことを報告する。(結局欲張りBBAだったので時間差で両方にキャッキャしてた)
ムビステ上で、本来なら球を投げる振付ををするところを5人でボウリングの構えしてストライクキメできゃいきゃいしてたのが可愛かった。そら5人で同時に投げたらピン吹っ飛んでいくだろ~~~~かわいいな~~~も~~~~。
14.Doors~勇気の軌跡~
嵐は年々歌が上手くなっていると言われていてすごく嬉しいのだが、そう感じてくれている人にも、まだ嵐の歌の魅力に気づいていない人にも見ていただきたいのがこの楽曲だ。
ソロ・ユニゾンが固定でなく、様々な組み合わせやパート分けで構築されている。1人1人の歌声も、コンビも、トリオも、そして5人の声を存分に堪能できる構成の楽曲だ。それをステージ上で綺麗に歌い上げていて、そしてするすると舞い踊っていて見惚れた。
私が特に好きなのが1番サビ終わりの翔さん、そして大サビの翔さん。ドラマと同様にメッセージ性の強い楽曲、こういう楽曲を櫻井翔くんに歌わせると説得力が半端ねえなと思う。早く株式会社櫻井翔に転職してはいかイエスしか言わないお仕事をしたい。
この後みんなだいすきMCを挟むのだが、申し訳ないがあまりに断片的というか自分に都合のいいところしか覚えていない(大野智くんがここでこう喋ったとか偏りすぎな記憶しかない)ので、このブログでは割愛させていただく。Twitterとかにそのへんは記憶完璧な方がいると思うのでそちらをご参考ください。
総評すると大野智くんがかわいかった。いつもか。
15.Sugar
優勝!!!!!
「Sugar」に関してはアルバムを聴いたよいこのみんな「は?なんでこれシングルじゃないん?」と「Sugar」が世間様に見つかりにくい位置にいることに憤りを感じていたと思うし、私も『何故これをシングルにしなかった大賞2017』に挙げているほど大好きなのだが、これはもうオタク全員大好物だと思う。そのくらい言い切ってしまっていいほど、抜群にカッコよかった。
「Sugar」の前にアクセントダンスが挟まり、今までの楽曲アレンジがメドレー方式になっていて、それを踊る嵐さんにボルテージが徐々に高まっていくわけだが、イントロでもうダメだった。
カッコいい。嵐あまりにもカッコいい。
大人の色気が助走をつけて殴りに来る。4万人の美少女戦士を絶対に殴り倒すという決意しか見えない殺傷能力の高いダンスだ。2番のカメラのつけ方や演出のかけ方とか、これリアルタイムであってるんですよね??と聞きたくなるくらい計算しつくされていて、オタクが作った編集動画を見せられているのかと思った。最高か?もうその映像でいいからシングルカットしない?しよう??
まあ5人5様素晴らしくえっちだったのだが、特に気だるげな二宮さんの上から目線と挑発的な翔さんの下からの目線が衝撃強すぎてよいこもいるのにダメですよ!!と言いたくなったので、よいこの二宮担と櫻井担はおかあさんに許可をもらってから見た方がいいと思います。
16.NOW or NEVER
かっこいいの後にかわいいで死体蹴りしてくるのやめようぜ~~~頼むよ~~~~。
MVのあのサスペンダー衣装と振付にやられたおともだちは数多くいると思う。しかし振付があまりに細かすぎたので、これをセトリに組み込むのは難しいだろうと思ったいたのだが、ここで来たのは予想外であり嬉しかった。しかもサビは踊ってくれる!かわいい!かわいいが渋滞している!ありがとう世界。
この曲、推しふたりが一緒のペアで動いていたのですが、ずっとゼロ距離でくっつきあって動いてて、顔の前に手をピロピロやりあって邪魔をするという今日び小学生でもやらないイタズラをやりあっていたので一生やってろと思いました。推しが可愛くて今日もメシがうまい。
17.Pray
18.光
この2曲はちょっとセットで語らせてください。
「Pray」が始まる前に、ナレーションのインターバルが挟まるのだが、ここのナレーションは他と毛色が少し違って、「一緒にいたいと願っていたのにいれなかった」ことへの後悔の念が綴られている。先に言ってしまうと、今までインターバルで流れたナレーションの言葉は全て「Song for you」に帰結し、あの歌の歌詞によってツアーの構成が決まっているのだが、「Pray」の前は唯一、バッドエンドというか、「一緒にいられなかった未来」が描かれていた。
嵐も18年。夢はいつか覚めるもので、アイドルも永遠ではない。「離れ離れになる未来」がないとも限らないし、むしろいつかはそうなる。夢を見させてもらっている私たちは今はそんな未来、考えたくもないのだが、いつかくるその先を彼らは見据えているのだろうかと思うような、ナレーションからの「Pray」「光」パフォーマンスであった。
「Pray」が始まると真っ暗になった会場にぽつぽつとオレンジ色にペンライトが灯され、わずかだけども確かにある希望・未来として表現されている。あたたかな色合いの街並みを背景に歌う嵐さんの姿は幻想的だった。
そしてさらに「光」。この曲の途中でペンライトは一気に輝きを増し、曲のタイトル通り「光」に溢れる。モニターに映る背景も教会になっており、賛美歌のようにも聞こえる歌。ただ一瞬の逃げとしての「楽しみ」じゃなく、苦しみも悲しみも全て理解して受け止めたうえで「楽しもうよ」と言ってくれているような気がした。
ここの2曲に関してはペンライトの演出が随一だったので、全景を映してそれを堪能したいと強く思うし、嵐のコンサートの演出力をここで見てほしい。
何度でもいうけどほんとカメラワーク頼むお願いしますもうなんでもします。
19.君のために僕がいる
21.ハダシの未来
22.Believe
23.Monster
24.A・RA・SHI
この6曲は「Song for you」に繋げるための「嵐が今まで辿ってきた軌跡」としてのシングル選抜群だと解釈したので、まとめて。決して書くのが疲れてきたわけじゃないぞ。断じて。
毎回嵐の定番曲をセトリに組み込んでくれるわけだが、今回はテーマが「嵐が今まで辿ってきた軌跡」のためか、ちょうど「Song for you」の歌詞のブロックごとに分かれていたように感じる。デビュー当時(君僕、ピカダブ、ハダシ)、10周年(Believe、Monster)そして全15周年、全てに共通する「A・RA・SHI」。「元気いっぱいで若々しさ溢れる嵐」「子どもと大人の狭間で揺れる嵐」「パフォーマンスが成熟してきて5人でステージに立つことに誇りと責任を感じる嵐」「今ここにいることに感謝を返す嵐」、彼らが歩んできた道のりがそれぞれの楽曲の端々から感じられた。
特に「Believe」の後半、「Monster」はがっつりダンスがあり、会場が沸いた。今ではテレビで披露するのも貴重な7~8年前の楽曲を、今この年で踊ってくれるのだからそりゃあ興奮もする。あの時とは変わっている。曲発表時からは何年も年を重ねた彼らだからこそ、今できるパフォーマンスをしてくれた。『歌って踊る』ことに重きを置いていると、そう公言するにふさわしい流れだったように思う。
またも懲りずに自担の話をさせていただくと、席がアリーナ後方に位置していたため、「Monster」時にムビステ上で自分のパートを待つ大野智くんを後ろからのアングルで拝むことが出来た。
「Monster」の大野智と言えば最初のサビでラスボスかのごとく後ろから登場する様が非常に凛々しいのだが、その待機中はメンバーによって隠されており、お姿を拝むことはなかなか出来ない。貴重なアングルを拝ませてもらえたと思う。
下を向いて左足でリズムをとっていました。みなさん。大野智くんは待機中にリズムをとっているんです。ときめきポイントがまた一つ増えました。これだからオタクやめられない。
これらの楽曲の後には最後のナレーションのインターバルが挟まる。勘のいい人なら既にナレーションが次の曲に続いていることに気づいているだろう。
さて、ここからが嵐の今回のコンサートのズルいところになる。
25.Song for you
みんな聞いてくれ。
ディズニーが始まったと思ったらミュージカルが繰り広げられて神話の世界になっていた。
何一つウソはついていないのだが、何のこっちゃ伝わらないと思うので稚拙な言葉にはなるが書き記していく。
そもそもこの「Song for you」、聞いた瞬間オタクは全員こう思ったと思う。
「いやこれ20周年の曲じゃないんかーーーい!!!!!」
デビュー当時、10周年、15周年、そして現在の嵐の軌跡を約11分という長尺で「組曲」という形で一つの楽曲とした「Song for you」、歌詞も歌割も曲の構成も何もかもお腹いっぱい過ぎて、何故これをこのタイミングでという疑問しかなかった。
そう、この「Song for you」だけだったら、これは2年早い曲になっていただろう。だがしかし、「untitled」のリード曲は「未完」であり、「Song for you」と「未完」は二つで一つの曲なのだ。だからセトリ内でも連続していたのだと思う。ここで軌跡と感謝を歌い上げ、自分たちがどこに立っているのかを確認した。そうして5人向いた方向へと進みだすのを歌い上げたのが「未完」だ。「未完」についてはまた次に話すとして、とにかく「Song for you」については、ただ単にファンへの感謝だけを述べた曲ではないと言いたい。もちろん感謝もあるが、それ以上に「嵐という存在の成り立ちと存在の確認」であるとお伝えしたい。
大野智くんのソロから始まるこの楽曲、彼は紛れもなく嵐のリードボーカルであり、嵐のリーダーなのだと認識させられる。ほとんどアカペラのような状態で、彼は声だけで会場を黙らせたし、曲の始まりを告げた。何か大きい存在がそこにいたように感じた。
そして各パート。にのあいと翔潤にユニゾンが分かれているわけだが、……これも狙っていてやっていたとしたら恐ろしい限りなのだが、今回ユニットでコンビを組んだ2組がユニゾンに分かれて歌っているのだ。しかも、そのパートにゆかりのある写真や背景を出して、昔の彼らの写真と今まさに歌い上げている彼らの映像を重ね合わせながら。このコンサートの構成自体が「Song for you」へと帰結するものだったのかと解釈し、咽び泣いた。いやあの場ではそこまで解釈していなかったのだが、咽び泣いた。だって、ずるい。当時と現在をだぶらせるのはずるい。分かっていたけどずるい。
そして5人パート揃うところでは、5人一列で並んで歌い上げている別撮りの映像とステージ上で歌い上げている映像をダブらせてくる。ほんときつい。誰も欠けていないのだと、欠けていかないのだと、そういう意思を感じた。きつい。
一番涙腺を刺激したのがデビュー当時のハワイの写真とまったく同じ並びを再現した15周年のハワイの写真を重ね合わせるという演出だったのだが、「もうこれ絶対重ね合わせるやつやんけ~~~!!はい重なった~~~!!」ってギャグみたいな反応していたのにボロ泣きしていた。多分そういう風に反応でもしておかないと、その場で泣き崩れていたと思う。もうBBAの涙腺ガバらせるのはやめてくれ。
ディズニーみたいなイントロで始まって、歌詞に合わせてユニゾンや演出でミュージカルのようなステージが造られていたのだが、私の涙腺がガバガバになっている間に後ろの映像がいつの間にか嵐in宇宙みたいになっていたので、「神話だ……」と思ってしまい、それ以降が神話の世界を見たとしか記憶されていない。嵐は神話だったんだ…。そっか……。そんな気はしていた……。
ここまで既に何度もモニター込みで全景を映したカメラを収録してくれと懇願しているが、もうこの「Song for you」に関しては全景が収録されないとあっては暴れまわるまであるので、いくらかかってもいいから出してほしい。頼むから払わせて。神にお賽銭を投げたいんだ。
26.「未完」
何がミュージカルだよ!!!!!
嵐のコンサートやんけ!!!!!!!
「Song for you」で「いいコンサートだった…」と余韻に浸っていると、とんでもないことになる。ましてや神話の世界だ…とか夢見心地になってはいけない。三十路の男性アイドルグループに正面からぶん殴られるハメになる。
あの高揚。
あの迫力をなんと言ったらいいのだろうか。
単純に「カッコいい」「美しい」「気分があがる」「感動する」こういう表現ができる曲は嵐の楽曲ではいくつもある。「しんどい」曲もいくつか該当するだろう。
しかし、「未完」はそのどれでもあって、どれでもなかった。圧倒された、という表現が一番近いだろうか。豪風が正面から吹いてきて、まともに立っていられないあの感じ。まさに嵐を感じた。そのくらいどうしようもなく強くて、惹きつけられた。
先ほどまで映像や衣装、ペンライトで世界観を綿密に作り出されていたためにあたかもミュージカルを見ているような気分になっていたのだが、「未完」は真逆だ。バキバキに鳴るサウンドと、ハッキリと明滅するライト、そしてシンプルな衣装。嵐はタイマンをはりにきていた。数秒前までキラキラ衣装に包まれていた王子様が拳で勝負してくるとか聞いていない。力強い歌声と表情、武闘のようなダンスに私は負けた。
「一緒に行こうよ」でも「ついておいで」でもなく、「ついてこれるか?」「この波に乗れる?」って聞いてくるんですよ。俺たちまだまだやれるけど、どうする?と。いやそんなん……ついていくに決まってますやん……。ついていかせてください……。
「未完」どこをどう切り取っても文句なしにカッコいいのだが、ノックアウトを食らったのは櫻井翔くんのラップ。
「ただそう前だけしか見ない 目の前には誰もいない」と低く歌っているときに、手で前を払う仕草をしてきて、吹っ飛びました(私が)。誰もいないというか~~薙ぎ払ってるじゃないですか~~~も~~~~SUKI……。
「Song for you」で締めずに、次に「未完」を歌い上げてコンサートを締めるところが最高にズルいと思ったので、松本大先生には感謝してもしきれませんし、早くお金を払いたい気持ちでいっぱいです。明日にでも円盤発売しよう。
27.ワイルドアットハート
28.サクラ咲ケ
29.彼方へ
30.カンパイ・ソング
アンコール前の衝撃が強すぎてアンコールの記憶吹き飛びかけているのだが、アンコール・Wアンコも嵐さんいっぱい走り回ってふざけまくってて可愛かった。可愛かった。大事なことだから二回言いました。もうね~~~そういうところが好きなんだよな~~~。
「彼方へ」、最初にアルバムで聞いた時にアンコール前か後に持ってくるだろうと予想していたけれど、納得の位置でした。この「彼方へ」もメンバーそれぞれの声がハッキリと分かって好きです。
Twitterで最近よく「銀テ発射されるときにメンバーがファンサしたりわちゃわちゃしたりするからみんな注目しよう!」と聞くので目を皿にして見ていたら、顔見合わせてにやにやしていたり、某S極さんとN極さんが自担を挟んでふざけあいっこしていたので今すぐ自分の脳をHDDに焼きつけたいと切実に思いました。
あと「カンパイ・ソング」。これはこのツアーだけのアンコール曲にするにはもったいないほどに、アンコールにピッタリな曲だと思う。
ペンライトをグラスに見立ててメンバーと一緒に「かんぱーい!」ってするのも、「発酵!発酵!」とわけわからんC&Rするのも、セリフパート聞くのも、もう何もかも楽しい。楽しさしかない!イエーイ!ウルトラハッピー!!明日からも頑張りましょーー!!ヒューーー!!!という気分にさせてくれる。いや~~単純バカなオタクやっててよかった。人生クッソ楽しい。嵐って最高だな!!!
ということで3時間弱、あっという間に終わりました。
始まる前あんなに腹痛と吐き気で死にそうになっていたのに、3時間経ってみれば綺麗さっぱり治って幻を見たような感覚になっていたので、このあと帰るまでに20回以上は「夢……?」と呟いてしまい、精神状態を心配された。
腕と足に確かな疲労感はあったので夢ではなかったのだろうが、嵐さんの存在確認できたことを信じられないので一刻も早く円盤を発売してほしい。もしくは私の脳をHDDに焼く最新技術をください。
「untitled」コンで早く人を殴り殺したい。
ここからは少し余談。
大野智くんとっても素敵だったので同担の人だけでも聞いてください。
コンサート序盤でムビステで後方まで来てくれる場面がありました。
その時に、大野智くんがこちら側を向いてくれたように感じたので、顔うちわをキャッキャッと振っていたら、大野智くん、指を指してくれたんですね。
「目が合った!」と錯覚するのはオタクの特権ですが、まあいざ自担となると動揺してしまい、おろおろしてしまったわけですが、その時にもう一度「君だよ!」と言わんばかりに両手で指してくれました。
以前智くんが「時々『自分かな?』ってなる子がいるから分かるまで指す」「自分だと分かった子が喜ぶの見るのがたのしい」と言っていたのですが、それを思い出しました。
嬉しかったと同時に、こんな人を好きになれて良かったな、と。
1回のコンサートだけでもたくさんファンサをしてくれて、回数は何十回何百回じゃきかないでしょうから、もちろん大野智くんの記憶中に一ファンが残るとは考えにくいです。
それでも、ファンの中には思い出として刻まれます。一瞬の出来事が一生のものとして。そういう思い出や時間を大事に思ってくれるんだろうな、とますます彼のことが好きになりました。
一緒にいる時間を大切な思い出にしてくれる大野智くんのことが、そして彼がいるグループのことが大好きです。
智くんありがとう。
生涯あなたの背中を見ていたいです。
ジャニオタに勧めたいMマスプレイリスト
約1年半ほど前からMマスことアイドルマスターsideM(アイドルマスターというアイドル育成ゲームの男性アイドル版)をぬるぬると楽しんでいたのだが、先日MマスのCDをまとめて借りてきて憑りつかれたように聴いている。借りてきた枚数は10枚。溜めすぎだよ!今更かよ!いやでもめっちゃ良曲だな!
以前借りてきてはいたけどちゃんと聴いてなかった曲も連鎖的に聴くようになり、例のごとくお気に入りの曲をリピートしまくっている。そして知能指数が5に低下した私は思い立った。
「布教したい」
ゲームのサービス開始から2年が経ち、知名度も上がってきたMマスだが、曲の素晴らしさはまだ十分に布教されていない気がする(私調べ)。聴いているとこれめっちゃジャニオタが好きな曲やんけ!!みたいな曲がたくさんある(私調べ)。アイドル好きをアイドルジャンルに叩き落す1番手っ取り早い方法を知ってるか。曲で殴ることだ!!(私調べ)
というわけで独断と偏見による「ジャニオタに勧めるMマスプレイリスト」なるものを紹介させてほしい。ジャニーズに関しては追いかけているのは嵐さんだけなので、他のグループに関しては「っぽい」という表現になるがご容赦いただきたい。また好みの問題もあるので、これ以外にもMマスは良曲揃いだということも申し上げておく。Mマスはいいぞ。とりあえず曲だけでも聴いてくれ。
1.DRIVE A LIVE
OP曲。圧倒的OP。
315(サイコー)プロダクションに所属するアイドルはみんな歌っているので課題曲なのだが、まさにサイコーである。Mマスに登場するアイドル自体が「何かしら理由があってアイドルに転身した」というワケありアイドルの集いなので、再出発を歌うこの曲は間違いなく315プロダクションで歌い継がれるべく曲なのである。
全ユニットのバージョンがあり、歌詞はすべて同じなので、気になるユニットのバージョンを聴いてください。歌い方が全然違うから聴き比べると楽しいぞ!!
2.JOKER オールマイティ/High×Joker
高校生軽音ユニット「High×Joker」のアガるナンバー。明るくハイテンションな感じがJUMPっぽいなーと思っている。
キラキラアイドルソングなのだが、歌詞に出てくる「春夏秋冬四季折」というのが、メンバーの名前をもじっているってあたりが推しポイント。ユニットを彷彿とさせる歌詞はオタクに刺さる。やめてくれ。好きです。
3.スマイル・エンゲージ/Beit
みんなの王子様「Beit(バイト)」のスーパーアイドルナンバー。NEWSあたりが超眩しい白タキシード衣装で踊ってそう。眩しくて見えないのが手越。
Beitはビジュアルも歌声も王子様のようなきらめきを放っているのだが、そのきらめきに拍車をかけるのがスマエン。「ティアラ生える」などのパワーワードを数多く生んだ。お前がお姫様になるんだよ!!!!
4.情熱・・・FIGHTER/THE虎牙道
てっぺんを獲りに行く(物理)「THE虎牙道(こかどう)」の激アツナンバー。戦闘力が高い曲なのでKAT-TUNが似合うと思っているが、アルバムに1曲欲しいよなこういう曲という位置づけの曲。
テンポがいいかつカッコいい曲ってみんな好きだよな!私も好き!トップアイドルを目指す者、野心は持たねばならない。野心的になる推しが好きならぜひ聴いてくれ。
5.サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday/S.E.M
これはキンキ。以上。
6.Study Equal Magic!/S.E.M
前曲で説明を省略したが、元教師芸人ユニット「S.E.M」の頭おかしい頭がよくなるナンバー。もう一度言う。同じユニットがキンキ曲とトンチキ曲を歌っている。なんだこのユニット。この流れで聞くと温度差で確実に風邪を引く。
強いて言うならエイトやWESTっぽいと思うが、C&Rとダンスがめちゃくちゃ楽しい曲なのでこれをコンサートでやりたくないジャニオタはいないと断言して良い。パフォーマンスを初見で見た時の衝撃はダントツなので、これはぜひパフォーマンスも見てほしい。みんなでニョキニョキしよう。
7.GOLD~No.79~/山下次郎(S.E.M)
風邪を引かせに来てます。すみません。
S.E.Mのガチ恋枠・山下次郎さんは三十路です。守銭奴アイドルで、普段は「おじさん若者についていけないよぉ><(※イメージです)」と言ってるような人なんだけどなんだこの曲。おじさん本気出しすぎだろ。山下次郎は多分前世ジャニーズ事務所だったと思う。松本潤くんと親和性が高い曲です。絶対脱いでる。
8.MOON NIGHTのせいにして/DRAMATIC STARS
正直この曲を布教したいがために記事を書いた。
315プロダクションの売り出しユニット「DRAMATIC STARS」。所謂主人公枠なんですが、その彼らが2年の月日を経て纏ったアイドルオーラを全開にしてきた最高オブ最高のナンバー。逆に聞きたい。この曲を担当グループに歌ってほしいと思わないジャニオタいるのか???
喉を開いて荒めに出ている声、軽快に掻き鳴らされるギターサウンド、そして歌詞…。「奪うけどいいかな?」ってなんだよ~~~~~~?????奪って~~~~~!!!!!(うちわを高速で振る)
セリフも歌詞も歌声も、とにかくジャニーズと親和性が高いと思った曲。いくら金を積めば推しに奪ってもらえるのか教えてください。
9.Pleasure Forever…/W
双子ちゃんユニット「W」のポップナンバー。双子というワードでもう察せられたかもしれない。ええ、シンメ曲です。
どこのグループとか関係なく、ジャニオタはシンメに弱い。ニコイチに弱い。そういう生き物だ。この曲にはそういった要素がたっぷり詰まっており、お好きなコンビで妄想して泣くことが可能である。私は100000000回泣いた。
10.With…STORY/FーLAGS
元女装アイドル・元六代目・元小説家から構成されるファンタジーユニット「F-LAGS」の爽やかなナンバー。
「DRIVE A LIVE」は再出発の曲だと前述したが、「Wifh…STORY」はさらにその色が強くなっている。“STORY”とタイトルに入っているように、ストーリー性・メッセージ性がある曲で、刺さる人が多いのではと思う。オタクはすぐに壮大な物語を描きたがるのでBGMによろしくお願いします。
11.Beyond The Dream
OP。そして、ED。
再出発したアイドル達が、ここまで一緒に来てくれてありがとう!これからも輝いていくからよろしくな、プロデューサー!と笑顔いっぱいで歌う曲。こんなの泣かずにいられるか!!プロデューサー頑張っちゃうわよ!!!!(課金)
315プロダクションって安直で分かりやすい事務所名だよなあと思っていたのが、ああこの事務所名で良かったなあ、このプロダクションにいて良かったなあこの子達、と実感出来る曲です。「DRIVE A LIVE」の後にぜひ聴いてください。
以上、11曲とミニアルバム程度の簡易的なプレイリストを作成してみた。
知能指数が5になっているので曲の素晴らしさの1/10もお伝えできていないのが心苦しいが、曲名だけでも覚えていただければ嬉しい。少しでも気になる曲があったら聴いてください。Mマスはいいぞ。
JAMがOPのコンサートでピギャリたい
嵐の「JAM」という曲をみなさんご存知だろうか。
嵐さん、4枚目のオリジナルアルバム「いざッ、Now」に収録されている一曲である。
嵐さんといえば、先月50枚目となるシングルをリリースし、今月10月末には16枚目となるオリジナルアルバムをリリースする予定だ。
現時点でシングルアルバムトータルで300曲を優に超える曲を嵐さんは歌ってきている。もうすぐ400曲ですか?1曲4分と計算しても、1600分。おはようからおやすみまで嵐漬けにしてもお釣りが返ってくる。今夜は寝かさないぜどころの話ではない。
そんな曲数があるのだから、当然「この曲はめっちゃ聴く」「これはあんまり聴き込んでない」という曲が出てくる。特に私は一度「これめっちゃ性癖に刺さりますわ~~~~~」となると壊れた蓄音機のように同じ曲ばかりリピートするタイプなので、アホみたいに再生回数を稼いでる曲がある。その中でもトップを誇るのが「JAM」なのである。
前述したとおり、「JAM」は「いざッ、Now」に収録されている曲なので、もうかれこれ12年前の曲だ。嵐さんもまだピッチピチの20代。そんな昔の曲をなんで引っ張り出すの?当然の疑問だと思う。だがその疑問に、私は力いっぱいお答えしたい。
JAMは!!!!!!!!!!いいぞ!!!!!!!!!
私は!!!!!!!JAMのイントロで!!!!!!!ピギャー!!!!!!!と!!!わめきたい!!!!!!!
「JAM」は素晴らしい。歌詞が素晴らしく、歌割が素晴らしく、そんでもって素晴らしくコンサートOPにピッタリな曲なのである。
私は「JAM」がOPのコンサートに行きたい。「JAM」のイントロがかかった瞬間に喉が枯れるほど叫んで涙を流しながらうちわを死ぬほど振りたい。「2004 嵐!いざッNow Tour!!」の円盤に収録されているから見ろ?既にOPに選出されている???んなこたあ分かってるんだよ!!!!!!!!!言われなくても再生しまくってるし、OPに選ばれるどころかもう一度歌うことすら絶望的なのは分かってるんだ!!!!!!!!分かっているから、だからせめて妄想の中でのコンサートでのOP曲にするのくらい許してくれ。嵐ツアーin私公演、今日も絶賛開催中だ!!!!!!調子はどうだ、私~~~~~~!!!!!!!!
そんなわけで、私公演を一人で開催するのもそろそろ寂しくなってきたので、ここらでひとつ「JAM」の素晴らしさを布教して、一人でも多く私公演にお越しいただければと思い、勢いのままこの記事を書いている。
布教記事を読んでいただくにあたって、ご了承いただきたいことがある。この記事内で嫌というほど「音声」や「サウンド」、「歌詞」などに言及しまくるが、音楽的な知識はまるでないし、歌詞の解釈もふわっとしている。つまり、完全自己満足で構成されているだけの性癖暴露文章にしか過ぎない。よって、「JAM」の歌詞解釈などの参考にはまったくならない。こういう見方もあるんだな~~~~とゆるく見ていただければと思う。
それから、歌割の関係により、さくらいしょうくんの歌声については言及したくともあまり出来なかったことを先に謝っておきます。すみません。
「JAM」を再生してまず、心地よいイントロが鼓膜に響く。はいもう100点。最高。
ゆるく耳に入ってくるこの感じがもうたまらないのだ。「今から曲が始まりますぞ~~~~」と宣言しているような入り方。コンサートでいうと、ツアータイトルがドーンと表示されてピャアアアアとなっているところに、奈落からゆっくりと嵐さんが上がってくる場面がここである。見えました?カッコよくキメてる三十路が見えましたか???ここ絶対クールな立ち方してるし、にのみや潤くんは不敵な笑みなんかたたえちゃってる。はわわ~~~~~死んじゃうよ~~~~~まだイントロも終わっていない~~~~!!!
でもって、テレレレレッテッテテレレ(擬音で伝わりにくいと思うが察してほしい)と変調し、「JAM」は甘いメロディーの曲から一変して、軽いサウンドのダンスチューンに変貌する。変調した瞬間にクールに立っていた嵐さんが踊り出すのが目に浮かぶようだ。きびきびとした動きで相葉さんのジャケットが翻ったのが見えましたね。ここからサビまではとにかくカッコよくダンスして、表情はちょっと見えにくい。まだステージの高いところにいる。そういう状態なんだ。嵐さんって今日も実在してたんだ…!と感慨深くなる恒例の時間がここ。
Aメロに入ります。
無秩序と秩序すり抜けるその 危うさと強かさ
あの角を曲がればキスも出来る イエスorノー?それ以外?
イエスしかねえだろ…………。
嵐さんの歌声ってまとまりつつも5人の声が重なる、広がりのある歌声ですよね。Aメロのこの部分では低めにまとまった歌声が聴こえてくるわけですよ。「あの角を曲がればキスも出来る」なんて、智くんの高いハモが綺麗に弧を描いちゃってる。惚れるだろ。イエス以外の選択肢がないんですが。入りの歌詞が、この曲のすべてを表していて大好きです。曖昧。全部曖昧。誑かされて踊らされる、この曲の主人公の立場がここのフレーズにもう出ちゃってる。なんだ、私たちのことか。
そして、ここから1番のソロパート。
にのみーの感情と意思がこもった歌声、ほんと大好きなんですけど。「追い詰めたはずが」の「つ」のところの吐息、エロすぎにも程がありません?まだ3文字目ですよ。はえーよ。まだ失神したくないよ!!追い詰められてるのは私たちであることは言うまでもないですね。
にのみーからの相葉さんのつながり。にのあいの歌声って改めて親和性高いと感じる。「抱きしめたい」と「『今』は友達でいてと言うために」がちょうど同じ「い」で繋がるんですが、ここがマジで流れるようで溶け合ってる感じが最高なんですよ。相葉さんの高音、「で」が綺麗に響くこと…。「こんなところまで」がちょっとテンポよく弾んでるも好き。ステップ踏みながら歌ってるのがモニターに映ってる。
次の潤くんパート、これは2番でも同じこと言いますが、潤くんって「る」で終わるパート歌うとマジで最高に色気出してきません?「迷ってやる」の最後です。波のようにゆるやかな甘い声の潤くんのこの「る」が、若干巻き舌になりながらくるくると回って消えゆくところ。好きすぎる。
サビ前で智くんからの全員パートに移り変わる曲構成が好きです。うわここモロじゃん。神?もしかして神?芯がありつつ透き通っている智くんの声からこう、上に下に広がっていく感じが好きなんですよね。軽く歌い上げる智くんのパートからの「『今』を振り切れない」の全員パートで声量一気にきて、それが余計に歌詞の切羽詰まりようを訴えかけにきてる…。
サビはこれ以降全部同じなのでここで全部語らせてください。
I feel jammin'out! Do you wanna jam? I feel jammin'out!
I feel jammin'out! Do you wanna jam? I feel jammin'out! Do you wanna jam for me?
なにこの歌詞???天才?????
英単語には熟語になると意味が多様になるものがありますが、ここの歌詞は「jam」という単語の意味をフル活用してます。言葉遊びとかなんだそれ大好きですありがとう。
まあいろいろ訳し方はあるけど、「追い詰められてるみたいだ!君は楽しんでるんだろ?ぼくを困らせたいんだろ?」という意訳が出来ますかね。「追い詰められ」て、「楽しん」で、「困らせる」。「jam」って単語だけで一つの物語出来ちゃってんじゃん!!!つまりは「JAM」は「jam」の意味解説の曲でありつつ、一つの物語であると。名曲かよ!!!!!!ほんと天才だと思います。
サビは腰をふりふり、足を蹴り上げながらぜひとも歌い上げてほしい。「 Do you wanna jam? 」で指さしして、「for me?」で手を開きながらおろしていく…この間流し目……死にたい……この色気に卒倒してそのまま死にたい……。
サビで死んだと思ったらすぐに2番が殺しに来ます。
「for me?」に重なるように潤くんのソロパートからスタート。さっきも言ったけどもう一回言わせてほしい。まつもとじゅんくんは「る」のエキスパートなの???「る」の達人に「ルール」とか歌わせたらどうなるかもう目に見えてる。エロすぎ。ダメです。色気爆発しすぎ!!!!!も~~~~熟練の技がさ~~~~ア???まつもとじゅんくん、このときハタチ…???うそでしょ???最年少おかしいよ……やめてやめてフェイクでさらに殺しに来ないでもう死んでます!それ死体なんで!!!!
年少組が殺しに来る第二弾。大体さ、にのみに「恋人のフリをしてる」とか歌われた時点で痙攣必死なのになに最後。「この甘さが苦い」。お前の声が!!!!!!!!甘いんじゃ~~~~~~~!!!!!!!直前の高音でにのみの高音のかすれって色っぽいよな~とかぼんやり聴いてたら甘さが苦いの甘さにやられる。ここ絶対!!!!にのみコンサートでウインクかましてくるから!!!!!気をつけろみんな!!!!!私の屍を盾にしてくれて構わないぞ!!!!!
末ズの色気凄まじいわ…と思っていたらここから天然が殴りに来る。「明日も明後日も」とスキップするようなノリで智くんの歌声が来たと思ったら「『今』はダメだと」と、たっかいパートを歌い上げてくる。聞きました???今の、「い」のとこ、最高に最高に最高じゃありません???苦しげに吐き出されるこの「い」が、このパートの苦しさをこれでもかというほどに表現しているんです。眉間にしわをよせて目を細めながら歌っている自担が私には見える。その顔が最高に好きだぜベイベ……。
その智くんにかぶさるように相葉さんの「忌々しい『今』に」がくるわけです。「忌々しい」と「今」、それから後に続く「未だに縛られて」までの言葉遊びの良さはとりあえず置いといて。ええ、置かせてください。あいばまさきくんにですよ???忌々しい、って言われるんですよ???忌々しいですよ???現世どころか恐らく来世でも言われるか怪しいこのセリフを!!!!なんと「JAM」では合法的に聞くことが出来るのです!!!!!みなさん、あいばまさきくんに合法的に忌々しいと言われたくなったら「JAM」を聴きましょう。
あいばまさきくんに合法的に忌々しいと言われて泣いて喜んでいたら2番サビ前のフレーズが来ます。「百年後も」「千年後も」とパートを分けて畳みかけるように歌い、「君はダメという」と吐き出す。吐く、って言葉がまさに似合う歌詞と歌い方。躍らせれて躍らせれて、こんなに好きなのにやっぱりダメなのかよ!どうせこれからもダメなんだろ!!!くそ!!!!っていう憤りが伝わってくる歌い方です。私たちかな???それでも好きなんですけどね!!!!!!
2番サビが終わるとピアノが強く入ってきて間奏に入ります。CDだとまあちょっと休息時間になるわけですけど、多分コンサートだとそんなの許されない。ここめっちゃ踊るはずだ。だってOPだもん!!!!!髪型もコンディションも最高にキマってる嵐さんが今から盛り上げてやるぜ!って踊ってくれるに決まっている!!!!ヤッターーーー!!!!!!フォーメーション変えながらステージ上を移動してくるし、もしかしたらムビステで移動し始めるかもしれないから大忙し。自担って生きてる!!!!嵐さんって生きてる!!!!!ありがとう世界。
で、間奏が終わったら横並びになって歌い始めるんですよね。ここにきてのCメロはダメージでかい。歌詞がまた言葉遊び満載だしそれを低く歌い上げるとか死体蹴りにも程がある。文句言いたいけど返事がないよ!!!!ただの屍だから!!!!
大サビに入る前にここでもう一度Aメロに入るから、多分照明演出が少し落ち着く。ああ、大サビに入るんだ…。私、成仏するんだな……。そういう覚悟をさせてくれる場面。近年の嵐さんだと、ここは踊る曲でもちょっと流す感じになるのかな。汗をかいて乱れたお顔がモニターに映るやつですよねわかります。さくらいしょうくんとかきっと伏目で色気全開で下手したら髪かきあげちゃってるかもしれない。ソロパートがないぶん、踊りとか仕草に全力投球してくれそうで……アッ…SUKI……。最初のAメロでは「それ以外?」って歌っていたのもここではなくなるから、余計に曖昧さが際立つ。
サビ前のテレレレレッテッテテレレ(察してください)のとこで何を言ったのかな!!!言われたのかな!!!!サウンドに音ハメして照明がチカチカして、きっとサビ入りにピカーッ!ってなるかドガーン!する。ピギャアアアアスイッチオンの瞬間である。
そうしてガシガシサビを踊ったらまた横並びになるかなんかして嵐さんが一旦集まって、OPは収束していく。終わりはピシッと!!!!キマっている!!!!!またここでピギャアアアってなって、2曲目に繋がっていくわけだ。夢の時間の始まり。それを、「JAM」は最大限に盛り上げてくれる。そう妄信してます。
普段曲を聴きながら妄想している映像をそのまま文字起こししただけなので伝わりにくいところ多々あったと思うが、この記事を読んで、出来れば一回は「JAM」をゆっくりと聴いていただきたい。そして私と一緒に「JAM」でピギャッてくれれば最高である。
「JAM」はいいぞ。
沼に落ち続けていたら海に辿り着いた話
本日、沼入りならぬ海入りを確認したのでここに報告したいと思う。
去年の年明けに嵐さんに転げてからというものの、バラエティーや雑誌、CDやDVDで順調にこじらせていった。三次元のさの字もなかった自分の部屋やカメラフォルダがアイドルスマイルで埋まっていく状態は今現在も悪化の一途を辿っているが、私がこじらせる原因の最たるものだと考えるのが鑑賞会だ。
ちょうど去年の今頃、ハマりたてで見るもの全てが新鮮だった私に嵐ファンの友人は声をかけてくれた。
「鑑賞会しない?」
まああれだ、ナンパみたいなもんである。その時点でコンサートDVDをまた見ておらず、嵐さんの本領発揮であるステージをまだ見ていない私はかっこうのカモだ。今見せればさらに沼へと突き落とせる。友人の目論見通り、現在このざまである。チクショウ、ありがとう。
誘いを受けてから記念すべき第一回目の鑑賞会をしたのが2月初めだったか。両手両足の指を使ってようやっと数えられるくらいの回数を重ねてきたが、今でもあの時の感覚は思い出せる。興奮、興奮だ。
「かわいい!!」
気づけば私は叫んでいた。
その時見たのはアラフェス2012とpopcornだったから、一番下でも29歳、立派なアラサーアイドルである。しかしこのアラサーアイドル、なんとかわいいことか。単純な若さや勢いだけで生まれるかわいさではない、アイドルとしての輝きをまとった、必然的で偶然的なかわいさがそこにはあった。特にpopcorn、齢30をも迎える男がかぶりものなんかかぶって「ポップコーンマンだよ!」とか言っちゃってる。ちょっとよくわからない。
ジャニーズのコンサートってカッコつけまくってキャーキャー言われるもんじゃなかったの?このキラキラかわいい空間は一体なに?理解と時間の処理が追いつかなかった私は友人に頼んでもう一度家で視聴したが、やっぱり何度見ても意味不明なほどかわいかった。嵐さんてコンサートでもかわいいのかよやべえな。ここから怒涛のコンサートDVD購入と鑑賞会の嵐が始まった。自分で勝手に巻き起こしまくっていた。
そして2016年1月下旬。私は計17回の鑑賞会(嵐さんのみ、ドラマや映画も含む)をこれまでこなし、あまりに某カラオケ店にお世話になりすぎて中の人ではないかと疑われるまでに至っているが、本日も元気よくただの客だと宣言しながらDVDを持参して某カラオケ店を訪れた。通算18回目の鑑賞会である。
「もちおりさん鑑賞会しよう」
「オッケー任せろどれにする?」
18回も重ねると人は成長するものだ。最初は友人に借りて見ていたコンサートDVDも、私の手元に揃いつつあった。まだ見ていない別の友人との鑑賞会の時は私が持参するのが定番になっていた。ポチってよかった、Amazon。
「AAA2008とpopcorn見たいな」
友人が指定したのは嵐さん初めての国立コンサートとなるAAA2008と、アラサーのかわいさが渋滞を起こしているpopcornだった。
何度も何度も鑑賞会を重ねていると傾向がつかめてくる。大きく分けると、
・尊いやつ 「あーーーーー(静かに涙を流し崩れ落ちる)」
・かわいいやつ 「あーーーーー!!(頭を抱えながらブチギレる)」
・しんどいやつ 「あっ……ああ………(体を震わせて言語を失う)」
この3点だ。もちろんコンサートDVDにはアイドルが凝縮されて詰め込まれているわけだから1点だけ該当するわけではなく、細かく見ると複数該当する。だがおおまかなイメージでいくと、AAA2008は「しんどいやつ」でpopcornは「かわいいやつ」だ。そして「しんどいやつ」は鑑賞会において最高に体力を奪ってくるものだということも既に理解している。
だから「最初にAAA2008見てpopcorn見よう」と言って見始めた。「かわいいやつ」で締めれば鑑賞会サイコー!イエー!で終われる。私も成長したもんだな。そう慢心していた。
しかし肝心なことを忘れていた。
そういやpopcorn買ったはいいけど最初の鑑賞会後に見てからちゃんと見直してなくね、私。
今年の年明けにお年玉を生贄にしてコンサートDVDを召喚した。そのラインナップの中にpopcornも入っていたから途中までは見ていたのだ。うんうん、こんな感じだった。あーやっぱかわいい。ハマってから見直すと視点もちょっと変わってくるなあ。記憶に強烈に残っていたポップコーンマンまで見て私は満足していた。友人に「マジ松本潤くんかわいいから天使だから松本担になるからね」と勢い込む大野担。途中までしか見てないくせに何を言ってるんだコイツは。友人がキャーキャーと喜ぶ姿を想像して私はほくそ笑んでいた。これが海入り前の、最後の笑顔である。
事件はDISC2で起きた。
「旅は続くよ」から始まるpopcornDISC2。そこから「ナイスな心意気」「Lucky Man」とアラサーアイドルは弾けまくる。死ぬほどかわいい。そしてさっきまでニッコニコの笑顔を振りまきまくっていた潤きゅんはソロ「We wanna funk, we need a funk」で松本さんになる。ごっつい色気の中で見せるニッとした少年のような笑顔。松本担になります!!と叫ぶ私。空気がガラリと変わり、美しく儚い二宮くんがソロ「それはやっぱり君でした」を歌い上げる。3分前に松本担になっていた私はにのみやくぅん…すき…とソファに倒れ込んでいた。彼が水の演出と共に幻のように消えてしまったと同時に自担がひらひらと舞い始める。一瞬で大野担に戻る私をよそに、アクセントダンスで魅せる嵐さん。この流れからの「リフレイン」「Face down」は息が止まるほどにかっこいい。少し神経質そうな真顔の美しいこと。あ、嵐さんてかっこいいんだった。当たり前すぎる事実が頭をよぎり、かわいいとかっこいいのギャップ…アイドル…と放心しかけていたところで、軽いギターのイントロが入り、それまで鋭い目でキリキリと踊っていたアイドル達はパッと花を咲かせた。
「いくぞーー!」
その瞬間、感情がパンクした。
かかり始めた曲は「Oh Yeah!」だ。嵐さんのコンサートでは鉄板曲の一つで、メンバーに煽ってもらいながら全力で手を振る盛り上げ曲。歌っているだけで号泣するような曲ではない。けれど、溢れた涙は止まらなくて、軽快な曲が鳴り響く中私はむせび泣いていた。
かわいいとか尊いとかしんどいとか、そういう次元じゃなかった。そんな言葉では形容できないものを確かに見たのだ。泣いて泣いて泣きまくった後に見た彼らの姿に、鼓動はずっと鳴り止まなかった。キメ顔やキメポーズ、わちゃわちゃとする様だけではない、彼らの仕草、表情、なにもかもが愛おしく感じた。どこがどうって、もう説明しきれない。好きだ。彼らが好きだ。これ以上に、この感情をどう表現したらいいのだろう。
アイドルを好きになってどうするんだ、という意見を見る。その「好き」が還元されるわけでもないのに、と。その「好き」は恋の「好き」と同義なんだろう。
そりゃあ確かにどうしようもない。でもどうしたいとも思わない。私の「好き」は恋の形で還元されなくていいのだ。彼らが与えてくれる興奮と感動を享受すること、それに喜びをおぼえる。応援していたら楽しいことだけじゃない、心が荒むことも時にはある。きっといつか、来る絶望を味わう。けれど夢を見ている人間にいつかの絶望の話をしたところで、どうしろと言うのだ。
今だ。今、好きなのだ。今、夢を見ている。その姿が他人にどんなに滑稽に見えていても、私は夢を見せてくれている彼らを滑稽だとは思わないから「好き」でいる。それだけの話だ。
全ての感情が崩壊した後に来たものは、純粋な「好き」だった。世界が一層きらきらとして見えたし、心臓はどくどくと言い続けている。一番初めの鑑賞会では興奮を感じたが、鼓動が鳴り止まないのに気分は穏やかと言える。沼を落ち続けて、海へとたどり着いたのだ。とても深くて広い、海に。果ては見えない。
なにはともあれとりあえず、popcornみんな見てください。
ぼくが買った年末発売雑誌で打線組んだ
あけましてだいぶ日が経ちましたがおめでとうございます。
年末年始テレビ見すぎてまだ正月気分抜けてません。嵐さん出すぎじゃないかな!?もっとHDDくんのことも考えてあげて!(などと言いながら録画ぶち込む)
テレビもそうだけど雑誌だ、雑誌。いや出すぎだろ。
普段も5~6誌当たり前のように嵐さんいるから「も~~なんなの~~立ち読みしてる時間ないんですけど~~~」と片っ端から立ち読みするけれど、年末年始にかけて各雑誌は本気を出してくる。
「嵐スペシャルグラビア!」
「コンビショット!!」
「は???(買います)」
嵐というスーパーボーイ(三十路アイドル)にハマってこの一年で私の財布はガバガバになっていた。最初は「雑誌とか買っていたらお金なくなっちゃうよ><」と言っていた私も一年経てば「おっ智くんおるやんけ買ったろ」と思考停止でレジに突撃するようになった。すげえな雑誌。ポイントめっちゃ貯まるわ。
そう、ガバガバになった財布は年末年始にかけて縫い付けておくべきだった。迂闊にお金を持ち歩くもんではない。「スペシャルグラビア」とか「コンビショット」という言葉に激弱なオタクが雑誌売り場に迷い込んだらどうなるか。そんなことは分かりきっていた。
お母さんごめんなさい。
気づいたら2週間で9冊買っていました。
ベッドの上で嵐さん(×9)に囲まれながら雑誌を読んでいる娘の姿は恐怖でしかなかったと思う。ごめん母ちゃん。これでも自制した方なんだ、信じてくれ。
さて、9冊の雑誌を母親にドン引きされながら私は隅々まで堪能したわけだが、9冊買ったということはアレが出来るな?「ぼくがかんがえるさいきょうのやきゅうチーム」出来るな??
ということで9冊の雑誌を読んでの感想やらまとめを打線という形で記事にします(ここまでが前置き)。もう2015年は終わった?終わってない。俺たちの2015年はこれからだ!!!!
【監督(雑誌購入者)データ】
雑誌についてまとめる前に、まずどういう基準で購入しているのか、打線を組んでいるのか、というのがなんとなく分かるかもしれない監督(私)の基本情報。
・大野担
・コンビトリオだいすき(特に智くんがいればウルトラハッピー)
・かわいいは正義(最重要)
とにかく「智くんかわいいわちゃわちゃだいすき嵐さんかわいいから今日も世界は平和」という価値観の人間が打線を組んでいます。独断と偏見しかないぞ!!
あと、打線組むにあたって打順やポジションの勉強はしましたが野球に明るいわけではないので、あくまでも「ただのランキングだと味気ないからみんな違ってみんないいってことで打線を組んだ」次第です。買ってる時点でお察し。
【選手(購入雑誌)基本データ】
基本情報を雑誌ごとにまとめている。
「雑誌タイトル(号数)」「値段」「綴じ方」「総ページ数」「嵐さんが載っているページ数(既存の画像、個人のみ(例:赤めだか特集など)、番組まとめなどは除外)」「ビジュアル印象」「インタビューの有無」「ショットの有無」「簡単な紹介」
はっきり言ってここも独断と偏見満載だが参考にしてください(なるとは言っていない)。
●日経エンタテインメント! 2016年1月号(ワイド特写)
値段:680円 バッタ 総P:142 嵐P:9(ポスターあり)
ビジュアル:良・明るめ、シンプルな白衣装、インタビュー中心の記事にピッタリ
インタビュー:グループ・あり(4P)、個人・あり(各1P)
ショット:グループ・あり、個人・あり、コンビトリオ・なし
インタビューメイン。アルバムやツアーなどグループとしての2015年・2016年、個人としての2015年・2016年の話が語られる。注釈が丁寧で嵐初心者にも入りやすい記事内容。
●non-no 2016年2月号
値段:590円 オフセット 総P:205 嵐P:12
ビジュアル:良・暗め、表紙色(青)と統一感のあるシックな衣装、合宿は私服風
インタビュー:グループ・あり(2P)、個人・なし(メッセージのみ)
ショット:グループ・あり、個人・あり、コンビトリオ・あり(大宮、山、信号、泣き虫、その他区分なしも多数)
ショットメイン。2015年の振り返り、ノンノと嵐の関係についてのゆるめの対談。ショットは驚きの智くん率。素顔らしいショットがまさにノンノ、可愛い。大野担なら押さえておきたい。
●TVLIFE(福岡・佐賀・山口版) 2016年1/1号
値段:400円 オフセット 総P:200 嵐P:9(ポスター、厚紙あり)
ビジュアル:良・明るめ、白セーターと黒衣装のギャップ、鮮やかなコート
インタビュー:グループ・あり(3P)、個人・あり(クエスチョン形式、1P)
ショット:グループ・あり、個人・なし、コンビトリオ(翔潤、前座、その他ピックアップなど)
ショットメイン。2015年の振り返りをグループと個人でゆるめに。重大ニュースのページでは2人が前に、3人が後ろに写っており、バラバラだがまとまりのあるショットが良い。
●TVぴあ(福岡・山口版) 2016年1/4号
値段:390円 オフセット 総P:190 嵐P:8(ポスターあり)
ビジュアル:良・明るめ、赤を基調とした上着
インタビュー:グループ・あり(2P)、個人・あり(クエスチョン形式、2P弱)
ショット:グループ・あり、個人・あり、コンビトリオ・あり(泣き虫、山、にのあい、櫻葉、大宮、翔潤その他区分なしも多数)
ショットメイン。グループよりもやや個人活動の振り返り多め。嵐撮影会のページではメンバーがメンバーを撮りあうコーナーとなっており、素顔らしいショットが多く見受けられる。
●TVガイド(福岡・佐賀・山口西版) 2016年1/8号
値段:400円 オフセット 総P:254 嵐P:8(厚紙ポスターあり)
ビジュアル:良・明るめ、白袴姿
インタビュー:グループ・あり(2P)、個人・あり(メッセージ寄り、2P弱)
ショット:グループ・あり、個人・あり(小)、コンビトリオ・あり(コンビは10組全て、トリオは区分なしでいくつか)
ショットメイン。ポスターが表2面、裏2面の計4面構成となっており、豊かなバリエーション。個人の振り返り多め、メンバーから見た他のメンバーの2015年の印象など。ポスターも特集ページも紙が厚く、保存しやすい。
●週刊ザテレビジョン(福岡・佐賀・山口西版) 2016年1/8号
値段:390円 オフセット 総P:238 嵐P:9(ポスターあり)
ビジュアル:良・明るめ、表紙とポスター片面白衣装、中身とポスター片面赤ニット
インタビュー:グループ・なし(クイズ形式のみ、2P)、個人・あり(クエスチョン形式、1P弱)
ショット:グループ・あり、個人・なし、コンビトリオ・あり(コンビは10組全て、トリオはニュー好奇心とその他区分なし多数)
ショットメイン。ペアでくっつきのページではコンビを別のメンバーが撮る仕様で構図や表情が豊か。週刊系では一番かわいい。2015年振り返りクイズではわいわいした雰囲気。智くんに関する問題多数。
●月刊ザテレビジョン(福岡・佐賀版) 2月号
値段:380円 バッタ 総P:218 嵐P:10(ポスターあり)
ビジュアル:優・明るめ、表紙と中身白衣装、ポスターは両面で違う衣装
インタビュー:グループ・あり(2P弱)、個人・あり(各半P弱)
ショット:グループ・あり、個人・あり、コンビトリオ・あり(櫻葉・末ズ)
ショットメイン。ビジュアルが良好、かわいいし何よりもカッコいい。インタビューは2015年のグループや個人活動振り返りの他に月刊嵐の振り返りも。若嵐さんが背景のページもあるので目に楽しい。
●月刊テレビファン 2月号
値段:390円 バッタ 総P:266 嵐P:12
ビジュアル:優・暗め、黒・灰系統でまとめられた衣装
インタビュー:グループ・あり(1P)、個人・あり(各1P)
ショット:グループ・あり、個人・あり、コンビトリオ・なし
ショットメインだがインタビューの内容もしっかり。グループインタビューではライブの裏側やJr.の話も。「包み込む」というテーマに沿った落ち着いた柔らかな雰囲気のショットでまとまりがある。
●月刊TVガイド(福岡・佐賀・大分版) 2月号
値段:380円 バッタ 総P:282 嵐P:12
ビジュアル:優・明るめ、灰色ニット、白Tシャツ、黒・灰系統のコート
インタビュー:グループ・あり(2P)、個人・あり(クエスチョン形式、1P弱)
ショット:グループ・あり、個人・なし、コンビトリオ・あり(コンビは末ズ・天然以外、その他区分なし多数)
ショットメイン。グループインタビューはグループや個人活動を珍プレー・好プレーという形で評価する。ショットは食事・着替えなど、日常的な場面でのコンビショットが微笑ましい。
【ぼくがかんがえるさいきょうのやきゅうチーム】
というわけで組んだ打線がこちら。
1(中)TVぴあ
2(右)TVLIFE
3(一)月刊テレビファン
4(捕)週刊ザテレビジョン
5(二)日経エンタテインメント!
6(左)月刊TVガイド
7(遊)non-no
8(三)TVガイド
9(投)月刊ザテレビジョン
攻撃=購入促進(=買わなきゃという使命感を煽ってくる特集)重視。守備は攻撃ポジションからの能力・特性派生とかで考えたので打順中心。
以下は打順とポジション解説という名の感想。
1・TVぴあ
メンバーがメンバー撮り合うとかそういうのオタク弱いってば~~~~!!!確実にヒット打ってくるし買おうって即決しやすいわダメです。ただ冷静になって見ると目当てのコンビいないことに気づくかもしれないからここで。私は買ったけど。
2・TVLIFE
だっから前に出てる人の後ろで自由にしまくる嵐さん好きだって私1000000回は言いましたよね???バラバラすぎるのに画として完成してるとかどゆこと???個人的にはめちゃくちゃ好きだけどコンビだけのショットというくくりだと埋もれちゃうかもな。私は買ったけど。
3・月刊テレビファン
お前購入するつもりなかったんだぞ(震え声) まあこれも表紙だし読んでみるか~~と手を伸ばしたらこのざまだよ見事にかっ飛ばされたわso cute…。わちゃわちゃというよりは落ち着いた雰囲気の三十路アイドル。最高かよ。まあ買いますよね。
4・週刊ザテレビジョン
強い(確信) まず嵐さんにカメラ持たせる時点で強いのにコンビショット撮らせるとかどういうことだよ???コンビにぴったりの態勢だしそれを撮るメンバーがいい仕事しやがる。松本さんに私はいくら払えばいいんですかね?そりゃ買いますわ。
参 考 文 献。初心者にも分かりやすいようにジャニオタ用語解説つけてくれるとか辞書か何かか?かわいいショット満載♡というわけではなくとにかくインタビュー重視だから即決買いではないが吟味した時に手元に残しておきたくなる堅実さ。吟味した結果、買いました。
6・月刊TVガイド
TLに流れてる画像の犯人はお前か~~~~~!!打線だとここはオールマイティ選手を置くこと多いらしいけど各方面に爆弾ぶん投げてくるあたりここに置くしかなかった。マフラー直してあげるページとかなんだよコスモを感じるわ!買えばいいんだろ買えば!買ったよ!!
7・non-no
これなに???大野智特集?????安心決定のnon-noってことで最初から購入候補には入っていたけどあまりに大野智だらけで困惑したんだが???non-noさん今年は大野智くん推してくれるんですかね?いっしょに推していきましょう。あ、とりあえず買っておけばいいかな?オッケーオッケー。
8・TVガイド
パクッ♡じゃないが!!!!なにしてんの!!!!正直ポスターだけでもうこのお値段払っていい。あ~~あれだろ?昨今流行りのおまけが本編ってやつだろ???え?違う??年男だからって大野智をとにかくかわいい扱いにするの許せないからもっとやってください。買いますからお願いします。
9・月刊ザテレビジョン
何号から前から企画やってるから「どーせ年末には5人で~とかでしょ~~?」とか思っていたらマジできやがったそういうのやめて(ありがとうございます) 初出の分だけだど攻撃力はそこまでないんだけど今までのと合わせてくるスタイルなので過去のも買いたくなる罠。なんだよそれ~~~~買うよ~~~~
とまあこんな感じに打線組んでみて満足感を得たけれども冷静になって計算してみたら4000円とかなってて塵も積もればなんとやらを身を持って実感した年末でした。ゴミじゃねえからいいんだ…保存するからちゃんと…。
この記事書いてる今現在もまだ雑誌整理終わってないしなんか新しいおともだち(雑誌)も増えてきてるから真面目に年末を終わらせてやろうと思います。今年もよろしく!!!!!(お賽銭を放り投げる)