円盤を明日にでも発売してください~「untitled」コン福岡備忘録~
恋をすれば女の子は綺麗になると言うけれど、同様のことがオタクにも言えると思う。
「コンサートキメたら体調がよくなりました!!(20代・女性)」
記憶がフロッピーディスク並にポンコツ(多分この喩えすらもう古い気がする)なもんだから、このようにブログ形式で長々とレポを書くことはそもそも不可能じゃないかと躊躇っていたのだが、コンサート始まるMJD5秒前まで吐き気と腹痛を訴えていた死にかけオタクが3時間で奇跡の復活を遂げるという現代医療もびっくりな体験をしてきたので、この奇跡体験アンビリバボーを共有する使命があると思い、今ここにしたためている。
見ての通り見苦しい文章かつ主観しかない記憶の断片集なので、チラ裏程度に見てもらえたら嬉しいです。
コンサートの様子を綴る前に少し、今回のアルバム「untitled」について語らせてほしい。
既に各所で語られているように、嵐18年目のアルバム「untitled」は攻めたアルバムだったと思う。
結成して18年経つグループが「untitled」という、象られていない・名前がないと宣言するようなアルバムタイトルを引っさげてくるのにも驚いたし、そのアルバムの中心となる曲は「未完」だ。
嵐は、完成していないのか?
「untitled」、そして「未完」というタイトルと内容を豪速球でぶつけられたおかげで、深読み大好き拗らせオタクの皆々様は見事に地に倒れふすことになったわけだ。
「未完」だからこそ終わらない、「未完」だけどここまで来ている。「完成している」とは何ぞやと、改めて日本語の意味を考えさせられた。そして多分それこそが彼らが今回ぶつけたかったものだと思う。すげえ痛い。楽しい。大好き。
ちなみにこの「未完」「完成」問題については嵐さんそれぞれコンサートパンフレットで回答しているので、パンフレットを持っているよいこのみんなは見よう。
さて、アルバムの曲についてはコンサート内容と同時に語っていくこととして、まずはオープニングアクトから。
会場に入った時に真っ先に思ったのが、
「メンステ、近くない…?」
それもそのはずで、今回のメインステージ、驚くほどに何も無い。
今までのコンサートだったら、正面スクリーンとサイドスクリーンの間にそれぞれのツアーを象徴するようなシンボル(垂幕だったり機材だったり)が置かれていたと思うのだが、それが一切ない。巨大なスクリーンがドン、と真ん中にある。それだけだ。そこに映像が映しだされていた。
ステージから客席までの距離は変わっていなかったのだろうが、スクリーンにでかでかと映像が映し出されていたために「近い」と錯覚したのだ。そしてこの錯覚は数分後に惨たらしい殺戮をもたらすのだが、知らないこの頃は非常に幸せであった。ある意味無知って幸せだ。
スクリーンに映し出されていた映像の内容としては、額縁が点在しており、そこに様々な風景が切り取られているものだった。それが開演時間が近づくにつれ、少しずつ動き出す。時限爆弾か?(語弊です)
開演時間ピッタリに時計の音が鳴り、点在していた額縁は数を増やし、まとまっていく。
正直このあたりから泣き始めていて視界が滲んでいたので、円盤には滲んでいない映像がしっかりと収録されることを望んでいる。
1.Green Light
1曲目から鈍器。
アルバムの曲順でも1曲目に設定されているこの曲、もうどう聞いても「はいコンサート始まりま~~す!!」としか聞こえなかったので、こいつは絶対1曲目だと構えていたけどやっぱり1曲目で倒れた。
曲名に合わせてペンライトが緑に輝いてキャッキャッとしているのも束の間、すぐに彼らに殺された。
ちッッッか!!!
顔ちッッッか!!!!!
巨大スクリーンのせいで、嵐さんの顔が10000000倍くらいになって映し出されていた。テレビを部屋を暗くして画面から離れず見てね状態とでも言えばいいのか。体感目の前である。イケメンの暴力に耐えきれず思わず仰け反った。心臓によろしくない。
そんなわけでGreen Lightは「顔がよかった」という記憶しか残っていない。私が入った公演のことだけいえば、みんな爆裂にビジュアルがよかった。顔がいい。同じことしか言えなくなってきたので次に進む。
2.I'll be there
確かあれは去年の3月だったか。FNSで突如披露されたこの曲を聴いて堅く決意したのを今でも覚えている。
「人を殺してでもコンサートに行きたい」
結果的に無事にチケットがご用意されたので修羅の道は進まずに済んだのだが、流れ始めた瞬間嬉しすぎて泣いた。2曲目でもう2回泣いている。ペースが早すぎる。
まあそんな私情はさておき、またこれもスタイリッシュでカッコよかった。
Green Lightの時に顔の衝撃が強すぎて確認出来ていなかったが、よく見なくても衣装もカッコいい。ちょっと貴族風かな?私は嵐さんの歩いている床になりたい選手権に毎年エントリーしているので、あの衣装着た嵐さんにI'll be thereのサビのステップで踏まれたい。
サビといえばみんなポケットを手を突っ込んだり、腰に手を当てポケットに突っ込むフリをするのに、大野智くんは手をひらひらとさせてリズムとっててバリクソにイケメてました。ぼかあ大野智くんがリズムをとる仕草が大好きだ。
映像も「貴族探偵」のあのシャレオツED風編集で見ていて楽しかった。これから何十回も言うはめになるけど、Jストくんは後ろの映像込で収録してくれよな~頼むぜ~~。
3.風雲
なんだこの助走つけて殴り倒してくるセトリ???
アルバムの曲順も前半あまりに勢いがありすぎて「何これ(困惑)」となっていたが、顔の暴力にやられて好きな曲と衣装にやられていたために既に「やめて(懇願)」となっていた。「イエーイ!嵐だよ!死ね!!」くらいの勢いがある。かかってこいと言いながらムビステで後ろに来るから、いやお前が来るんかい!!!と動揺した。(そういえば動きを事前に確認していなかったことをここで思い出す)
すっごい煽ってくるので楽しいです。自分も戦闘民族になれたような気がします。多分本気出せば金髪になれた。
4.Attack it!
死体蹴りやんけ!!
「風雲」を聞いた時に、あの曲の勢いと歌詞の雰囲気から「Attack it!っぽいなあ~。嵐さんAttack it!のこと思い出してくれてセトリに入ってたら嬉しいけど…まあないよな~~」と盛大にフラグを立てていたので、札幌初日のセトリを見た時に五度見くらいした。
覚えてたの?
思い出してくれたの??
それをなんで連続で入れてくるの???
正直明確な殺意しか感じなかった。
申告するのも恥ずかしいほどの新参者なのでAttack it!が出た頃はまだファンではなかったし、後から円盤で見て10周年で攻めの姿勢見せてくる嵐さん好きだなと思っていたけれど、それを18年目でまたやってくれるとは思わなかったので嬉しかった、というより惚れ直しました。
嵐すごい。18年目でも外野の言葉をシカトして突き進んでいる。かっこいい。
久しぶりのAttack it!でも定番のパフォーマンスは健在でした。
翔さんのあの変顔も生変顔だ~~!!と興奮したのですが、何よりも興奮したのがにのあい高速かけあいパートでの「笑顔に紛れた大怪獣」さん。34歳の大怪獣マジあざとい。許さない。かわいい。許す。
Attack it!終わり頃に挨拶が挟まるんですが、大宮が挨拶聞かずに暗闇でこそこそくすくすしていたので、そういうとこ変わんないな!とキレながら愛でていました。34歳と37歳のおじさんふたりいつまでもかわいい。
5.Happiness
やっといつもの曲が来て安心した…。
トロッコで移動しながら客席を煽る嵐さん可愛かったというのが総評なんですが、翔さんが最後の「YEAH YEAH YEAH」で煽ったあとにレスポンスを耳に手を当てて聞いてくれて、嬉しそうな笑顔でグーサイン出してくれたもんだから、株式会社櫻井翔に就職したら向こう100年くらいは働けるなと思いました。
翔さんに褒められたい人生だった。
この後ナレーションのインターバルを挟んでユニット曲ゾーンに入ります。
嵐さんのナレーションの声良すぎて24時間365日聞いていられるからNHKさんあたりは軽率に嵐さんにナレーションのオファー出してください。
6.UB
圧倒的にのあい。
圧倒的に にのあい。
事前にレポを読んでいた時から恐ろしすぎて悲鳴を上げていたのだが、実際に目の当たりにしても悲鳴を上げた。
お揃いのセーター着ていたとか表情がとかまあそのへんも相乗効果になっているんだろうけど、本当に歌詞通りに「一つもの」であって、「二つ」になることで互いを別のものとして認識している、謂わば一卵性双生児ほどの同一性を感じたんですよね。
背丈だけであれだけ差異があるのにそう感じさせるほどぴったりとしていて、そしてズレがないように見えました。練習の賜物なんだろうなあと感動しましたね。
そしてそのすごいものを見たあとに、フェードアウトするまで二人が笑顔で手を振りあっている様子を見て、今日も世界は平和だなと思いました。
にのあいフォーエバー。
7.Come back
結婚して!!!!!
あまりのカッコよさにやられると単体だろうが複数だろうが結婚して!と叫ぶ悪癖があるのだが(決して本当に結婚してほしいわけではなくただの昂り)、出てきた瞬間叫んだ。
翔潤 is 最強
各所で本人達が言ってる通り、この曲はまさしくこの二人のことを歌い上げている曲であり、この二人でしか歌えないものとして君臨している。
荒削りの期間を越えた30後半の男性がスカジャン着てゴリゴリ踊りながら挑発的な目して確かな存在証明してるんですよ……むり……すき……みんな見て……最強の二人を見て……。
かけあいが多い曲だからこそ1人が際立ちながら互いを際立たせていたし、もう一人が歌っているのを腕組みしながら見ているのエモくてその場でのたうち回りたくなった。迷惑行為だからよいこのみんなは真似しないでください。
8.夜の影
既に申し上げている通り私は大野担であり、大野智くんのその類まれな才能と才能を持ち合わせた彼という存在全てが好きなのだが、「夜の影」は大野智くんのどんなところが好きかを再確認せざるを得なかった。
自担って最高の生き物だ。
「夜の影」は大野智くん振付の楽曲であり、大野・松本・二宮の3人のダンスナンバーである。
この楽曲を大野智くんが振り付けると聞き、そしてその発案が松本大先生だったと聞いてから松本大先生を拝み倒す日々が続いていたが、実際に大野智くんの振付を見てさらに感謝したくなった。
大野智くんの振付は非常に独特で、曲調や音に合わせるのが最大の特徴と言われているが、私はそれ以上に「特性を活かす」ところが好きだ。その振付を踊る者の特性を最大に活かす。5人楽曲の時にそれを感じることが多かったが、本人もやるのは初めてという3人楽曲、正直ワクワクしかなかった。
「嵐」がどう動けば一番映えるかを彼は理解している。5人揃った時にそれは発揮されるのかと思っていたが、彼は個人の特性をも把握していた。滑らかな動きが得意な松本・二宮のことを理解し、自分もそちらにハメていくことで、1人1人が際立ち、さらには互いをも際立たせるという相乗効果を生み出していた。
有体に言おう。
めちゃくちゃえろくてかっこよくて最高だった。ありがとう。
「夜の影」でもカメラワークが凝っていて、後ろにわらわらいるJr.が持っているスマホで映した映像がそのままスクリーンに流れる(風?)演出になっていて、頼むからマルチアングルで収録してくれと切実に願った。ほんと頼むぜマジで。
9.バズりNIGHT
なんだこのおじさんたち?????
我らが絶大な信頼を置く多田慎也さん作曲のこの楽曲を聞いたオタクは初見で間違いなくズッコケたと思うし、「こんなんパフォーマンス絶対やばいやつだろ…」と戦慄していただろう。そして流れてくるレポが軒並み、
「キモオタの格好してオタ芸していた」
「女装して真顔でパラパラ踊っていた」
「驚くほど意味が分からない」
というものばかりで現場から何もお伝え出来ていないように思うが、私からも弁明させてほしい。
まったく意味が分からなかった。
起こったことをそのまま説明するなら、「キモオタコスをした大野・櫻井・相葉の3人(以下バズり組と呼ぶ)が伝説の3人と称されるヤマンバギャル(バズり組女装)のコンサートに行くためにアキバへと繰り出し曲の途中で自らが女装(びっくりするほど似合っていない)してセンステで真顔でパラパラを踊る」というパフォーマンスだったのだが、これを理解できるように説明しろと言われてもこれ以上の説明しようがない。「夜の影」の余韻もぶち壊して謎のパフォーマンスばかりが記憶に焼きついた。集団記憶喪失楽曲として後世へと語り継がれることだろう。
どうでもいいけど自担の女装顔はちょっとかわいくてアリだなと思ってしまったので非常に悔しかった。君は定期的に女装して満更でもなさそうな顔をするのをそろそろやめてくれ。
この後でミニMCが入って女装を散々いじられた後に、またナレーションのインターバル。ここだけでも温度差で風邪ひきそうになるけれど、大野担は重度の風邪を引くはめになるので構えてください。
10.つなぐ
映画「忍びの国」の主題歌として発表されたこの「つなぐ」、自担のセンター曲であり、そして大野智くん振付ということで2017年私に二度目の「人を殺してでもコンサートに行きたい」決意を固めさせたシングルであるが、私はこの「つなぐ」が始まる前のアクセントダンスからの曲のパフォーマンスを全世界に見ていただきたい。
自担って最高の生き物だ!!!
「つなぐ」が始まる前に大野智くんソロのアクセントダンスがある。これは「マリオネットのように糸で操られた大野智くんが最初は糸に操られたような動きを見せるが、徐々に自分の意思で動き、最後は自ら糸を断つ」というストーリー性を持ったアクセントダンスである。
そのアクセントダンスの美しいこと。糸に引っ張られた時に発生する反動やしなり、ブレなどをダンスという形で見事に表現していた。大野智くんを操る糸は映像でしかないが、彼は間違いなくあの瞬間、糸を断ち切ってみせた。そして揺るぎない自分として、嵐のリーダーとしてセンターに立って率いていた。日本刀のような風格と切れ味を感じた。
誰この人……さっき女装してたさんじゅうななちゃいどこ…。
衣装も軍服チックで抜群にカッコよかった。この1曲だけで脱いでしまったのがもったいなく感じたが、逆に言えば1曲のためだけにあつらえたとも言える。特別感。
ステージに落ちた5人の影をモニターに映し出し、それをパフォーマンスしている5人をシルエット状に見せるという表現がクッソ好きだったのでモニターも込みで収録してくださいお願いします。
11.抱擁
みんな~~!
みんなの大好きな大人余裕溢れる嵐さんのターンだよ~~!!!
三十代も半ばになって嵐はこういうしっとりとした、落ち着いたBARのような雰囲気を持つ楽曲が本当に似合うようになったなあと思う。シルク地のゆったりめのシャツを着て余裕たっぷりに軽く踊り上げる姿がかっこいい。本当は見ているほど軽く踊り上げているわけではないのだろうけど、それを「軽く踊り上げている」と錯覚させるのが、嵐がこの年になってきて身に着けたテクニックなのだろう。
全体的にしっとりなのにラップのターンのなった途端にちょっとアップテンポになってシャカリキに出てくる翔さんが大好き。ラップ一節で4万人を抱擁するショウサクライ爆イケ。
12.お気に召すまま
かわいい!これは可愛かった。
わちゃわちゃ楽曲じゃないけど「かわいい」と感じる楽曲はいくつかあると思う。近年で言うと「Bittersweet」「Love Wonderland」あたりだろうか。ちょっと女性アイドルを彷彿させるような可愛らしい振付が入ったりして、歌詞は恋する男子そのものなのに、「かわいい」と表現したくなる。花ゆめ長期連載感というのが一番近いだろうか。(これで伝わるかどうかは度外視する)
衣装はさっきの「抱擁」と同じままなのに、パフォーマンスだけでここまで違って見えるものかと驚いた。さっきはBARで妖艶に微笑む三十路素敵☆年上だったのに、今はカフェテリアでにこにこ笑顔のかわいい☆年下である。1曲で干支一周してる。末恐ろしい。
13.GUTS!
確かこの曲だったと思うのだが、センステから移動するときに通路を通っていく際に、ちょうど相葉さんが通るルートと二宮さんが通るルートに挟まれたブロックにいたもんだから、「こっちからは相葉くん!こっちからは二宮くんが!?イケメン二人に挟まれて私選べない!どうなっちゃうの~~!?」と今時少女漫画でも激寒な環境を疑似体験できたことを報告する。(結局欲張りBBAだったので時間差で両方にキャッキャしてた)
ムビステ上で、本来なら球を投げる振付ををするところを5人でボウリングの構えしてストライクキメできゃいきゃいしてたのが可愛かった。そら5人で同時に投げたらピン吹っ飛んでいくだろ~~~~かわいいな~~~も~~~~。
14.Doors~勇気の軌跡~
嵐は年々歌が上手くなっていると言われていてすごく嬉しいのだが、そう感じてくれている人にも、まだ嵐の歌の魅力に気づいていない人にも見ていただきたいのがこの楽曲だ。
ソロ・ユニゾンが固定でなく、様々な組み合わせやパート分けで構築されている。1人1人の歌声も、コンビも、トリオも、そして5人の声を存分に堪能できる構成の楽曲だ。それをステージ上で綺麗に歌い上げていて、そしてするすると舞い踊っていて見惚れた。
私が特に好きなのが1番サビ終わりの翔さん、そして大サビの翔さん。ドラマと同様にメッセージ性の強い楽曲、こういう楽曲を櫻井翔くんに歌わせると説得力が半端ねえなと思う。早く株式会社櫻井翔に転職してはいかイエスしか言わないお仕事をしたい。
この後みんなだいすきMCを挟むのだが、申し訳ないがあまりに断片的というか自分に都合のいいところしか覚えていない(大野智くんがここでこう喋ったとか偏りすぎな記憶しかない)ので、このブログでは割愛させていただく。Twitterとかにそのへんは記憶完璧な方がいると思うのでそちらをご参考ください。
総評すると大野智くんがかわいかった。いつもか。
15.Sugar
優勝!!!!!
「Sugar」に関してはアルバムを聴いたよいこのみんな「は?なんでこれシングルじゃないん?」と「Sugar」が世間様に見つかりにくい位置にいることに憤りを感じていたと思うし、私も『何故これをシングルにしなかった大賞2017』に挙げているほど大好きなのだが、これはもうオタク全員大好物だと思う。そのくらい言い切ってしまっていいほど、抜群にカッコよかった。
「Sugar」の前にアクセントダンスが挟まり、今までの楽曲アレンジがメドレー方式になっていて、それを踊る嵐さんにボルテージが徐々に高まっていくわけだが、イントロでもうダメだった。
カッコいい。嵐あまりにもカッコいい。
大人の色気が助走をつけて殴りに来る。4万人の美少女戦士を絶対に殴り倒すという決意しか見えない殺傷能力の高いダンスだ。2番のカメラのつけ方や演出のかけ方とか、これリアルタイムであってるんですよね??と聞きたくなるくらい計算しつくされていて、オタクが作った編集動画を見せられているのかと思った。最高か?もうその映像でいいからシングルカットしない?しよう??
まあ5人5様素晴らしくえっちだったのだが、特に気だるげな二宮さんの上から目線と挑発的な翔さんの下からの目線が衝撃強すぎてよいこもいるのにダメですよ!!と言いたくなったので、よいこの二宮担と櫻井担はおかあさんに許可をもらってから見た方がいいと思います。
16.NOW or NEVER
かっこいいの後にかわいいで死体蹴りしてくるのやめようぜ~~~頼むよ~~~~。
MVのあのサスペンダー衣装と振付にやられたおともだちは数多くいると思う。しかし振付があまりに細かすぎたので、これをセトリに組み込むのは難しいだろうと思ったいたのだが、ここで来たのは予想外であり嬉しかった。しかもサビは踊ってくれる!かわいい!かわいいが渋滞している!ありがとう世界。
この曲、推しふたりが一緒のペアで動いていたのですが、ずっとゼロ距離でくっつきあって動いてて、顔の前に手をピロピロやりあって邪魔をするという今日び小学生でもやらないイタズラをやりあっていたので一生やってろと思いました。推しが可愛くて今日もメシがうまい。
17.Pray
18.光
この2曲はちょっとセットで語らせてください。
「Pray」が始まる前に、ナレーションのインターバルが挟まるのだが、ここのナレーションは他と毛色が少し違って、「一緒にいたいと願っていたのにいれなかった」ことへの後悔の念が綴られている。先に言ってしまうと、今までインターバルで流れたナレーションの言葉は全て「Song for you」に帰結し、あの歌の歌詞によってツアーの構成が決まっているのだが、「Pray」の前は唯一、バッドエンドというか、「一緒にいられなかった未来」が描かれていた。
嵐も18年。夢はいつか覚めるもので、アイドルも永遠ではない。「離れ離れになる未来」がないとも限らないし、むしろいつかはそうなる。夢を見させてもらっている私たちは今はそんな未来、考えたくもないのだが、いつかくるその先を彼らは見据えているのだろうかと思うような、ナレーションからの「Pray」「光」パフォーマンスであった。
「Pray」が始まると真っ暗になった会場にぽつぽつとオレンジ色にペンライトが灯され、わずかだけども確かにある希望・未来として表現されている。あたたかな色合いの街並みを背景に歌う嵐さんの姿は幻想的だった。
そしてさらに「光」。この曲の途中でペンライトは一気に輝きを増し、曲のタイトル通り「光」に溢れる。モニターに映る背景も教会になっており、賛美歌のようにも聞こえる歌。ただ一瞬の逃げとしての「楽しみ」じゃなく、苦しみも悲しみも全て理解して受け止めたうえで「楽しもうよ」と言ってくれているような気がした。
ここの2曲に関してはペンライトの演出が随一だったので、全景を映してそれを堪能したいと強く思うし、嵐のコンサートの演出力をここで見てほしい。
何度でもいうけどほんとカメラワーク頼むお願いしますもうなんでもします。
19.君のために僕がいる
21.ハダシの未来
22.Believe
23.Monster
24.A・RA・SHI
この6曲は「Song for you」に繋げるための「嵐が今まで辿ってきた軌跡」としてのシングル選抜群だと解釈したので、まとめて。決して書くのが疲れてきたわけじゃないぞ。断じて。
毎回嵐の定番曲をセトリに組み込んでくれるわけだが、今回はテーマが「嵐が今まで辿ってきた軌跡」のためか、ちょうど「Song for you」の歌詞のブロックごとに分かれていたように感じる。デビュー当時(君僕、ピカダブ、ハダシ)、10周年(Believe、Monster)そして全15周年、全てに共通する「A・RA・SHI」。「元気いっぱいで若々しさ溢れる嵐」「子どもと大人の狭間で揺れる嵐」「パフォーマンスが成熟してきて5人でステージに立つことに誇りと責任を感じる嵐」「今ここにいることに感謝を返す嵐」、彼らが歩んできた道のりがそれぞれの楽曲の端々から感じられた。
特に「Believe」の後半、「Monster」はがっつりダンスがあり、会場が沸いた。今ではテレビで披露するのも貴重な7~8年前の楽曲を、今この年で踊ってくれるのだからそりゃあ興奮もする。あの時とは変わっている。曲発表時からは何年も年を重ねた彼らだからこそ、今できるパフォーマンスをしてくれた。『歌って踊る』ことに重きを置いていると、そう公言するにふさわしい流れだったように思う。
またも懲りずに自担の話をさせていただくと、席がアリーナ後方に位置していたため、「Monster」時にムビステ上で自分のパートを待つ大野智くんを後ろからのアングルで拝むことが出来た。
「Monster」の大野智と言えば最初のサビでラスボスかのごとく後ろから登場する様が非常に凛々しいのだが、その待機中はメンバーによって隠されており、お姿を拝むことはなかなか出来ない。貴重なアングルを拝ませてもらえたと思う。
下を向いて左足でリズムをとっていました。みなさん。大野智くんは待機中にリズムをとっているんです。ときめきポイントがまた一つ増えました。これだからオタクやめられない。
これらの楽曲の後には最後のナレーションのインターバルが挟まる。勘のいい人なら既にナレーションが次の曲に続いていることに気づいているだろう。
さて、ここからが嵐の今回のコンサートのズルいところになる。
25.Song for you
みんな聞いてくれ。
ディズニーが始まったと思ったらミュージカルが繰り広げられて神話の世界になっていた。
何一つウソはついていないのだが、何のこっちゃ伝わらないと思うので稚拙な言葉にはなるが書き記していく。
そもそもこの「Song for you」、聞いた瞬間オタクは全員こう思ったと思う。
「いやこれ20周年の曲じゃないんかーーーい!!!!!」
デビュー当時、10周年、15周年、そして現在の嵐の軌跡を約11分という長尺で「組曲」という形で一つの楽曲とした「Song for you」、歌詞も歌割も曲の構成も何もかもお腹いっぱい過ぎて、何故これをこのタイミングでという疑問しかなかった。
そう、この「Song for you」だけだったら、これは2年早い曲になっていただろう。だがしかし、「untitled」のリード曲は「未完」であり、「Song for you」と「未完」は二つで一つの曲なのだ。だからセトリ内でも連続していたのだと思う。ここで軌跡と感謝を歌い上げ、自分たちがどこに立っているのかを確認した。そうして5人向いた方向へと進みだすのを歌い上げたのが「未完」だ。「未完」についてはまた次に話すとして、とにかく「Song for you」については、ただ単にファンへの感謝だけを述べた曲ではないと言いたい。もちろん感謝もあるが、それ以上に「嵐という存在の成り立ちと存在の確認」であるとお伝えしたい。
大野智くんのソロから始まるこの楽曲、彼は紛れもなく嵐のリードボーカルであり、嵐のリーダーなのだと認識させられる。ほとんどアカペラのような状態で、彼は声だけで会場を黙らせたし、曲の始まりを告げた。何か大きい存在がそこにいたように感じた。
そして各パート。にのあいと翔潤にユニゾンが分かれているわけだが、……これも狙っていてやっていたとしたら恐ろしい限りなのだが、今回ユニットでコンビを組んだ2組がユニゾンに分かれて歌っているのだ。しかも、そのパートにゆかりのある写真や背景を出して、昔の彼らの写真と今まさに歌い上げている彼らの映像を重ね合わせながら。このコンサートの構成自体が「Song for you」へと帰結するものだったのかと解釈し、咽び泣いた。いやあの場ではそこまで解釈していなかったのだが、咽び泣いた。だって、ずるい。当時と現在をだぶらせるのはずるい。分かっていたけどずるい。
そして5人パート揃うところでは、5人一列で並んで歌い上げている別撮りの映像とステージ上で歌い上げている映像をダブらせてくる。ほんときつい。誰も欠けていないのだと、欠けていかないのだと、そういう意思を感じた。きつい。
一番涙腺を刺激したのがデビュー当時のハワイの写真とまったく同じ並びを再現した15周年のハワイの写真を重ね合わせるという演出だったのだが、「もうこれ絶対重ね合わせるやつやんけ~~~!!はい重なった~~~!!」ってギャグみたいな反応していたのにボロ泣きしていた。多分そういう風に反応でもしておかないと、その場で泣き崩れていたと思う。もうBBAの涙腺ガバらせるのはやめてくれ。
ディズニーみたいなイントロで始まって、歌詞に合わせてユニゾンや演出でミュージカルのようなステージが造られていたのだが、私の涙腺がガバガバになっている間に後ろの映像がいつの間にか嵐in宇宙みたいになっていたので、「神話だ……」と思ってしまい、それ以降が神話の世界を見たとしか記憶されていない。嵐は神話だったんだ…。そっか……。そんな気はしていた……。
ここまで既に何度もモニター込みで全景を映したカメラを収録してくれと懇願しているが、もうこの「Song for you」に関しては全景が収録されないとあっては暴れまわるまであるので、いくらかかってもいいから出してほしい。頼むから払わせて。神にお賽銭を投げたいんだ。
26.「未完」
何がミュージカルだよ!!!!!
嵐のコンサートやんけ!!!!!!!
「Song for you」で「いいコンサートだった…」と余韻に浸っていると、とんでもないことになる。ましてや神話の世界だ…とか夢見心地になってはいけない。三十路の男性アイドルグループに正面からぶん殴られるハメになる。
あの高揚。
あの迫力をなんと言ったらいいのだろうか。
単純に「カッコいい」「美しい」「気分があがる」「感動する」こういう表現ができる曲は嵐の楽曲ではいくつもある。「しんどい」曲もいくつか該当するだろう。
しかし、「未完」はそのどれでもあって、どれでもなかった。圧倒された、という表現が一番近いだろうか。豪風が正面から吹いてきて、まともに立っていられないあの感じ。まさに嵐を感じた。そのくらいどうしようもなく強くて、惹きつけられた。
先ほどまで映像や衣装、ペンライトで世界観を綿密に作り出されていたためにあたかもミュージカルを見ているような気分になっていたのだが、「未完」は真逆だ。バキバキに鳴るサウンドと、ハッキリと明滅するライト、そしてシンプルな衣装。嵐はタイマンをはりにきていた。数秒前までキラキラ衣装に包まれていた王子様が拳で勝負してくるとか聞いていない。力強い歌声と表情、武闘のようなダンスに私は負けた。
「一緒に行こうよ」でも「ついておいで」でもなく、「ついてこれるか?」「この波に乗れる?」って聞いてくるんですよ。俺たちまだまだやれるけど、どうする?と。いやそんなん……ついていくに決まってますやん……。ついていかせてください……。
「未完」どこをどう切り取っても文句なしにカッコいいのだが、ノックアウトを食らったのは櫻井翔くんのラップ。
「ただそう前だけしか見ない 目の前には誰もいない」と低く歌っているときに、手で前を払う仕草をしてきて、吹っ飛びました(私が)。誰もいないというか~~薙ぎ払ってるじゃないですか~~~も~~~~SUKI……。
「Song for you」で締めずに、次に「未完」を歌い上げてコンサートを締めるところが最高にズルいと思ったので、松本大先生には感謝してもしきれませんし、早くお金を払いたい気持ちでいっぱいです。明日にでも円盤発売しよう。
27.ワイルドアットハート
28.サクラ咲ケ
29.彼方へ
30.カンパイ・ソング
アンコール前の衝撃が強すぎてアンコールの記憶吹き飛びかけているのだが、アンコール・Wアンコも嵐さんいっぱい走り回ってふざけまくってて可愛かった。可愛かった。大事なことだから二回言いました。もうね~~~そういうところが好きなんだよな~~~。
「彼方へ」、最初にアルバムで聞いた時にアンコール前か後に持ってくるだろうと予想していたけれど、納得の位置でした。この「彼方へ」もメンバーそれぞれの声がハッキリと分かって好きです。
Twitterで最近よく「銀テ発射されるときにメンバーがファンサしたりわちゃわちゃしたりするからみんな注目しよう!」と聞くので目を皿にして見ていたら、顔見合わせてにやにやしていたり、某S極さんとN極さんが自担を挟んでふざけあいっこしていたので今すぐ自分の脳をHDDに焼きつけたいと切実に思いました。
あと「カンパイ・ソング」。これはこのツアーだけのアンコール曲にするにはもったいないほどに、アンコールにピッタリな曲だと思う。
ペンライトをグラスに見立ててメンバーと一緒に「かんぱーい!」ってするのも、「発酵!発酵!」とわけわからんC&Rするのも、セリフパート聞くのも、もう何もかも楽しい。楽しさしかない!イエーイ!ウルトラハッピー!!明日からも頑張りましょーー!!ヒューーー!!!という気分にさせてくれる。いや~~単純バカなオタクやっててよかった。人生クッソ楽しい。嵐って最高だな!!!
ということで3時間弱、あっという間に終わりました。
始まる前あんなに腹痛と吐き気で死にそうになっていたのに、3時間経ってみれば綺麗さっぱり治って幻を見たような感覚になっていたので、このあと帰るまでに20回以上は「夢……?」と呟いてしまい、精神状態を心配された。
腕と足に確かな疲労感はあったので夢ではなかったのだろうが、嵐さんの存在確認できたことを信じられないので一刻も早く円盤を発売してほしい。もしくは私の脳をHDDに焼く最新技術をください。
「untitled」コンで早く人を殴り殺したい。
ここからは少し余談。
大野智くんとっても素敵だったので同担の人だけでも聞いてください。
コンサート序盤でムビステで後方まで来てくれる場面がありました。
その時に、大野智くんがこちら側を向いてくれたように感じたので、顔うちわをキャッキャッと振っていたら、大野智くん、指を指してくれたんですね。
「目が合った!」と錯覚するのはオタクの特権ですが、まあいざ自担となると動揺してしまい、おろおろしてしまったわけですが、その時にもう一度「君だよ!」と言わんばかりに両手で指してくれました。
以前智くんが「時々『自分かな?』ってなる子がいるから分かるまで指す」「自分だと分かった子が喜ぶの見るのがたのしい」と言っていたのですが、それを思い出しました。
嬉しかったと同時に、こんな人を好きになれて良かったな、と。
1回のコンサートだけでもたくさんファンサをしてくれて、回数は何十回何百回じゃきかないでしょうから、もちろん大野智くんの記憶中に一ファンが残るとは考えにくいです。
それでも、ファンの中には思い出として刻まれます。一瞬の出来事が一生のものとして。そういう思い出や時間を大事に思ってくれるんだろうな、とますます彼のことが好きになりました。
一緒にいる時間を大切な思い出にしてくれる大野智くんのことが、そして彼がいるグループのことが大好きです。
智くんありがとう。
生涯あなたの背中を見ていたいです。